★FFげっちゅうページ連載小説★
No. 著者 げっちゅうHIT
第1話 ミディリン@安田 -HIT
今・・・・俺は・・・・・あることで・・・悩んでいる・・・・・それは・・・・
第2話 くっぴーらいむさん 133000HIT
今から5年前・・・ミッドガルでのとある出来事に端を発している・・・
第3話 ミディリン@安田 -HIT
そう5年前・・・俺は・・・新羅からある使命をうけた・・・やりたくはないのだが・・・仕方ない・・・
第4話 くっぴーらいむさん 134000HIT
任務を明日に控えたその夜、俺は不安からかなかなか寝付けず、そっとベッドを抜け出した・・・
第5話 ミディリン@安田 -HIT
任務の緊張もあり、星空でも見て気を落ちつけようと外に出ようとした
・・・・そのとき・・・・・・後ろから殺気が!?
第6話 らいこさん 136000HIT
あわてて振り向くと、そこにはバンダナを巻いた一人の男が! 
第7話 ミディリン@安田 -HIT
「俺の名はロック!かみさんに頼まれてな・・・・悪いが,お前のマテリアはいただくぜ!」
第8話 くっぴーらいむさん 137000HIT
「・・・クックック・・・そんな変装にこの俺がだまされるとでも思ったのか!ユフィ!!」
第9話 ミディリン@安田 -HIT
「な、なんで、この完璧な変装がわかったの!?もしかして・・・・クラウド・・・・わたしのことが・・・・・」
第10話 くっぴーらいむさん 139000HIT
「完璧な変装だと・・・?フッ、俺様の女装テクニックに比べたらまだまだ甘いぞ・・・(←鈍感)」
第11話 ミディリン@安田 -HIT
「俺が変装の基本を教えてやる。」
俺は、ユフィの前で服を脱ぎだし、女装した。
第12話 くっぴーらいむさん 140000HIT
「フッ・・・あまりの完璧さに驚きの色を隠せないようだな。
実を言うと俺はこの技のおかげで神羅への就職が決まったようなもんなんだ。」
第13話 ミディリン@安田 -HIT
「まだ公にされてはいないが、新羅の試験には女装試験があるのさ。
そう・・・俺のあこがれのセフィロス・・・・・かわいかったぜ・・・・」
第14話 らいこさん 141000HIT
と言ったところで目が覚めた。・・・・・・夢か・・・
第15話 ミディリン@安田 -HIT
なんて夢だったんだ・・・日汗が出る・・・俺はベットから起きあがった。
すると夢と同じ、俺はやはり女装をしていた。
こ、これは・・・・・
第16話 くっぴーらいむさん 142000HIT
・・・そう、俺の悩みというのは他でもないこの夢遊性女装病のことだ。
医師の話によると精神的に大きな痛みを負ったときに
まれに自分の中にもう一人別の人格を生み出してしまうことがあるんだそうだ。
・・・これはやはり・・・5年前の魔晄中毒の副作用なのか・・・? (Aバージョン)

「うふふっクラウドか〜わいい〜っ(^^)」
見上げるとそこにはいつもと同じエアリスの笑顔があった。
いつもと変わらぬ日常がそこにはあった。
いつもと違うのは俺の着ている服だけだった(汗)(Bバージョン)
第17話 ミディリン@安田 -HIT
「あ・・・えありす!? こ、これは・・・・その、なんだ・・・・・だから・・・・決して、その趣味とかじゃなくて・・・
だから・・・・ええと・・・・つまり・・・・そのぉ・・・」
第18話 らいこさん 143000HIT
「言い訳しなくていいのよ〜(にこ)」
しかし眼は笑っていない・・・
第19話 ミディリン@安田 -HIT
「クラウドぉ?・・・・さぁ・・・・・怒らないから、昨日の夜、何があったか、言ってみなさい?・・・ね?」
(目が恐い・・・・・・)
第20話 らいこさん 145000HIT
「おおお俺はなんにもしてない(大汗)というか記憶にない・・・・」
第21話 ミディリン@安田 -HIT
「なにいっているんですか、クラウドはん? 昨日の夜の荒れ方はすごかったんですよぉ?」
そういって、急に部屋に入ってきたのはケット・シーだった。
第22話 くっぴーらいむさん 148000HIT
「まったくだぜ・・・」
続いて入ってきたのはげっそりと憔悴しきった様子のシド・ハイウィンドだった。
第23話 ミディリン@安田 -HIT
「・・・・・・・ったく、クラウド、おまえ、酔った勢いで、あんなことをやろうって急に発言するんだからな。
つきあわされた俺達の身にもなって考えて見ろよ?」
第24話 くっぴーらいむさん 150000HIT
(俺は何を言ったんだ・・・?)クラウドは独特のポーズで考えた。
ちらとシドのほうを見やると首すじになにやらキスマークのような痕が・・・(汗)
第25話 ミディリン@安田 -HIT
「クラウド・・・・・・昨日のおまえ・・・・・はげしかったぜ・・・」
シドはそういった。
・・・・・な・・・・・なにが・・・・あったんだ・・・・ 
第26話 くっぴーらいむさん 151000HIT
う・・・げ、がぁっ・・・俺は昨日何を・・・ッッ!!
頭を抱え蹲ったその時、なんとクラウドからもうひとりのクラウドがぁっ!!
「ホーッホッホッホ〜ッあたしはクラウ子!!」
第27話 ミディリン@安田 -HIT
あ・・・・・あ・・・・・・・
俺は唖然としている・・・・・もう一人の俺・・・・
その俺の垢抜けた様子を部屋にいる、みんなはにやにや見ている。
第28話 らいこさん 155000HIT
「お、お前誰だ!?」焦る俺。
しかし返ってきた答えは・・・・
第29話 ミディリン@安田 -HIT
みんなの前で、恥ずかしながらもとりあえず、俺も負けずに女装してみた。
第30話 くっぴーらいむさん 159000HIT
「おぇぇぇ〜」シドたちは一斉に胃の中のものを吐き出した。
どうやらクラウ子が入ってないとうまくいかないようだ。
第31話 ミディリン@安田 -HIT
とどめの一発で、俺は精一杯ぶりっこをきめてやった。
「あら・・・どうしたの?みんな?ちょっと化粧ののりが悪いかしら。うふ。」
もうやけだ。俺は冷静な判断をすることができなくなっていた。
第32話 くっぴーらいむさん 160000HIT
「・・・って、あれ?」 あたりを見回すとみんな死んでいた(爆)
「やっべー・・・フェニックスの尾なんか持ってたっけなぁ・・・(汗)」
第33話 ミディリン@安田 -HIT
伝説の秘宝、フェニックスの尾は、そう簡単に入らない。
俺は、みんなを生き返らせるために、旅に出ることになった。
第34話 ヌルさん 161000HIT
しかし,ここは死して屍拾う物無し,泣く子も黙る砂漠の監獄・コレルプリズン。
俺は途方に暮れた…
第35話 ミディリン@安田 -HIT
この砂漠のどこかに伝説のフェニックスが・・・・・・
フェニックスに雷が落ちたとき、その尾に効力が残り、
不死の力を与えると言われている・・・・・
   
第36話 ヌルさん 168000HIT
雷と言えば奴しかいない.幻獣界のだんでい(爆)!!!
俺はラムウを呼び出した!!!!
第37話 ミディリン@安田 -HIT
「誰じゃ・・・・儂を呼んだのは・・・・」
「私です。でも気まぐれで呼んだのであなたに特に用はありません」
クラウドはシリアス風に言った。
ラムウの額には怒りの四つ角が出ている。
第38話 くっぴーらいむさん 171000HIT
「ってゆーかさ〜、おじさんフェニックス呼んできてくんないかな〜?
俺はここでマンガでも読んでるからさ〜♪」
ラムウの顔には十字線だけでなく、T字線Y字線、縦線横線出放題だった(謎)
第39話 ミディリン@安田 -HIT
「そう・・・あなたって、私のことを遊びで呼んだのね・・・・
私は真剣なのに・・・・あなたには、私は遊びなのね・・・ひどいわ」
ラムウは、急にオカマ口調になり、まるで恋人のような仕草を見せ、俺のことをうるうるした瞳で見つめだした。
第40話 ヌルさん 172000HIT
「ホ〜ホッホッホ!!!あたいには本命がいるのよ!ごめんして!!
そんなにあたいに嫌われたくないんなら,とっととフェニックスを呼んでくるのがよろしくてよ!!」
かくしてラムウの苦難は始まった…
第41話 ミディリン@安田 -HIT
「ほ、ほんめいって、誰なの?(うるうる)
で、でも・・・・あなたのためなら・・・・わたし、何でもやるわ!」
同じく、女装仲間のタイタンと一緒にフェニックスの尾を探すことになった。
第42話 ヌルさん 178000HIT
しかしタイタンも思っていた。
「クラ様はじじいの体になんか興味なくてよ!クラ様を惹きつけるのはセクシー
ダイナマイトバディを持つ,あ・た・し(はあと)」
第43話 ミディリン@安田 -HIT
「やはり、こいつらに召還をしたのは間違いだった・・・・・・・」
クラウドは、女装していた二人(二匹?)をとっとと置いていき、
愛するエアリンとティファを生き返らせるため、
フェニックスの尾がどこで手に入るかの情報収集をすることになった。
「なに・・・・・チョコボレースの景品で、フェニックスの尾が?」
第44話 ヌルさん 179000HIT
二匹をおいてチョコボ探しに行こうとするクラウドを二匹は涙ながらに追う。
そしてラムウは言った。
「あぁ〜クラ様〜行かないでぇ〜!(涙)
チョコボなら私が伝説のチョコボについて知っていてよ!!」
第45話 ミディリン@安田 -HIT
「フッ・・・・・まぁ、たいした情報ではない思うが、おまえ達、言って見ろ」
クラウドは、いつものようにちょっとシリアス風に言ってみた。
「はい、クラ様」
ラムウは、頬を赤くしながら上目遣いで見つめた。
「まず、伝説のチョコボを見つけるには、チョコボの歴史をしらなければいけません。」
「え?歴史?何か話し長そうだから、やっぱりいいや」
「あ!そんな、クラ様・・・・・」
第46話 ヌルさん 180000HIT
しかし結局ラムウが目をウルウルさせながらの上目遣いで俺を引き留めるので,
(仕方なくいやいや)話を聞いた。
「そもそもチョコボというのは…」
4時間経過…
「…と言うわけで,ウータイの奥地にあるチョコボの森を訪ねれば,
伝説のチョコボに会えるやもしれませぬ。」
第47話 ミディリン@安田 -HIT
「ウータイか・・・・・
  確か、あそこには、おてんばの姫がいると聞いたことがあるが・・・・
 ティファやエアリスより・・・・かわいいのだろうか?
 フッ・・・・・ちょっと興味あるな・・・・」
俺は伝説のチョコボのことをすっかり忘れてしまった。
第48話 masanoriさん 186000HIT
ドン!!

ウータイについて早々、道ですれ違いざま誰かがぶつかってきた。
(もうウータイまでついたらしい・笑)
第49話 ミディリン@安田 -HIT
そこにぶつかってきたのは、以前、マテリア事件で死んだと思っていたコルネオだった。
「お、おまえがなぜ・・・・・・・」
第50話 け〜ちさん 190000HIT
「もぉ、きおつけてよぉ♪」
「!!(?)」
第51話 ミディリン@安田 -HIT
「まさか、コルネオまで、オカマチックな口調になるとは・・・・・
これはもしかして、世界に何か起きる前兆なのでは・・・・・」
その時!
第52話 masanoriさん 191000HIT
閃光が走り、そして雲が割れ、馬に乗った一人の騎士が降り立った・・・
第53話 ミディリン@安田 -HIT
「我が名は古の騎士オーディン。呼んだのは・・・・おまえか・・・・」
「いえ、私ではありません。あなたが勝手にあらわれたんです。」
「・・・・・・おまえが・・・・・呼んだんだよな・・・」
「だから、違うって」
「・・・・・・・・・」
第54話 ヌルさん 193000HIT
「そういえばオーディンは,9日9晩気に首つって力を得たんだよな?実践して見せてよ。」
「お,おい…」
嫌がるオーディンを馬から引きずりおろすと,クラウドはオーディンを木に無理矢理縛り付けてしまった…
第55話 ミディリン@安田 -HIT
実際に、オーディンをに首をつらせた。
「よし、9日後迎えに来るからな。」
クラウドはそういって立ち去った。

9日後・・・・・・・
クラウドは、オーディンの様子を見に行った。
オーディンはいなかった。
「どこにいったんだ・・・・あいつ・・・・」
その時!
第56話 masanoriさん 198000HIT
天空に光が・・・
その光が四つに分かれ降りそそぐ・・・
光は四本の剣となり地上に突き刺さる。
剣を追いかけるようにして、
真っ赤な源氏の防具に身を包んだ一人の男が降り立った。

「おまえは・・・ギ・ギ・・・・あっ!バカだ!いや・・・アホだったか?!」

「ギは何処いったんじゃい!!」
第57話 ミディリン@安田 -HIT
「再度、自己紹介をさせてもらおうか・・・・・
 私の名前はギルガメッシュ。
 よくも我が友オーディンをつるしてくれたな・・・・・」

「フッ・・・・・
 アンタの名前くらいは、知ってるぜ。
 確か、エクスカリバーの偽物をつかまされ、魔王軍を破門になった奴だろう?
 そんな奴がこの俺を倒せるって言うのかな?」

「・・・・・その、神をも恐れぬふてふてぶてしい態度、許しておけん。
 成敗してくれるわ!」
第58話 ヌルさん 200000HIT
「必殺…」
ごきゅり…
クラウドは息を呑む。
いくら偽物をつかまされ,魔王軍破門で,アホ(爆)とは言え,
その技は天下に名高き名刀4本から繰り出される技。
並の破壊力ではないはずだ。ましてや必殺と来れば…
「自爆!!!」
ちゅどーーーーーーーん
すさまじい爆発の中でクラウドの断末魔。
「いきなりそれかーーーーーいぃぃぃぃ……」
第59話 ミディリン@安田 -HIT
辺りは、爆煙で、何も見えない。
我らが極悪人ヒーロー(?)クラウドはどうなったのか・・・・

クラウドは、目を覚ました。
「・・・・・俺は確か、ギルガメッシュとの戦いで・・・・
 それに・・・・ここはどこなのだろう・・・・・」

そこに、突如あらわれた女性。

「・・・・・エアリス!?」
「久しぶりだね・・・・・クラウド・・・・」
「なぜ、ここにいるんだ!?」
「なぜって・・・・・あなたは死んでしまったからよ・・・・・」

ひいぃぃいぃ〜〜〜
第60話 神楽坂 秋人さん 201000HIT
そのときクラウドは自分のズボンのポケット(そんなものあるのか?)
の中に何かが入っていることに気が付いた。
「こ、これは・・・・フェニックスの尾・・・。しかも2本ある。」
しかしそれは同時にクラウドにある事を気づかせた。
(2本しかない!!)
第61話 ミディリン@安田 -HIT
ここで、エアリスと俺をいきかえらせることができる。
しかし、死んだ仲間たちはどうすればいいのか・・・・

そこへ・・・・

「クラウド・・・・・あなたもここへ・・・・きたんだ・・・・」

そこへ現れたのはティファだった。
そうか、ここは死後の世界だから、ティファが現れてもおかしくない。

「あなたと・・・・エアリスをいきかえらせて・・・・
 私のことは・・・・・いいから・・・・・・」

俺は・・・・・どうすれば・・・・いいのか・・・・・・
第62話 ヌルさん 203000HIT
ん?
まてよ。
ここで,エアリスとユフィを生き返らせてしまえば,
俺は誰に邪魔されることなくティファと…
くっくっく(ニヤリ)
黒マテリア(爆)
よし。
決まった!!
生き返らせる2人は…!!
第63話 ミディリン@安田 -HIT
俺は、ティファとラブラブ(死語)な生活を考えていた。
そこへ
「フ・・・・・思い通りにはさせないぜ!」
突如現れたのは、先ほど自爆したギルガメッシュだった。

げぇ・・・・・おまえかぁ・・・・・
また、邪魔が入った・・・・・
おのれ・・・・・
ここまで来るとはしぶといやつめ・・・・

まさか、俺にほれてるのか?
第64話 ヌルさん 210000HIT
しかし,クラウドの当ては残念ながら(?)外れた。
「そのフェニックスの尾は渡してもらおう。
 そして,我が親愛なる友,オーディンと共に…(ぽっ)」
こいつはこいつで,よこしまな妄想を抱いていた…(爆)
第65話 ミディリン@安田 -HIT
「もしかして、おまえたち・・・・・ そういう関係だったのか?」

クラウドはおそるおそる言った。

「何を勘違いしているんだ・・・・」
 ギルガメッシュはそういって仮面を脱いだ。

そう、そこに映し出させる顔は、端正な顔立ちをした、女性だった。
第66話 ふにら〜さん 212000HIT
「ギ、ギルガメッシュ・・、お前女だったのか・・?」

「そうだが・・まさか気づかなかったのか?」

あんな鎧兜に身を包んでりゃ気づかなくて当たり前だと思うのだが・・。
しかし・・こうして素顔を見ると・・キレイだ・・。
そう思うと俺はいつのまにか彼女の手を取ってこう言っていた・・。

「オーディンなんか別れて俺と一緒にならないか?」
第67話 ミディリン@安田 -HIT
「オーディンなんか別れて俺と一緒にならないか?」(by クラウド)
「・・・・・・いいわよ・・・・・・」(by ギルガメッシュ)
「ほんとか!?」

ギルガメッシュは俺にそういった。
フッ・・・・もてる男はつらいな・・・・・
そんなことを考えていた矢先!

「2つのフェニックスの尾はもらった!
 これでオーディン様と私は生きかえる事ができる!
 さらば!」

ギルガメッシュはすばやく俺の懐からフェニックスの尾を抜き去り逃げ出した。

「そ、そんな・・・・・・」

「くらうどぉぉおぉ〜〜」(by ティファ(怒)&エアリス(怒))
第68話 まゆまゆさん 221000HIT
「まてギルガメッシュ!俺はフェニックスの尾を平和の為に使うんだ!(嘘)」
「ほう、どう使うんだ?」
「(ギクゥッ)た、例えば…ガラフとかテラとか平和に貢献した人を…その…(あせあせ)」
「本当だな(ギロリ)、ならばフェニックスの尾は返そう。ただし嘘だったら…」
そういってギルガメッシュは斬鉄剣を握った。ど、どうしよう…。
第69話 ミディリン@安田 -HIT
仕方ない・・・・・
ここで、嘘をついて、ギルちゃんに真っ二つにされるのは嫌だし・・・・・
後ろにはティファとエアリスもいるし・・・・・

とりあえず、この場を逃れるため、
俺は死後の世界でテラとガラフを探す旅に出ることを誓った。

まさか、死後の世界に来てまで旅に出るとは・・・トホホ・・・・
第70話 ヌルさん 222000HIT
しかし,
「ティファ,エアリス.オ・レ・の・た・め・に,力になってくれ!!」
ふふふ…
バレット以下野郎どもがいない今,オレの冒険はバラ色一色!!!
何処まで行ってもクラウドはクラウドであった…
第71話 ミディリン@安田 -HIT
「ティファ,エアリス.オ・レ・の・た・め・に,力になってくれ!!」

そう言ったと同時に、エアリスとティファの回し蹴りが顔面にヒットした。

な、なぜ・・・・・・・
(あたり前だ)
第72話 ヌルさん 222222HIT
「な・・・なぜ・・・(パタン)」
「クラウドなんてほっといて,行きましょ,エアリス。」
「そうね。」
「ま,待ってくれ!!ティファ!!エアリス!!!」
回し蹴りを見事に顔面にクリーンされ,鼻血を流しながら狼狽するクラウドを
後目に,ティファとエアリスは行ってしまった。

しかし捨てる神あれば拾う神あり。
「チャ〜ンス!!今度こそクラ様のハートをゲットしてみせるわ!(はあと)」
木の陰から除いていたのは何を隠そう,あのラムウであった…
第73話 ミディリン@安田 -HIT
「クラ様!(はぁと)」
俺は後ろから呼び止められた・・・・・
うぅ・・・・・なんだ、この寒気と妙に色っぽい声は・・・・・
”奴”だ・・・・・奴がやってきた・・・・・
前から”奴”の気持ちには気がついていたが俺にはその気はない。
今振り返れば、俺は・・・・・すまん!ラムウ!

俺は後ろを振り返らず、全力疾走で逃げ出した。
「あっ、クラ様!」
第74話 まゆまゆさん 225000HIT
俺は後ろを振り返らず、全力疾走で逃げ出した。

「んもぉ、クラ様ったら恥ずかしがり屋なんだからぁん。まってぇ(はぁと)」

“奴”が走ってついてきた!(爆)俺は必死に逃げる。
はっ!前にいるのは…ティファとエアリス!
こんなホ〇おやじ(爆)追いかけっこ(水爆)なんて見られたくないっ!
第75話 ミディリン@安田 -HIT
後ろから絶叫をあげて、走ってきたクラウドをふりかえる、ティファとエアリス。

(「もしかして、私のこと、好きで、追いかけてくれたの?(ティファ(心の中の声)」)
(「もしかして、私のこと、好きで、追いかけてくれたの?(エアリス(心の中の声)」)

しかし、そんな可憐な二人の乙女の心をよそに
クラウドは彼女らを追い越し”奴”の追っ手から逃れようとする。

「クラ様ぁ〜〜!!!お待ちになってぇ〜〜!!!(by ラムウ)」

「俺はおまえなんか好きじゃない〜〜」

クラウドは後ろからラムウに向かって話したつもりだった。

しかし、ラムウの姿と声は、エアリスとティファにはきこえないようだった。
クラウドの声が自分達に向けられたと勘違いするエアリスとティファ。

「待てい!くらうどおぉ!!!(by ティファ&エアリス(怒)」
第76話 まゆまゆさん 230000HIT
ティファ「待てやくそクラウドォォォ!(暴言)
ファイナァァァァルヘヴゥゥン!」
ラムウ「ぐはっ!」
そう、ティファには見えないがクラウドの後ろにはラムウがいたのである。
クラウド「ふぅ…さんきゅーティファ…。」
ティファ「なぁにがさんきゅーじゃワレぇ!」
クラウド「え?あ!その、深い理由が…あ…あぁぁ!」
ちゅどーん(爆)
第77話 ミディリン@安田 -HIT
ティファの格闘技でめっためったにされたクラウドは、
死後の世界で気を失った。

「・・・・う・・・・・」

しばらくして、目がさめる。
水のせせらぎが・・・・

「ここは・・・・・」
第78話 ヌルさん 242000HIT
ふと後ろの方から女性の声がする。
「ここは三途の川。
悪事を働いたものが行く地獄への入り口…。」
「さ…三途の川!!!」
俺は狼狽した。
「な…何故この善の固まりの存在のような俺が地獄などに…(大間違い)」
第79話 ミディリン@安田 -HIT
女性の方へ目をやる。
金色の髪をした女性が俺のことを見ている。
その女性を見ていると、なんだか、懐かしい気が・・・
なんか、心が浄化されるようだ・・・・・・

「なんだ、この懐かしさは・・・・・・・」

「クラウド、わからないのですか?」

「・・・・・・・・・誰だ・・・・・・・・・」

「母がわからないのですか?」

「・・・え!?」
第80話 ヌルさん 249000HIT
「マ・・・マミィ????」
「そう…。」
「あ,ミイラ男の色違い?」
「それはマミー。」
「じゃあブイヨン?」
「それはマギー。」
「+1?」
「ボギー。」
…こうして冥界の夜は更けていった…(核爆)
第81話 ミディリン@安田 -HIT
母との感動の対面(謎)をすんだところで母はクラウドに言った。
「しかし、とても残念なことです。
 悪事を働いて、過去に汚点を残す悪者が、ここに来ると言われる三途の川。
 何故あなたが、ここに来るのです・・・・」

「そういうあなたこそ、何故ここにいるのです?」

「それは・・・・」
第82話 ヌルさん 258000HIT
「私は生死を司る番人に昇しました。
 ここに来るものが本当に死ぬべき定めにあったのか,または現世において
 そのものが生きるべき定めにあるのかを。
 クラウド,貴方の死は不慮の事故によるものです。
 この世界にいるべきではありません。」
「な…なんだと…。」
第83話 ミディリン@安田 -HIT
「・・・・ということは、俺は、地獄にいなくていいということなのか・・・・
 母さん、そういうことなのか?」

「はい、しかし、偶然冥界に落ちてしまった以上、
 また生き返るには、それなりの手段が必要となります。

 それは、愛するものの力です。

 あなたのことを最も愛している人は誰ですか?
 その人の愛の力が、あなたをこの世界から出してくれます」

そっか・・・・・

「ここに鏡があります。祈りなさい、クラウド。
 そうすれば、あなたのことを世界一愛している人が
 この鏡に映ります。その人との愛が、あなたをこの冥界から脱出させる手段なのです!」

俺は祈った。
俺のことを最も愛している人間・・・・
誰だろう・・・・ティファか・・・・・エアリスか・・・・・・

鏡から、ぼやっと人影がでてきた。










「くら様ぁ〜〜(はぁと)」
ラムウ!
おまえかい!!!!!!!
第84話 ふにら〜さん 259000HIT
鏡に映ったのは、何とラムウだった・・。
『・・・・・・。』
あまりの出来事に氷付けになる2人・・。
パキィィィィン。
そして次の瞬間クラウドは鏡を叩き割っていた。
「・・・見なかったことにしよう。」
「・・・そうですね・・。」
2人して頷く。そりゃラムウが恋人じゃやだよな・・。
「しかし・・、鏡を割ってしまってどうやって生き返るんだ?」
「こうなったら・・冥王様にお願いするしかないですね・・。」
「冥王?」
「はい・・。冥王様はこの冥界の全てを司るお方・・。
そして・・私の夫でもあります。」
「何!?それじゃ・・?」
「ええ・・、あのお方が戯れに地上に出てきた時、
私との間に生まれた子供・・それがあなたなのです・・。」
そのあまりと言えばあまりの新事実にクラウドは驚愕する。
しかしそんな事など次に語られることに比べればまだ些細なことであった。
「そいつの名前は・・。」
後にクラウドはこんな事聞くべきではなかったと述懐している。
聞かなければ真人間として人並みの幸せを掴めたのに・・と。(笑)

「・・・ケフカ様です。」

クラウドの意識は混沌の闇の中に沈んだ・・。
第85話 ミディリン@安田 -HIT
「け、け、ケフカ・・・・・って、あの、イヒヒ野郎?
 そ、そんな・・・・・・」

何故、クラウドがFF6で出てくる、ケフカを知っているかは深く追求のを避けるとして
クラウドは、どん底に落ちていった。

「かあちゃん!あんなやつのどこがいいんだよぉ!!!」

クラウドは、ついかあちゃんと呼んでしまった。

「あなたの知っている、ケフカは、地上でのケフカでしょう?
 しかし、あれは仮の姿。
 彼は、あの英雄戦争(ティナとの戦い)で破れたあと
 地獄におち、そして心を入れ替えられたのです。
 地上で悪事を働いた彼は、その悪の力をそのまま、プラスにされて
 冥界の王とふさわしい人となりました。
 あなたのお父さんはとっても立派な方なんですよ」

こうまで、力説されると、さすがのクラウドも、何も言えない。

「とにかく・・・・父さんに会わないと・・・・・」
第86話 ふにら〜さん 262000HIT
「とにかく・・父さんに会わないと・・。」
クラウドは「父親がケフカ」というショックから
何とか立ち直るとそう呟いた。
「待ちなさい、クラウド。例え冥王様が治めているとはいえ、 冥界とは過去に存在した様々な悪人が巣食う場所・・。
あなた一人ではとても冥王宮までは辿り着けないでしょう・・。」
「じゃあどうしろと・・。」
母の言葉に途方に暮れるクラウド。
「安心しなさい。この冥界には過去のFFシリーズで、
それらの悪人たちを滅ぼした勇者たちも数多くいます。
彼等の力を借りればこの冥界を抜けることもできるでしょう・・。」
第87話 ミディリン@安田 -HIT
「そうか・・・・過去のFFシリーズの勇者達が出るのならなんとかなるか・・・
 わかった、かあさん、父さんにあってくるよ!」

「クラウド、がんばるのよ!」

クラウドは母親に別れを告げた。
できれば、母さんにもついてきて欲しかったが
母さんはあそこにずっといる運命だそうだ。
だから、俺は一人で父さんに会うことにした。

フッ・・・・・とりあえず、まずは仲間を捜さないとな・・・・

冥界の入り口を見つけて、そして足を踏み入れる。
辺りは暗い・・・・・・・

「・・・・・たく・・・・気味が悪いな・・・・・・」

っとその時!!!!
第88話 ふにら〜さん 272000HIT
クラウドが冥界に足を踏み入れた、その時!
どんっ!!
「うわっ!?」
「きゃあっ!?」
いきなり誰かと激突してすっ転ぶ。
起きあがって前を見るとそこには一人の少女が立っていた・・・。
「あなたは・・・戦士様ですね?追われてるんです!助けてください!!」
恐らく背中に背負った剣を見てそう判断したのだろう。
その少女はいきなりクラウドに助けを求めてきた。
「追われてる・・・ってそういうお前は誰なんだ?」
いきなり名もわからない少女に助けを求められ困惑するクラウド。
「あ、申し遅れました、私はレナ、実は・・・。」
「そこまでにしてもらおうか・・・。」
その少女の声を遮って何者かの声が辺りにこだまする。
「誰だ!!」
「誰だ、だと・・・?ふっふっふ・・・。」
クラウドの言葉にその声の主が闇の中から姿を現す。
それは白銀の鎧兜に身を包んだ一人の男であった。
「暗黒魔道士エクスデス!何故私を狙うのです!?」
「知れたこと、この冥界は本来闘争と殺戮が支配する世界、
その普遍の真理を犯し、平和などを求める愚か者、
すなわち冥王とそれに与する勇者どもは一人残らず葬るためだ!」
エクスデスはそう叫ぶと二人に向かって襲いかかってきた!!
第89話 ミディリン@安田 -HIT
突然のことに我を忘れそうになったが、
しかし、目の前にいるエクスデスからは
明らかに、”邪気”が漂っていた。

そして、助けを求められて、ここで答えなければ男じゃない。
クラウドは大剣をひきぬいて、かまえる。

「あんたは、うしろにさがってろ!!!」
クラウドはレナに向かってそう叫ぶ。

「いえ、私も戦います!!!」
レナは、両手をあげ、精神力を高め、魔法を詠唱しはじめた。

「・・・・・・この娘は、魔法を使うのか・・・・
 おぉ!!あれはバハムート!」

レナの魔法に召還された召還獣は
ドラゴンの神としておそれられているバハムートであった。

バハムートのメガフレアが、エクスデスを襲う。
すざましい閃光と爆音があたりをおおった。

「・・・・・・・やったか・・・・・・」
クラウドは、おそるおそる目をあけた・・・・
第90話 ヌルさん 274000HIT
「ファッファッファ!! 効かぬ!!効かぬわ!!!」
なんとメガフレアを受けたにもかかわらず,ヤツはまだそこにいた。
「お返しにこれをくれてるわ!!」
ヤツから放たれる,白き光…
ホーリーであった。

「聖なる魔法など悪たる貴方達には効いても,聖なる力を加護に受け,悪を正す
 ために行く私達には効かなくってよ!!!」
レナは叫ぶ。

…が,
「ぐあぁぁぁぁーーーーーーーーーーっっっ!!!!!!」
隣から断末魔が…
第91話 ミディリン@安田 -HIT
邪悪な心でいっぱいのクラウドはホーリーの直撃で、意識を失った。

「おきて・・・・・おきて・・・・・・」

誰かが、俺のことをゆする。

誰だ・・・・・・寝かせてくれ・・・・・
俺は眠いんだ・・・・・

「起きません・・・・・どうしましょう・・・・・・」

「しかたないのぉ・・・・」

一人は・・・・レナのようだ・・・
レナと誰かが話しているようだが・・・・・
もう俺はどうでもいい。
俺は奴との戦闘で負けてしまった。
死ぬ直前というのは、もっと苦痛を感じるものかと思っていたが
そうでもないんだな・・・・
あ、俺はもう死んでいるのか・・・・
まぁ・・・・そんなことはどうでもいい・・・・
とにかく・・・・・俺は・・・・・眠りたい・・・・・

「しょうがないのぉ・・・・
 ワシがおこすしかないか・・・・・・・」

ん?
ワシ?





「クラさまぁ〜〜」

うぎゃぁあぁあぁ〜〜!!!!!
おまえが何故ここにいるぅぅ!!!!

俺は飛び起きた!

そうすると、エクスデスの姿はそこにはなく、
レナと、自分のことをプリティーだと思いこんでいるラムウがいた。
第92話 いがぐり殿下さん 275000HIT
「俺は助かったのか?」
とクラウドはレナに訊いた。

「ええ、心臓が止まっていたし一時はどうなるかと思ったんですが、
ラムウさんがちょうど現れて…」

ラムウの事なんかどうでもいいと思ってるクラウド。

「人工呼吸をしてくれたんで助かりました♪」

レナのその一言を聞いてクラウドの意識はブッ飛んだ!!

横ではラムウが、はしゃいでいた・・・・・
第93話 ミディリン@安田 -HIT
ラムウが人工呼吸を・・・・
確かに、命を救ってくれたこと(いや、俺は今死んでいるのか)には感謝はしよう。

だが・・・・

「うげぇぇえぇ・・・・・・・」
当たり前である・・・・
よりによって、このじいさん・・・・

「クラ様?
 どうなされました?
 もしかして、まだお具合の方が悪いのですか?」

おまえのせいだ!!!

「もう一回・・・差し上げても・・・・」
ラムウが上目づかいでつぶらな瞳でうるうる見つめてきた。

「やめんかい!!!!!」

これ以上、ここにいると身の危険を感じる。
俺はこの場を逃げて先に進むことにした。
レナと別れるのは口惜しいが、
しかし、ラムウだけにはつかまりたくない。

俺は、二人をよそ目にダッシュした!!

「あぁ・・・クラ様! どこへ!!!」
第94話 ヌルさん 276000HIT
…が。
ズデーーーーン!!!
豪快にこけた!!!
「ふっふっふ。
 ここまで来たからにはもう逃がしませんわ(はぁと)」
何と俺の足にはロープがくくりつけてあった!!!
「クラ様ったら。
 いっつもアタシが行くと逃げようとするんだからぁ〜。
 んもう,恥ずかしがりやさんね〜。
 だ・か・ら,今日は逃げられないように,しっかり足を捕まえさせてもらったわ♪
  ふふふふふ。
 今日こそは逃がさないわよぉ〜(はぁと)」
にじり寄ってくるラムウは完全に目が逝ってしまっている。
クラウドは,完全なる死を覚悟した…(もう死んでるってば〜(核爆))
第95話 ミディリン@安田 -HIT
迫りくる、ラムウ。
おびえる、クラウド。
そして、なにがなんだがわからないレナ。

「やめてくれぇええぇえ!!!!」

ラムウはクラウドにだきついて、すりすりしてくる。
「クラ様ぁ(はぁと)」
「お、お、お、お、お、お、お、お、お、お、お、お、おちつけ、ラムウ」
(おまえが落ち着け)

「俺はこれから、ケフカ・・・・・親父に会わなければいけない」
「そこで、クラ様との関係を認めてもらうわけですね(はぁと)」
「違う!
 俺はこれから、世界を救わなければいけない。(嘘つけ)
 だから、おまえと一緒にいたいのは山々なのだが、俺は世界平和のために(絶対嘘)
 親父に生き返らしてもらうのだ」

「なんと・・・・・クラ様・・・・・素敵・・・・(はぁと)」
「だから・・・・離してくれ・・・・・俺は急いでいるのだ」
「わかりましたわ・・・・」

「ようやく、わかってくれたか・・・・」

「私たちの結婚を地上であげようというのですね(はぁと)」

「全然、わかってねぇー!!!」
第96話 ふにら〜さん 284000HIT
クラウドとラムウが夫婦漫才しているころ、
ここエクスデス城では当主であるエクスデス、
そしてFF4世界を侵略中のゼムスがいた。
「くそっ、いまいましい!
あそこで邪魔さえ入らなければレナをしとめられたものを!」
「ふん、なさけないことだ、冥王の息子とはいえ
ただの人間ごときに邪魔をされるとはな。」
「・・・何だと?」
「情けないと言っているのだ・・・。
貴様ごときが同志と思うとこの先が不安で仕方ないわ。」
「貴様・・・。」
「2人ともやめておけ。」
その一触即発の空気の中1人の男が現れる。
長い銀髪をしたその男は背負った日本刀を引き抜くと
2人を威圧するようにその切っ先を突き付ける。
「奴を・・・、クラウドを甘くみるな。
ケフカの力が弱まり、我等の冥界支配が目前に迫った今、
少しの憂いも残すわけにはいかんのだからな。」
「なるほど・・・それでどうするのだ?」
「この私が自ら出向こう、今こそ長年に渡る奴との決着を着ける時だ!!」
その男・・・、セフィロスはそう言って刀をおさめるとその部屋を後にした・・・。
第97話 ミディリン@安田 -HIT
セフィロスが、部屋を立ち去った後、
エクスデスとゼムスが不満そうに話している。
「ふん・・・・あの新参者め。 えらそうにしおって」 「しかし、奴の実力ならたしかだ」
「だが・・・・・・あのケフカの息子、
 クラウドという奴に以前破れたというではないか」
「なに、奴とて、以前のままじゃないさ」

・・・・・・・・・・・・・

「・・・・・・・クラ様ぁ〜〜!!!」
「やめいぃ〜〜!!!」

クラウド&ラムウ夫婦は、今日も夫婦漫才で
父ケフカのところに向かっている。

「クラ様、お待ちになって〜〜
 痛い!」

ラムウがクラウドのことを追い回し、
逃げ回っていたクラウドだったが
突如、クラウドが立ち止まった。

「どうしたの、クラ様?」

クラウドは、急に無口になり、
剣を抜き放つ。

「・・・・・・・・
 間違いない・・・・・この感覚。
 おい!
 隠れてないででてこい!
 セフィロス!」

「・・・・・・・さすがだな、クラウド。
 気配を消していたのだが・・・・」
セフィロスの低い声が聞こえてきた。

そして、姿を現す、女装姿のセフィロス。

「フッ・・・・・そういうことか。
 なら、受けてたつぜ。」

そういい、恥ずかしがるレナの前で堂々と服を着替えながら、
自分も女装し始めたクラウドだった。
第98話 らいこさん 288000HIT
「さて・・・・やるか!」
化粧までばっちり済ませ、
剣を構えるクラウド・・・・
「決着を、つけさせてもらうぞ!」
すると、セフィロスの手には、正宗が出現する。
「前と同じとは思うなよ!」
「当たり前だ!」
しかし。
いくら見栄を切っても
髪の毛を三つ編みにしてふりふりドレスを着ているセフィロスと、
髪の毛を上の方でお団子にしてチャイナ服(スリット入り)のクラウド・・
「・・・・緊張感が、ない・・・」
溜息混じりに、レナはつぶやいた。
第99話 ミディリン@安田 -HIT
じりじりと、にじり寄る、クラウド・・・・
その表情は真剣だった。(しかし、女装)

そのとき、つい、ぶっ・・・と
レナがふきだしてしまった。

それが合図となり、クラウド、セフィロスが同時に動き出す。

「まていぃ!!!!」
そのとき、荘厳な声が響き渡った。


「まったく・・・・・、兄弟同士があらそうとは
 なんと・・・・醜いのだ・・・・・・・」

そこに現れたのは、幻影によるケフカだった。

「親父!!!!」
ケフカの突然の出現で、とまどう二人。

そして、クラウドとセフィロスは、
自分たちが兄弟だということに、驚きを隠せないようだった。
第100話 江端さん 289000HIT
ケフカはさらに続けた。
「兄弟同士で争うだけでもみっともないのに…、
その上女装をしているとは何事だ!!情けない…」
そんなケフカの言葉を聞き呆然と立ちすくむ二人。
「そんな…、まさかこの俺がセフィロスと兄弟だったとは……。
しかし、そんなおチャラけた格好をしている
おまえにはこの女装をとやかく言われたくない!!」
「じ・実の父親に向かって
その言葉はなんだ!!!」

そのケフカの格好はなんと紅い洋服に緑色のマント、
黄色い革のパンツをはき、その上、頭には青い羽根までつけてあった。
その様子はまるでインコそのまんまである…。
第101話 ミディリン@安田 -HIT
「もしかして・・・俺達のセンスっていうのは・・・親父に似たんじゃないか?」(by せふぃ)
「あぁ・・・・そうかもしれん・・・・」(by くら)

ケフカの悪趣味姿をみて、二人はすっかりやる気をなくしていた。

「ところで・・・・俺、なんでここにきたんだっけ・・・・
 あ、そうだ!
 親父・・・・・あんたが・・・・この冥界の王だということを、母さんから、聞いた。
 そして、冥界の力を使えば、黄泉の世界から、よみがえらせることができるとも・・・」(by くら)

「なに、そんなことができるのか?」(byせふぃ)

「あぁ・・・・・だから、俺達が争う理由は何もないはずだ。
 だから、俺達はもう1度生き返り、世界の秩序を戻さなければいけないんじゃないだろうか・・・」
めずらしくクラウドもまともなことを言う。

「たしかに、私には、冥界を預かる身・・・・
 魂を呼び寄せることは可能ではある。
 だが、それには、同時に多大な代償も払わなければいけないのだ。

 おまえに・・・・・その払う代償があるのか?」
第102話 ヌル 291000HIT
「だ…代償とは???」
「お前を心から愛してくれている者の命だ!!」
「お…俺を…。」
クラウドは考え込んだ。
俺が蘇っても俺を心から愛してくれている人…ティファ…もしくはエアリスがいない世界…。
そんな世界の戻って俺は…。
ティファにもエアリスにも愛想を尽かされたことを完全に忘れているクラウドは本気で悩んだ…が!!!
「クラ様〜〜〜〜!!!
 ご無事で〜〜〜???」
「だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜まだ来るか!!!!!!!!!!
 あっ!!!!!!!!!!!!!!!!」
その瞬間悪魔クラウドの頭に名案が浮かんだのは言うまでもない…(核爆)
第103話 ミディリン@安田 -HIT
(親父・・・・こいつだ!こいつの命を!)
極悪人クラウドは、ためらわずそう答えた。

しかし、声が・・・・・・でない・・・・
な、何故だ・・・・・

(く、クラ様・・・・ひどい・・・・・ひどいわ・・・
 私のことを生贄にしようとしたのですね!
 私がいなくなっても・・・・平気と言いますの?)
心の中で、ラムウの声が聞こえる。

(な、何故声がでないんだ!)

また、心の声でラムウが答える。
(とっさに、沈黙の魔法、サイレスをかけましたの・・・・)

(なにぃ!)
第104話 ヌル 293000HIT
「ん?
そっちの御仁はどなたかな?」
「初めまして,お父様。
わたくし,ラムウと言いますの。
以後お見知り置きを…。」
(う〜!!く〜〜!!何が「お父様」だ〜!!さっさとサイレスを解けい!!!)
「ラムウさんと申されるか。」
「嫌ですわ。
む・す・めと呼んでください,お父様(はぁと)」
(ぐを〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!なんて事言いやがる!!!!)
「はっはっはモテモテじゃないかクラウド。
父さんは鼻が高いぞ!!」
(てめえのハナは元々高ぇじゃねえか!!!今更アホ言ってるんじゃねぇ!!!)
本気ともつかぬボケを繰り返すケフカに針千本を掴み,
投げつけようとするクラウドの姿がそこにはあった… (爆)
第105話 ミディリン@安田 -HIT
「さて、クラウドよ。
 お前のことを愛している者がいるのはわかった。
 だが、前にも言ったとおり、お前が、この世界から生き返るには、
 代償が必要だ。愛する者のな。
 しかし、お前にはこんなに愛してくれる人がいるのだ。
 それを代償にするのなら、クラウド・・・
 わしたちと、一緒にここに家族で過ごさないか?」

 ケフカは、父親らしい顔になり、クラウドにそう問いかけた。

(勘弁してくれぇ〜〜)
クラウドは、必死に顔を横に振った。

「なに・・・・お前は、そんなにしてまで
 生き返りたいのか?
 なら、その理由をきかせてくれ・・・・」
第106話 らいこ 294000HIT
「むぐむぐむぐ(このままじゃしゃれにならん!!
くっそ〜〜〜
こうなったらアイテム袋から万能薬かやまびこえんまくを・・・)」

ごそごそ・・・
!?
ない!?ないないない!!
アイテム袋がないいいいいいい!!!
「むぐうぅ〜〜(どどどどどこやった!?)」

「くらさまぁ〜〜〜お探しの物はこ・れ・かしらぁ?」
にっこり笑顔のラムウの手に、それはしっかりと握られていた・・・・
第107話 ミディリン@安田 -HIT
(こ、このままでは・・・・ラムウと結婚してしまう・・・・・)
焦った。解毒草の山彦草もない・・・・

そこで、クラウドは・・・・・一つの考えを思いついた。
この方法しかない。

クラウドは、ラムウ、ケフカにも見えないように、
剣についているマテリアを素早く、取り替えた。

そして、何を思ったか、クラウドは、
自分の心臓に剣を突き立てたのだ。

「く、クラ様〜〜!!!!」

「クラウド、何を血迷ったのか!!!」


即死だった・・・・・・・・
死後の世界でも、やはり死はあるものなのだろうか・・・・・
クラウドは、力つき、魂は、その場から離れていった・・・・・


-------------------------------------------------------------------------------
「ここはどこだろう・・・・・」

クラウドは生きていた。そして、沈黙からも逃れていた。
魂は別のところで蘇生されたのだ。

クラウドは、自分に剣を突き立てる前に、
ファイナルアタックと蘇生のマテリアに付け替えたのだ。

この2つのマテリアをつけることにより、
自殺をしても、しばらくすると、瀕死の状態だが、よみがえることができる・・・

そう、クラウドには、この手段しか、あの場から逃れる方法がなかったのだ。

ラムウとの結婚から・・・・
第108話 ヌル 302000HIT
「しかし真面目にどこなんだここは?」
何とかラムウの悪夢から解放された(?)は良かったが今いる場所がさっぱりわからない。
ラムウはいなくなったが,代わりに見知った顔もいない。
周りは全く見知らぬ光景。
クラウドは途方に暮れた…。
「まあいいや。
進めば何とかなるだろう。」
む。
なかなかに立ち直りの早いヤツ…。
とそこへ…。
「お,お前は…クラウドじゃね〜か!!」
背後から威勢のいい声がかかった…。
第109話 ミディリン@安田 -HIT
呼びかけられたクラウドは、振り返る。
そこには、知っている顔が。

「・・・・・バレット?」

何故だ?
たしか・・・・・お前は、第32話で死んだはずだぞ・・・・・
俺が生き返ったから、他の奴も生き返ったとか?
まさか・・・・

もし、バレットが生き返っているのなら、
ティファやエアリスだって生き返ったんじゃないか?

いや・・・まて・・・・
そう考えると、ラムウまで生き返っているんじゃないのか・・・・
う〜ん・・・・・

クラウドが1人で妄想にふけっていると、
殺気を突如感じた。

銃声が、鳴り響く。

クラウドはとっさに、身を翻して、銃弾をかわす。

銃弾をうった本人は、バレットだ。
「・・・・・・おまえ・・・・・・バレットじゃないな?」
第110話 ヌル 303000HIT
「スマンスマン。
蚊が止まっていたんでなぁ!!」
「……。
そうか。
で,しとめたか?」
どう考えてもおかしかったが敢えてそれには触れず話を合わせるクラウド。
「オウ!!
ばっちりよ!!」
「そうか。」
そう言って後を向くクラウド。
おかしい。
生き返ったショックで逆に頭が逝ったか?
はたまた敵のスパイ…。
いや,こんなヤツに似たヤツなんていないよなぁ…。
そう考えた刹那…
ドドドドドドッッッ!!
再び銃声が!!
「いや〜悪ぃ悪ぃ。
今度はハエだ。」
「こんの野郎ぅ〜!」
かろうじて蜂の巣を免れたクラウドはバレット(仮)を睨む…。
第111話 ミディリン@安田 -HIT
「・・・・・バレット?・・・・・」
クラウドは、バレットのことをにらむ。
「本当に・・・・おまえは・・・・バレットか?」

「あぁ・・・そうだ」
バレットは苦しそうに答える。
「すまん、クラウド・・・・・・今の俺には、
 こうするしかないんだ」

バレットは、また銃を乱射する。
クラウドはとっさにかわす。

確かに本物のバレットのようだ。

「どういうことだ!」

「・・・・・・・・マリンが・・・・・人質にとらわれているんだ。
 そいつが、誰かはわからん。
 しかし、クラウド、お前の命を狙っている。

 お前の命を、とるために、俺も、死の世界から
 蘇えらされたのだ。

 お前を・・・・・倒すために・・・・・」
第112話 らいこ 304000HIT
「マイティーガード!」
『てきのわざ』マテリアをはめ、すぐに呪文を唱える。
何しろ相手の獲物は銃。
リーチは相手の方が圧倒的に長いのだ。
ヘイスト効果がないとこっちの攻撃はほぼ不可能。
『きぃんきぃん!!』
バリアのおかげで威力は半減しているとはいえ
こちらも悠長にしている暇はない。
「レーザー!」
MPがつきればそれで終わる。
相手がひるんだ隙に一気に間合いを詰め、
一気に斬りつける。
手加減は出来そうにない・・・
油断すればこちらが危なくなるのみだ。
何しろ、相手は『本気』なのだ。
「フレア!」
ボフゥ!!
超至近距離で魔法を放つ。
放った瞬間に地面に転がったとはいえさすがに痛い・・・
バレットはまともに食らったようで立ち直りが遅い。
リーチを一気に詰め、首に剣を押しつける。
「バレット!答えろ!
俺がいない間何があった!!!」
「ふ・・・・・・
クラウドさんよぉ・・・・まだまだあまちゃんだな!」
ガシッ
しまった!
バレットの体をオーラが包む。
「これで終わりだ!『カタストロフィ!』」
ドゴグアァ!!!
極太のオーラに、体を貫かれ
俺の意識は・・・・・・・・・なくなった。
第113話 ミディリン@安田 -HIT
「ここは・・・・・・」

ここはどこだろう。

辺りを見ると暗い。
しかし、何も見えないと言うほどではなく、
ぼんやりとだが、周りの様子は見える。

どうやら・・・・洞窟のようだ。
洞窟に生えている光ゴケのおかげで、
洞窟の中が見渡せるみたいだ。

「うっ・・・・」
立ち上がるとすると、全身に苦痛が。
そうか・・・・・俺はバレットとの戦いで・・・・
そんなことを考えていると、

「・・・・・無理するな・・・・」

そういう声が聞こえてきた。
バレットだった。

「どうして・・・・・・俺を助けた?」

「いくら・・・・マリンのためだとはいえ、
 親友のお前を殺せるわけがないだろう?
 あの戦いはな・・・・・監視されていたんだ。
 だから、手をぬくわけにはいかなかった。
 だが、お前なら俺の技を食らっても生きていると思ってたからな。
 お前が気を失ったのは好都合だった。
 監視役は、お前が死んだと思い、報告をしにいったよ。
 その隙に俺は、お前を、この洞窟に運び手当をしたってことさ・・・」

「そうか・・・・ところで・・・・その黒幕っていうのは誰なんだ?」
第114話 ヌル 311000HIT
「黒幕は…コルネオだよ。」
「え?」
クラウドは意外な人物の登場に思わず聞き返した。
「あいつまだ生きていたのか?」
「ああ。しぶとさだけはゴキブリ並よ。」
思わず納得しうなずくクラウド。
「しかしお前がコルネオ如きに一杯食わされるとは…。」
「不覚だったよ。ちょっとウータイまで出た隙をつかれた。」
「……。」
「俺としたことが…チキショーーー!!!」
バンッ!!!
バレットは思わず机に義手を叩き付ける。
「そうか…。で,マリンはコルネオの館にいるのか?」
「そうだ。流石に人質に取られている以上俺は手が出せない…。」
「だったら俺が取り返してきてやる。このままじゃ俺の腹の虫が治まらない。
死んだことになっているのは好都合だしな。一計もある。」
こうしてクラウドはコルネオからマリンを助け出すのに一肌脱ぐことになった…。
第115話 ミディリン@安田 -HIT
「なぁ・・・・
 ここは、もしかして・・・」

「そうだ。女性の下着売場だ」

バレットは顔をしかめた。

「つまりだ・・・・・・
 おまえ・・・また・・・・・・女装して、
 コルネオのところに・・・・乗り込むわけじゃ・・・・」

「ん?
 よくわかったな。そうだ。
 俺の美貌で、コルネオに一泡ふかせてやるよ」

「・・・・・・・・・・・・」

何も言えない、バレット。
確かにクラウドの気持ちはうれしい。
マリンのために、殺そうとしたにも関わらず、
危険を省みず、相手のアジトに乗り込もうと言うわけなのだから。

だが・・・・そもそも、クラウドの女装姿を見て
全員がショック死して、そしてフェニックスの尾を探すことになったのが
冒険の始まりだったのではないだろうか?

そんなことを思い、バレットはため息をつきながら
女装を試みようとするクラウドを見た。

「なに、心配するな。
 必ず、マリンを助けてやるぜ!」

バレットの思いをクラウドは知らない・・・
第116話 ヌル 314000HIT
シャーーーー!!
試着スペースのカーテンが開き中からクラウドが顔を表す。
「どう?」

案配をバレットに訪ねるクラウド。
「どうじゃねぇ!!!」
頭を抱え込み,半ば,いやほとんど全て怒りと共に吐き出すバレット。
「良いと思ったのにぃ〜(はぁと)」
「………。」
本当に頭を抱え込むバレット。
それもそのはず。
女性の下着を付けて悩殺ポーズなんぞされても嬉しいはずはない…。
「クラウド,お前いい加減に…。」
「次はこれにしよ〜っと♪」
全然聞いちゃいないクラウドであった…。
第117話 ミディリン@安田 -HIT
1時間も試着室で服選びにかかった後、
次は、化粧で2時間。
最後に靴などのコーディネートで1時間、
髪のカットで3時間と、計7時間もかけて
クラウドの女装は完成した。

「お・ま・た・せ(はぁと)」

女装にそまったクラウドは他のものに耳を貸さない。
バレットもそのことはわかっていたので、
何も言わなかった。
いや、もうあきらめだろう。

ここは下手に反論するより、クラウドに任せた方がいいと思ったバレット。
「とりあえず・・・・俺は・・・・・アジトの方に、クラウドを殺したっていう
 報告をしに、コルネオのところに戻る。
 まぁ、やつのことだ。
 マリンを解放してくれるとはおもわんが、
 とにかく時間を稼ぐことくらいはできるだろう。

 あとは・・・クラウド・・・・・お前に本当に任せていいんだな?」

「当たり前だ」

「急に男の口調に戻るのも気持ち悪いな」

「あ・た・り・ま・え・よ」

「やめい。
 ・・・・・・と、とにかく・・・・・
 おまえだけが頼りなんだ・・・・
 俺には、マリンがいない生活なんて考えられねぇ。
 頼む・・・・・」

バレットの真剣な眼差しを見て、
クラウドも真剣にうなずきかえした。
第118話 らいこ 317000HIT
「またここに来るとはな・・・・・」
誰にともなくつぶやく。

今、俺はあの悪趣味なコルネオの館の前に来ている。
バレットが報告をしに行ってから30分。
そろそろ頃合いだろう。

「後は門番が俺の顔を覚えてなければいいけどねぇん・・・」
自信たっぷりの歩き方で館に入っていこうとする。

「そこのカワイコちゃん!!」

「はい・・・なんでしょうか????」

「ここが誰の屋敷か知っていて入ろうとするんだよなぁ〜?」

「はいそうですぅ〜」

「じゃぁ中に入った入った・・・・・・ん?」

ドキッ

「なんか前にも会った気がするが・・・・・
オネェちゃん、名前は?」

「え、えっとクラリーネですぅ〜〜」

「気のせい・・・だよなぁ。ま、中に入ってくれ。」

(髪型を変えたのが功を奏したな・・・・
前以上に完璧に近づけたこともあるけどね♪」


とにかく館には進入成功したのであった・・・・
第119話 ミディリン@安田 -HIT
「フフフ・・・・うまく、中に入り込めたぜ。
 ・・・・いや、入り込めたわ・・・
 さ・て・と・・・・・コルネオの野郎に・・・・
 コルネオのおじさまに会わないと・・・・
 そして、マリンの居場所を探さないとね」

クラリーネになりきった私は、
完璧な女装でコルネオの館を探した。

どこだろう・・・・

すると、廊下のはしっこに地下へ降りる
階段があった。
そこから、

「ほひ〜〜」
という声が聞こえてきた。

こんな声を出すのは・・・・・奴しかいない。
クラリーネは、恐る恐る、その階段を降りていく。

--------------------------------------------------------------------------------

そこには、ぬいぐるみを持った、コルネオがいた。

こ、こいつ・・・・いったい、何を考えているんだ・・・・
クラリーネこと、クラウドが、声をかけようとすると、
コルネオの方が、先に気づき

「おぉ〜
 びゅーちふる!!!
 私の理想だ!!!!」
と、クラリーネの方を見て、目をはぁとまーくにした。

クラリーネは、自分の女装が完璧だという満足感と、
これからどうやってマリンの居場所を聞き出そうかという
緊張感につつまれた。
第120話 らいこ 321000HIT
「えっとえっと・・・
クラリーネっていいますぅ
コルネオさんが何処にいるかわからなくって
ここまで迷い込んじゃったんですけどぉ 」

「わしがドン・コルネオじゃ♪
ほひ〜ほひ〜
かわいいのぉ〜〜
歳はいくつじゃ?」

「に、にじゅういちですぅ〜〜」

「ほひ〜〜血液型はぁ?」

「え、ABですぅ〜〜」

「ほひ〜〜わしといっしょ〜〜
う・ん・め・い・を感じる〜〜
ほひ〜〜ほひ〜〜」

(や、やばい・・・このままじゃあいつかぼろがでちまう・・・・
その前にマリンの場所を聞き出さないと!!)
第121話 ミディリン@安田 -HIT
コルネオが、不気味な顔をほひほひ、言いながら近づけてきた。

うっ・・・・・・
「やめい!!!」

さすがにクラリーネあらため、クラウドも限界だったのか、
思わずコルネオをぐーで殴ってしまった。

「ほ〜ひぃ〜〜」

ぶっとび、失神する、コルネオ。

「あぁ・・・・・・やっちまった・・・・・・
 奴から、マリンの居所を聞き出すはずだったのに・・・・」

とりあえず、近くにあった酒樽をひっくり返し、ワインをばらまいたあと、
その樽の中に人形をもったコルネオを入れてふたを閉めて
一時的に隠す。

PHSを取り出す。
プルルル・・・

「・・・・バレットだ」

「俺だ、クラリーネ・・・いや、クラウドだ。
 すまん、マリンの居所を聞き出せなかった」

「ということは、マリンは!!!」

「いや、まだ大丈夫だ。コルネオ自身を
 今、失神させているからな・・・・
 だが、ばれるのも時間の問題ってとこかな・・・・」

「そんな・・・・・・」

「心配するな・・・・俺に考えがある」

「なんだ!その考えっていうのは!」

「安心しろ。必ずマリンは助ける」
そういって、PHSを切る。

そうしてクラウドは考え込んだ。
「考えなんてないんだよなぁ・・・・・・」
第122話 らいこ 324000HIT
「うう・・・・どうしよぉ・・・」
すっかりクラリーネになっているクラウド。
「・・・・・・この手でいきましょ、仕方がないわね・・。」
とりあえず、 失神しているコルネオに、スリプルをかける。
「後は・・・運次第♪」

数分後。
クラウド(クラリーネ)の叫び声に驚いて駆けつけた男たちは、
皆クラウドのスリプルによって地に伏していた。
「これで全員かしら・・・・
でも油断は禁物よね・・・ 」

そっと足音をたてないように階段を上がる。
しかし、そこに黒い影が立ちふさがる!
「(やばっっ)た、たいへんなんですぅ〜〜
コルネオさんが突然・・・
ってバレットじゃないか!」

「おまえ・・・前よりもさらにすごい格好になったな・・(汗)」
「だめよぉ、細かいこと気にしちゃぁ〜〜〜」
思わず肩をがっくり落としてしまうバレットだった・・・
第123話 ミディリン@安田 -HIT
「・・・・ところで・・・・マリンの方は見つかったか?」

「いや、まだ見つけてない」

クラウドは今まで起きた事情を話す。
「・・・それで、今、コルネオの部下と思われる者は全部、スリプルで眠らせたところだ」

「これからどうする?」

「一つは、奴らを縄でしばって、じっくり尋問する方法だが・・・
 数が数だけに、縄でしばっている間に起きてしまうだろう。
 それに、コルネオは結構したたかな奴だからな。
 もしかしたら、あの部屋にも罠があるかもしれない・・・・」

昔、クラウドは、自分が女装をして、同じような経験をして
コルネオとの甘い思い出・・・・・いや、苦い思い出を思い出し
クラウドは顔をしかめる。

「で、・・・・もう1つの案なのだが」

「おまえ、ちゃんと考えていたんだな」

「フッ・・・・・・・・・当たり前だ」
(PHSで電話したときは考えていなかったくせに)

「コンフュの魔法で混乱させて、
 敵味方を混乱させ、白状させるっていう方法がある。
 ただ、失敗する確率もあるし、
 リスクは高いがな・・・・・」
第124話 ヌル 325000HIT
コルネオの前に立ったクラウドもといクラリーネは
コルネオとその部下に対してコンフュをかけた。
頭にチョコボが回る。
成功したようだ。
「これで良し…と。
 後はコルネオを起こしてマリンの居場所を聞くだけよ♪
 ホホホホホ
 完璧だわ!!」
 誰も私を止められなくってよ!!」
「その口調は止めろよ…。」
珍しく,目算が当たりそうなクラリーネはすっかり有頂天。
話し言葉も絶好調であった(爆)。
「さぁ起きなさい,コルネオ!!!」
起こす言葉まで女言葉だよ…,すっかり陶酔してやがんな…。
もはや頭を抱え込むことすら馬鹿らしくなってきたバレットの横でクラウドは
コルネオを起こす。
「ん…?む……?」
コルネオが目を覚ます。
「やぁ〜っと起きたわね!!
 さぁ,マリンの居場所を白状し…!!」
「おなごじゃぁ〜〜〜〜〜〜!!!!
 めんこいおなごじゃよぉ〜〜〜〜〜〜!!!
 ほひ〜ほひ〜〜〜〜〜〜!!!!」
「ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
1.5倍(当社比)の速度でコルネオが襲いかかってくる。
「ありゃあ,いつもとかわんねぇじゃねえか。
 っていうかより一層強力になってやがるぜ…。」
もはや冷めまくっているバレットは,やっぱりなぁという顔をしながらつぶやいた…。
第125話 ミディリン@安田 -HIT
(おい・・・・クラウド・・・・・
 こうなったら、そのまま、混乱したコルネオに
 色仕掛けでマリンの居場所を聞き出せ・・・・)

(わかった・・・・)

「コルネオさま・・・・・(瞳うるうる)
 実は私、コルネオさまのこと、
 ずっとお慕いしていましたの・・・・・(はぁと)」

「ほひ〜〜〜
 わしもじゃ、ソナタを一目見たときから、
 もうぞっこんなのじゃ」

「それで・・・・実は
 コルネオ様に お願いがありますの・・・・・」

「おう、なんじゃ!
 そなたのような、プリティーな者のいうことなら
 なんでも、聞いてやるぞ!」

「・・・・じつは・・・・・」

「実は?」

「コルネオ様には、もう悪いことをしてほしくないの!」

「なんじゃ、突然」

「私、知ってますのよ・・・・・
 善良で尊敬するコルネオ様が、
 人様の子供をさらって、閉じこめているというの・・・・」

「さらうとは人聞きが悪い、
 預かっているのじゃ。
 だから、かわいいハニー、そんなことを言わないでおくれ・・・・」

「嫌ですわ。
 コルネオ様が、その子供たちを親元に返してください」

「う〜む・・・・・・・・・
 わかった。
 儂も男じゃ。
 惚れた女の前では、嘘もつけん。
 あい、わかった。
 ハニーの希望、聞き届けたぞ」

「うれしいですわ!」

クラウドはそういって、調子にのって
コルネオのほっぺにキスをした。

「ほ〜〜ひぃいぃ〜〜〜」
第126話 ヌル 329000HIT
「その代わり1つ条件があるのじゃよ〜〜。」
げ!!
またどうせとんでもない条件が…。
クラウドはそう思いながらも恐る恐る聞く。
「な、なんでしょうか、コルネオ様?」
「おまえもワシに惚れている。
 ワシもおまえに惚れている。
 だったらワシの元に来い!!
 ず〜〜っと可愛がってやるぞ〜。」
クラウド君ご明察。
その通りであった(爆)
第127話 ミディリン@安田 -HIT
「コルネオ様・・・わかりましたわ・・・
 一生、コルネオ様のおそばでつかえさせていただきます・・・」

どうせ、マリンを助けたら、こいつは用無しだ。

今だけ、どうにかすればいいと思うクラウドは、
そう答えた。

「ほひぃ〜」

一方・・・・・・・・


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「これは・・・・・」
死後の世界にいるエアリス。

エアリスは、目の前にある、黒の球体に
手を出そうとする。

「痛い!」

エアリスの手に火花が散る。
エアリスはその黒い球体から、
すぐに手を離した。

「これは・・・・・・黒マテリア?
 なぜ、これがこんなところに?」
第128話 江端 330000HIT
エアリスが考えていると遠くのほうで声がした。
「くらさまぁ〜☆どこにいらっしゃるのぉ〜?」
その声はだんだんエアリスの方に近づいてきた。
目を凝らしてよく見てみても影も形もない・・・。
「空耳かぁ・・・、それにしても“くらさま”とは・・・。
そういえばっ!クラウドのやつ、今度あったら絶対に殴ってやるんだから・・・。」
第129話 ミディリン@安田 -HIT
「クラウドって本当に、何を考えているのかしら・・・・

 でも、正直なところ、会えて、うれしかったな。
 私はもう死んじゃったから会えないと思ったのに、
 こうやってクラウドとまた会えたことは。

 彼は、もう生き返ったのかな・・・・・・・・・・・

 ・・・とそれより、この黒マテリアのことがあったわね。
 これはメテオを呼び寄せる破壊のマテリア。
 これが、また、セフィロスや、他の悪い人に渡ったら偉いことになっちゃう・・・・
 その前にどうにかしなきゃ・・・」

そういって、黒マテリアに手を伸ばそうと思ったが、
ひっこめた。

「そうだ・・・・さっき、黒マテリアにはじかれたんだったわ。
 このままではさわることはできないわね・・・・・
 じゃぁ・・・・」

エアリスは、ステッキを振り回し、気を集め始めた。
そして、気をいっきに放出する。

「大いなる福音!!!」

エアリスは最強リミット技により、一時無敵状態になる。

「よし・・・・・この技が持続している間に、
 誰にも、手がとどかないところへ黒マテリアをもっていかないと!」

エアリスは黒マテリアにさわる。
はげしいスパークが、エアリスと黒マテリアの間でおこる。

エアリスは苦痛に顔をゆがめたが、
黒マテリアの魔力を押さえ込んで、黒マテリアを手にいれた。
第130話 ヌル 331000HIT
…が。ドカ〜ン!!!!
「……い…つっ。
 ちょっとアナタどこ見て走ってるのよ!!!」
エアリスは走ってきた何者かに追突されたのであった。
賢者風のローブ。
手には樫の杖。
頭は綺麗に禿げ上がっている後ろ姿。
我等がラムウさんであった。
「ちょっと!!
 謝るぐらいしなさいよ!!」
「クックック…黒マテリア…。」
「え?」
エアリスは自分の手の内を見た。
しかしそこにあるべきものはなくなっていた。
「ちょ,ちょっとアナタ!!
 それ,返しなさいよ!!」
「嫌。」
「嫌じゃないの!
 返して。」
「嫌。
 これで私はクラ様と結ばれるんだから!!」
全く支離滅裂な言い訳をするラムウであった…。
第131話 ミディリン@安田 -HIT
「あなた、それが何か、知ってるの!?
  それは、破壊のマテリア。
 すべてを破壊する悪魔のマテリア」

「これで、クラ様と・・・・」

(ちょっと、人の話、聞きなさいよ・・・・・
 あ・・・そうだ)

「あなたね・・・・クラウドと仲良くないたいの?」

クラウドという言葉に過剰に反応する、ラムウ。

「ふふふ・・・・花言葉・・・じゃなかった・・・
 マテリア言葉で、
 黒マテリアは、破壊よ。破滅よ。失恋よ。
 そんなの持っていても、クラウドと仲良くなれないわ」

「なぬ!?」

「だから、そのマテリアを渡しなさい!
 あなたがそれを持っていれば、
 絶対にクラウドとは仲良くなれないから。
 不幸のマテリアなんだから」

確かに不幸のマテリアには変わらないが、
エアリスは嘘八百をラムウに教えた。

「そのかわり・・・・・いいものをあげる」

そういって、ラムウに、ピンク色のマテリアをちらつかせる。

「これはねぇ・・・
 愛のマテリアっていってね、

  好きな人と結ばれるマテリアなのよ。
 マテリア言葉は、初恋。
 なんか縁起よさそうでしょ?」

「それをくれ!」

「だから、こ・う・か・ん,だってばぁ」

「わかった,こんなのやる、
 だから、それをおくれ!」

ラムウは黒マテリアをほっぽりだし、
エアリスに襲いかかってきた。

エアリスは、上空にピンクのマテリアを放り投げ、
黒マテリアをとる。

ラムウと、マテリアを交換する形になった。

「クラ様〜!!!」
ピンクマテリアを手に入れたラムウは、
砂煙をたてて、どこかへ行ってしまった。

あとには黒マテリアを手にするエアリス。

「ふぅ・・・・・なんとかうまくいったわ。
   ただの、カウンターマテリアなのに・・・」
第132話 女帝らいこ 333000HIT

ラムウから見事に黒マテリアを取り返したエアリス。
しかし、世の中そうそううまくいくとは限らない・・・

「そこを、どいてもらえないかしら?」

「そうするわけにはいかないな。
そっちこそ、そのマテリアを渡してもらえないか?」

「・・・・・貴方だけには渡すわけにはいかないわ。

セフィロス。」

「交渉決裂か。ならば実力行使しかあるまい。」

長刀をゆっくりと構えるセフィロス。

セフィロス。

神羅の英雄

ジェノバの落とし子

神に成り代わろうとする者

加害者であり被害者である者

そして・・・・

 

私を殺した男。

「あのときのようには・・・いかないわよ。」

ゆっくりとプリンセスガードを構える。

ここで・・・・負けるわけにはいかない!

 

第133話 ミディリン@安田 -HIT
以前は、白マテリアに祈りをささげているときに
後ろから隙をつかれたけれど、今度はそうはいかない。

また、前と同じ過ちを繰り返させない。
しかし、接近戦での戦いではまず、勝ち目はない。
すると、勝負は魔法。

セフィロスが、一瞬で間合いをつめて
長剣をふるってきた。
速い!!
そこを、紙一重で交わす。

続いて、セフィロスが、2刀目、3刀目をはなつ、
それも交わしつづけ、隙ができるのをまつ。

セフィロスが大ぶりをした。
チャンス!


その瞬間、私は無属性魔法、
フレアのマテリアを使い、セフィロスにあびせかける。

火や、氷や、稲妻の魔法は吸収される恐れがあるけれど
これなら、吸収はできないはず!

「グアァアァ!!!!!!!」

セフィロスの叫び声が、あたりにこだました。
第134話 魔遊繭 339000HIT
「私の…勝ちね…。」


「…ふっふはははは…。 これで終りだと思うなよ…。サイレス!」

「……!」 

「肉弾戦でこの私に勝てるかな…?ふふふ…。」

第135話 ミディリン@安田 -HIT
呪文を封じ込まれた私にセフィロスはじりじりと迫る。
しかし、セフィロスも先ほどのフレアをうけ、
かなりのダメージをうけているはず。

セフィロスが、長刀をふりかざしたが、動きが鈍く、
私はそれを宙返りしてかわし、セフィロスを飛び越し、
そのまま、走り出す。

こういうときは逃げるに限る。

なんとしても、白マテリアを渡すわけにはいかない!

どうにかして、セフィロスを巻かなければ!
第136話 江端さん 353000HIT
「まてっ!」
「“待てっ”と言われて待つものがいますか!」
なんだかどこかで聞いたことのあるようなセリフ頭の中で思い浮かべながらエアリスは走り、逃げていった。

セフィロスはエアリスのあとを慌てて追ったが先ほどのダメージが大きく、思うように体が動かず逃がしてしまった。
「くそっ!・・・・フレアを食らわなければ・・・俺としたことがなんていう失態だ・・・」

エアリスがしばらく走っていると前方に人影が見えた・・・・・あの影は・・・・・・

第137話 ミディリン@安田 -HIT

エアリスと後を追いかけるセフィロスの前にでてきた、人影・・・いや・・・あれはタコ影?

「姉さん、なんか、金目になるものもってますがなぁ・・・・・・・・・・

わて、オストロスっていうんでんがな。

その宝石おくれやすぅ〜」

エセ関西弁で自己紹介をした、タコお化けオストロスは、

エアリスの持っている黒マテリアを見ると、その宝石を奪うため、

8本のタコ足を出してきた。

エアリスはそれをひょいひょいとよける。

しかし、フレアで鈍っている、セフィロスには、それをよけきれることができず、

すべてのタコ足攻撃の集中攻撃をうけるセフィロス。

「ぐわぁああぁあ〜〜!!!!」

第138話 らいこさん 362000HIT

「今がチャンス!」

エアリスはポケットから煙幕を取り出すと、地面に叩きつけた!

もくもくもくもく。

「な、なにもみえない〜〜」

「くそっ逃がすか・・・フレア!」

爆音とともに煙が散ってゆく。

しかし、そこにエアリスの姿はなかった。

 

「今度こそ、巻いたわよね・・・」

「あれ、エアリス?」

振り向くとそこには・・・

第139話 ミディリン@安田 -HIT
「エアリス・・・・・?」

「・・・・・・ユフィ?」

「なぜ、あなたがここに!?」

「そんなこと言っている場合じゃないでしょ!
 今、セフィロスに追われているんでしょ!?

 早く早く!!!」

「う、うん、わかった!」

ユフィのあとをついていく、エアリス・・・・


「はぁ・・・・・はぁ・・・・
 どうにか・・・・まいたわね・・・・・

 あれ?
 ユフィ?
 いなくなっちゃった・・・・・・


 あ!!!!
 黒マテリアがない!!!!

 まさか・・・・・あの子・・・・・
 マテリアを・・・・」
第140話 らいこさん 364000HIT

「ふう、いただきいただき・・と。

げ、これって黒マテリアじゃん!

つい癖で奪ったけど・・・・

さすがにこれは売れないよね・・」

 

「売られて貰っては困るな・・・」

!!

直感的に何かをさけた刹那、

体に痛みが走る。

「今のをよけるとはな・・・

確実にしとめたと思ったのだがな。」

「セフィロス・・・・」

第141話 ミディリン@安田 -HIT

いつもの冷たい声でセフィロスは、ユフィにせまった。

しかし、ユフィは、セフィロスを注意深く観察した。

「はぁ・・・・はぁ・・・・」

「セフィロス・・・あんた、息きらしてない?」

「余計なお世話だ。

あのエアリスという娘にいろいろやられてしまったからな。

しかし、今度こそ、メテオを呼ぶために、その黒マテリアが必要なのだ・・・」

「黒マテリアには用はないけれど、

でも、そのまま、あんたにわたすわけにはいかないわよね。

ユフィも武器をかまえる。

セフィロスVSユフィの戦いの始まりだ。

一方・・・・・


コルネオからアツイラブコールをうけた

クラウドこと、クラリーネは、

いまだにコルネオの館にいた。

無事に、バレットの娘、マリンを助け出すことはできたのだが、

約束どおり、クラリーネは、女装のまま、

コルネオの館に監禁されているのだ。

「さて・・・どうやってぬけようかしら?

おぉっと、まだ女言葉が癖ででちまった。

どうやって、この館からぬけるか?」

第142話 け〜ちさん 365000HIT
「そう、テレポを使えばいいんだわ♪」
「って、7にテレポあったっけ・・・」
「忘れた〜」
第143話 ミディリン@安田 -HIT
とりあえず、テレポを使って、コルネオの悪趣味な城を抜け出そうとした。

「テレポ!」

辺りがゆがんで、体が、建物の外へ抜け出そうとする。

しかし
ぐわぁ〜ん〜

「いてててて・・・・・・」

クラウドは、壁にたたきつけられた。

ちなみに、
「ぐわぁ〜ん〜」という音的には、

塔の中で、リレミトを使わず、ルーラを使った勇者一向
またまたはたしては、ホイミンのいる洞窟で、ライアンが、空とぶ靴を履いて
天井にぶつかったかんじ、
またしては(しつこい)

コルネオの城は魔法の結界がはってあって、
脱出が不可能だった。
第144話 ヌルさん 390000HIT
「こ!困ったわ!!私のテレポが効かないなんて!!」
本当に困っているのかどうかわからない口調でつぶやくクラさん.
「それにしてもバレットったら!!
マリンちゃんが助かると2人でさっさとここを出ていっちゃって!
「オマエだから何とか脱出出来るだろ.まあ頑張れ.」ですってぇ!!
もう.
帰ったらたっぷりお仕置きだわ!!」
とまあ話が飛んでいる(爆)
「こうなったらあの手しかないわね….」
そう決意したクラさんは….
第145話 ミディリン@安田 -HIT
バレットに見捨てられ、
コルネオの館(ラブリー・ハニー城)にとらわれ
テレポを失敗してクラウド女装版:クラリーネは迷った。

・・・・どうするか・・・・

選択肢
1.門兵に色仕掛けでせまり、ついでにコルネオも色仕掛けをして逃げる
2.門兵に色仕掛けでせまり、剣を奪い、コルネオを倒す
3.腹痛を訴え、門兵が心配したところをたたきふせ、剣を広い、地中に穴を掘って脱出する
4.とりあえず、きゃぁ〜〜って、ぶりっこしてみる
第146話 ヌルさん 430000HIT
クラリーネが取ったその行動は!!!???

4.とりあえず、きゃぁ〜〜って、ぶりっこしてみる

「きゃぁぁぁぁあああああああああ!!!!!」

シ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン.
辺りは静寂に包まれる.
どうやら何も起こらなかったようだ….
「失敗かしら….」
そりゃそうである.
何しろ隔離された部屋.
誰も聴いちゃいない.
「う〜ん,「あ」とか「ぁ」がちょっと多かったかしら….」
だから違うって(爆).
第147話 ミディリン@安田 -HIT
叫び声をだして何も起きなかったクラウド@クラリーネは
次に何をしようか考え事をしようとすると、
遠くからドタドタと足音が聞こえてきた。

「マイ・ハニーよ!!!!
 どうしたのだ!!!!」

クラウドのことを、「マイ・ハニー」と呼ぶ奴はこの世で一人しかいない。
コルネオが勢い良くドアをあける。

「ぐはっ」

ドアをあけたコルネオは、ドアのそばで待ちぶせしていた
クラリーネに、強烈なラリアートをうけ、
泡を吹いて床に倒れこんだ。

「フッ・・・・・」

髪の毛をかきあげて、決めポーズをとるクラウド。
しかし、
女装姿のためきまらない・・・・・

いっぽう・・・・



雨の中、一人ただづむ男。
彼の名はシャドウ。
殺し世界では知らぬものはいないと言われている。

シャドウは遠くを見つめている・・・・
その目は、獣のように鋭い。
しかし、奥に潜む瞳の光は、哀しみにつつまれている。

彼は、親友のことを思いだしていた。
彼が手をかけて、殺してしまった親友のことを・・・・・
第148話 江端さん 460000HIT
「・・・・・・・」
シャドウはインターセプターの鳴き声で我に返った。
「行くぞ・・・」
身を翻し、闇の中へ姿を消した。

「今宵も我が虎徹は血に餓えている・・・」
「・・・・・なんていう台詞を一回でもいいから言ってみたいものでござる・・・」
「ただ、人を切るのはイヤでござるな・・・・・・・」

ブォ〜ン・・・・・

変な音と共にカイエンの背後に巨大な黒い空間が広がった!
そこからでてきたものはっ!
第149話 ミディリン@安田 -HIT
突然の空間ができ、カイエンは驚く。

「な、なんでござるか!」

その空間からでてきたのは、傷ついたセリスだった。

「・・・・セリスどの!」

セリスはカイエンの姿を見ると、力尽きたかのように、倒れこむ。
カイエンがセリスを抱きとめようとすると、
その黒い空間から、引き続き、魔物が3匹あらわれた。

殺し屋としても、名高い「忍者」だった。
どうやら、セリスはこの忍者と戦い、傷ついたらしい。

カイエンは、セリスを横たえると、名刀、あめのむらくもを構えた。

「乙女を三人でいたぶるとは卑怯者のすることでござる!」
第150話 ヌルさん 490000HIT
「いたぶるなどとんでもないぞぃ!!
ワシはちとコノ娘を助けてやっただけぞい!」
「なぬぅ!!」
長い白髭に禿頭,樫の大杖を掲げたるは….
やっぱり我等がラムゥ閣下(爆).
クラウドの元にいないと思ったら….
「お前達,ご苦労.」
「ハッ!!」
ラムゥは配下らしい忍び3人を下がらせる.
「こ,これはどういうことでござるか?何故ラムゥ殿がセリス殿を?またこの
セリス殿の傷は一体!!??」
「ううっっ….」
セリスが呻く.
「どこをどう迷い込んだか,セリス殿はワシがいた異世界におった.
そこで何者かに追われておったのじゃ.
ワシがクラ様のハァトをゲットするためにしあ…あ,いやいや,色々やっておった時,
偶々その追われているセリス殿と遭遇してな.
加勢しそいつらを追っ払った後,闇の力を使う我がしもべ達の力を借りて
こうしてあるべき世界へと送り届けたというわけじゃ.」
「そうでござったか….」
セリスにハイポーションを与え回復の処置を執りながらカイエンはラムゥの(珍
しく真面目且つ人の役に立った)行動を聞いたのであった….
第151話 ミディリン@安田 -HIT
「どうにかセリス殿の調子が良くなればよいのだが・・・・」

横たわるセリスを心配そうにカイエンは見つめる。

「うっ・・・・うん・・・・」

「セリス殿、気がついたでござるか?」

「・・・・・・・・・・・・ここは・・・・・」

「ここは、ドマ城でござる。
 私の部屋でござる。
 セリス殿、大丈夫でござるか?」

「・・・・・・あなたは・・・・・・・誰?
 わたしは・・・・・・セリスっていうの?」


カイエンとラムウは、顔を見合わせる。

「もしや・・・・・・記憶喪失では・・・・」

「これは・・・・・まずいことになったぞい・・・・・」

セリスほどの腕のあるものが、傷ついた。
そして、セリスはなぜ記憶が消えてしまったのか・・・

第152話 らいこさん 500000HIT

「傷は魔法で癒したが、まずいかもしれんのう。」

「それはどういう意味でござる?」

「うむ、実はのう、この娘・・・セリスと言っ・・・」

ドガァァン!!

「な、なんでござる!?」

「どうやら気づかれてしもうた様じゃな・・・」

無言で刀を抜くカイエン。

あたりに邪悪な気がみちたからだ。

「相手は強い。ここは引いた方が得策じゃ。

ただ、相手さんがわしらを見逃してくれるとは思えんのう・・」

「しかもセリス殿を守りながらでござる、

さっきの忍者を助っ人に呼ぶことは出来ないでござるか?」

第153話 ミディリン@安田 -HIT
爆風とともに現れた魔物は、合成獣、キマイラだった。
強靱な肉体を持つキマイラは、その力の強さはもちろんのこと、
知性にも長けていて魔法を扱うこともできる。

「なぜ・・・・ここに、魔界の魔物が・・・・・
 魔物はもう封印されたのではないのか?」

カイエンが疑問に思っているところへ、
キマイラはゆっくりと顔を向け、炎のブレスをはいた。

すかさず、ラムウが、結界をはる。

ラムウの結界は、見事にキマイラの炎を防ぐ。

その隙に、カイエンは、刀を抜き、跳躍する。
カイエンは、キマイラの頭上をとり、
そこから、思い切り体重をのせて、
キマイラの頭に剣をつきたてた。

グワァアアァワ!!!!!

キマイラの断末魔が響き渡る。

カイエンとラムウのコンビによって、
なんとか、無事乗り越えることができた。

第154話 江端さん 510000HIT

「ラ・ラムウ殿、いったい何故でござる?」
慌てふためくカイエン。

「それが、どうやら・・・・・」

キャシャァ〜!!!

再度、空間が開き魔物の声がする!

「ま・またでござるかぁ〜・・・・・
“それがどうやら”なんでござるか?」

「それは・・・・・
やはりまだ確信のないことは言えん。」

「そうでござるか。
とにかく次の相手に備える出ござる!」

「お願い!私を助けて・・・・」
セリスはカイエンにすがりついた。

「セリス殿!お気を確かに!」
カイエンはセリスのありように目を背け、
次の相手のために準備をしている。

「そろそろわが仲間を呼び出してもよいころかのぉ〜」
ラムウは幾分落ち着きを取り戻し、
ボソッとつぶやいた。

第155話 ミディリン@安田 -HIT
キマイラを倒したカイエン達だったが、次に現れたモンスターは
巨大モンスター、サンドウォームだった。

「ぬおぉぉ!!!!!
 砂漠でもないのに、なぜ、こんな巨大なモンスターがいるでござるか!!!!!」

そう、ここは、カイエンが住んでいるドマ城。
ドマ城の復旧作業をしている間に、
忍者があらわれ、ラムウが現れ、
そのあとただでさえ巨大なモンスターのキマイラが現れ
復旧しはじめたドマ城が壊れ始めたのに、
巨大なサンドウォームがドマ城にふってきたおかげで、
ドマ城が完全崩壊してしまった。


「OH!NO!!!]


あまりの恐怖のためか、それとも長い年月で、組み立てたものがわらわらと崩れ去った悲しさのためか
カイエンは、異国の言葉で叫び声をあげた。

一方、ラムウは、巨大なサウンドウォームに対抗しようと、
仲間の召還獣であり、旧友の、シヴァとイフリートを呼び寄せた。

「どうしたの、ラムウ?」(by シヴァ)

「見てのとうりじゃ。
 どうしてもわしだけじゃ倒せないので
 おまえさんたちを呼んだんじゃ」

「では、私たちでかたをつけるか」(by イフリート)

サウンドウォームが攻撃にうつろうした瞬間、
シヴァは、華麗に、踊り、そして、必殺技、ダイヤモンドダストをくらわせ、
凍りついた、サウンドウォームに、イフリートがメテオストライクをあてる。

巨大なモンスターは、氷の破片となって、ドマ城に降り注いだ。
第156話 らいこさん 515000HIT

「何とか撃退したようじゃな・・・・・・・」

「・・・・・・」

「で、カイエン殿・・・」

「・・・・・・」

「を〜い?」

「・・・・・・しろが・・・」

「カイエンど・・」

「城がぁぁぁ!!!!!」

「か、カイエン殿落ち着くんじゃ!!」

「一生の不覚!!!!

ここは腹を切って・・・」

「ま、待つんじゃあああ!!!」

第157話 ミディリン@安田 -HIT
切腹しようとした、カイエンをどうにか、押さえるラムウ。
そして、役目を終えた、イフリートとシヴァも精霊界に帰ってしまった。
カイエンの様子が落ち着いたところで、

「さてと・・・・・わしも精霊界に帰るかのぉ」

「お、お主!
 わしらを見捨てるのでござるか!」

「・・・・・冗談じゃよ」

本当は、クラ様を探しに行きたかったのだけれど・・・
というのがラムウの本音だったのだが、
状況が状況だけに、それをいうのは控えた。

「しかし、今のサウンドウォームで、わかったの」

「何がわかったのでござるか?」

「あのサウンドウォーム、ゾンビ化しておったぞ」

「・・・・どういうことでござるか?」

「つまりじゃ。この世のものではないということじゃ。
 何者かが、死後の世界から、魔物をゾンビ化して生き返らせて
 襲わせたのじゃろうて」

「では、どうするでござるか?」

「魔列車に乗ってはどうじゃろうか?」

魔列車と聞いて、カイエンは顔をしかめる。
それはそうだ。
カイエンにとっては、死んだ妻と子供に会えた最後の場所だったのだから・・・・・
第158話 神楽坂さん 520000HIT
こうして一行はカイエンが昔魔列車に乗り込んだ場所・・・。

「迷いの森」へと足を進めた。


(面倒なのでたどり着くまでの経緯省略)


カイエン「もうすぐ迷いの森ですぞ」

一行は疲れた足を引きずりながら

丘の向こうにある森へと駆け寄った。


だかそこに存在したのは

森を囲うように立ちはだかる金属の壁であった。


カイエン「こ、これは?」

ラムウ「何じゃろうなぁ?」

シヴァ「あそこの壁に何か文字が書いてあるわ」

イフリート「何々・・・。」


「ご迷惑おかけしています。
  ----新ドマ城建設予定地-----」

一同「何ぃぃいいい!?」

第159話 ミディリン@安田 -HIT
「ということは、魔列車は、もう廃線になったでござるか?
 ば、ばかな・・・・・こ、これでは黄泉の国へ行けないでござる・・・・
 と、いうか、誰がこんなの建てたのでござるか?
 拙者は、旧ドマ城で、復旧作業をやっていたでござるよ」

「っていうことは・・・・ダミーではないか?」

試しに、カイエンが金属の壁にふれてみると、
なんとすり抜けてしまった。

「これは、映像でござる!
 きっと、何者かが、魔列車に乗せないようにとたくらんだのでござる。
 むむむ・・・・誰が・・・」

ダミーの金属の壁を抜けると、見覚えのあるホームがあった。

「ここで、待っていれば、魔列車がくるでござるな」
第160話 らいこさん 525000HIT

なんやかんやで魔列車に乗ったカイエンとラムウ。

「さて、これからどうしようかのう・・・」

「腹が減っては戦は出来ぬ・・・

食堂室にいって食事をとるのはどうでござろう?」

「なるほど、それは名案じゃ」

「それにやはりここではあまり話はしたくないでござる・・・」

そう、周りは通勤ラッシュのごとく幽霊だらけで

あまりここで話を気分になれないカイエンであった・・・

第161話 ミディリン@安田 -HIT
魔列車に乗り、カイエン達は、食堂につく。
そこへ、幽霊が料理の注文をとりに来たようだった。
「・・・・・・・・・・・・」
「無愛想でござるな」
「何もしゃべることができないんじゃろう」
「そうでござるか。
 とりあえず、拙者は、魚料理がいいでござる。
 それに、やはり味噌汁ははずせんでござる」(byカイエン)
「では、わしは、仙人のかすみを頼もうかのぉ」(byラムウ)
「じゃぁ、私は、果物を・・・」(byセリス)

カイエン、ラムウ、記憶を失ったセリスは、それぞれ料理を注文した。


一方、こっちは幽霊達の厨房。

「おいおい、また馬鹿そうな人間が乗ってきたぞ」

「うまそうだったか?」

「一人はじいさん。もう一人は、へんな頭をした奴だ。
 もう一人の娘はおいしそうだった」

「とりあえず、眠り薬を入れて寝かせてしまえ。
 そのあと、たっぷり奴らをいただこうとしよう。
 せめて、あの世に行く前の最後の食事を楽しむがいい。
 注文は何だ?
 ・・・・・ん?
 なんだ、みんなバラバラじゃないか。
 っていうか、仙人のかすみって何だ!
 んなもんあるか!」 

「どうする?」

「しかし、言われた以上、料理を必ず作って、
 食べる前に注文したものを食べさせるとういのが俺の主義・・・・むむむ・・・」
第162話 らいこさん 540000HIT

しばらくして、料理?が続々と運ばれてきた
しかし・・・・

「これが仙人のかすみじゃと!?
笑わせるでない!!」

(ノ#-_-)ノ ミ┴-┴

がっしゃーん

「おお!伝説のちゃぶ台返し!!」

どうも仙人のかすみが気に入らなかったらしい。
しかしおかげで机の上の料理は・・・

それを見ていたシェフは驚くべき行動をとった!!

第163話 ミディリン@安田 -HIT
「お客様、申し訳ありません!!!!!
 やはり、下の肥えたお客様には、偽物だとばれてしまいましたか。
 実は、当店には、仙人のかすみというものは、当列車にはおいておりませんでして・・・」

幽霊シェフは、土下座をして、ラムウに謝った

「なら、最初からそう言えばよかろう。
 食通のこのラムウを誤魔化しはできんぞい」

(っていうか、仙人のカスミなんて、普通置いてないでござろう・・・)

カイエンは、うんざりしてその様子を見ていた。

「ら、ラムウ・・・様ですか?
 もしかして、幻獣界のラムウ様では?」

「いかにもその通り」

「これは、たびたび申し訳ありません!!!!」


ラムウに怒られたシェフは、厨房室に戻ってきた。

「まさか、あのラムウだとは・・・・」

「あの人間達にばれてしまいましたね・・・
 どうします?
 いつものようにうまいものを食べさせたあと、
 食べてしまうといういつもの計画は?」

「馬鹿者!
 そんなおそれ多いことできるか!
 あの方は、幻獣のお一方だぞ!
 ご丁重に扱いしろ」

「は、はい!!!」

わけもわからず、叱咤された、下のコックは
すぐに別の料理を作り始めた
第164話 あびさん 580000HIT
ラムウの伝説のちゃぶ台返しにより、他の二人の料理もだめになってしまったため
(いくらなんでも食いもんすべてをだめにすることもねぇだろ〜によ)
とか下のコックは思ったのかどうかは知らないが、
改めて調理を開始し、ドマ料理(魚料理&味噌汁)と果物盛り合わせを
(それでも眠り薬を入れるのも忘れずに)用意したところで、
下のコックはふとラムウのオーダーを聞いていなかったことに気付いた。

(丁重に扱えっていったのは上のやつらじゃねぇか。てめぇらのほうがなにやってんだよ・・・)
「お〜い、ラムウ様のご注文は何ですかぁ〜?
仙人のかすみなんか出せないのは分かってもらえたんですよねぇ?」

「それより他の二人の分は作り直し終わったんだろ、眠り薬入りで?」

「え?あ、はぁ、きちんと入れて作り終わりましたが・・・」

「ならいい、考えがあるから少し待っていてくれ。
あ、後、出来ている分のは出すからこっちにまわしてくれ」

というと幽霊シェフはドマ料理&果物盛り合わせを受け取って、
料理が出てくるのをまっているラムウ達のところへ向かった。


「お待たせしてしまいすみません。
魚料理と味噌汁、それに果物の盛り合わせになります」

「わしの料理はどうなった?
仙人のかすみしか頼んでおらんような気がしてきたが・・・」

「もうしわけありません、ラムウ様。
じつはラムウ様に食材のほうを見ていただいて
それから料理をお作りしたいと思いますので、
申し訳ありませんがご同行願えますか?」

「う〜む、しかたないのう。
では、その自慢の食材とやら、見せていただこうかの
ろくな食材がなかったら分かっておろうな」

と言うとラムウはカイエンとセリスが何か言う隙すらも与えず、
幽霊シェフについて厨房に歩いていった。

「ラムウ殿・・・って、いったい、なんなんでござるか、もう。
仕方ない、先に食事にいたすか、セリス殿」

「そうね。いただこうかしら」
第165話 ミディリン@安田 -HIT
「うん、うまいでござる。
 魔列車で幽霊なのに、これだけの料理が作れるとは
 拙者、恐れいったでござる」

「もともと幽霊って前世が人間なのですから、
 人間の料理の味がわかるのではないでしょうか?」

「そうでござるな。
 それにしても、味噌汁など美味でござるなぁ。
 出汁は何でとっているのでござろうか?」

「こっちの果物もとってもおいしいですよ。
 見たことない果物だけれど・・・・」

そんなことを言いながら、カイエンと、セリスは、
何の疑いもなく、眠り薬入りの料理を食べてしまった。

一方、ラムウさんの方は・・・


「ラムウ様。
 こちらでございます」

「おぉ、これは!」

目の前には、緑色の丸い宝石がいっぱい置いてあった。
魔法マテリアだった。

「実は、仙人のかすみには、やはりこちらではないのですが、
 幽霊界の料理の達人と呼ばれるものが執筆した
「”悪魔も神もお気に入り、”ど”初心者の霊界料理講座”
 著者:幽霊/編集:幽霊/幽霊ブックより1200ギルで絶賛発売中」

と呼ばれる本を見つけまして
その本を見たところ、仙人のかすみも同じ魔法で作られているというようなことが
書かれていたのです。

それで、魔法の源をたどっていくと、
マテリアかスフィアに突き当たりまして
当列車ではスフィアは扱っていないのですが
魔法マテリアは豊富にあるため、
その魔法の源の魔法マテリアの貯蔵庫にご案内したのです。
こちらで、ラムウ様のお気に入りのマテリアがありましたら、
さっそく、魔法マテリアから魔法を抽出して、
ラムウ様のお口に合うものがつくれないものかと考えまして・・・・」

「おぉ!!!
 あっぱれじゃ。
 正解じゃ。
 よく調べたのぉ。
 おぬしは、人一人に出す料理を精魂込めてつくっているの」

「はい、それが料理人のなすべきことでございますから」

「では、こいつと、これと、このマテリアをいただこうかのぉ」

「はい、わかりました」
第166話 江端さん 585000HIT

ラムウが手にしたのは・・・・・

いかずちのマテリア、かいふくのマテリア、
そして、ちりょうのマテリアだった。

(・・・・ちりょう?
なぜ、こんなマテリアを?
もしや!?私たちのたくらみを!?)

料理人は少し焦りだした。

「どうしたのかのぉ〜
早く作っておくれ。」

第167話 ミディリン@安田 -HIT
「雷マテリア、回復マテリア、治療マテリアを選ぶとは
 さすが、ラムウ様、ツウでいらっしゃいますね」

動揺を悟られないよう、幽霊シェフはラムウに話す。

「雷は我が源。
 これを食べないとわしの雷は使えないからのぉ。
 それに回復マテリアと治療マテリアで、風呂をわかしてくれないか?
 腰痛、リュウマチがひどくてのぉ・・・
治療マテリア風呂は、これが一番じゃ」

(料理じゃないのかい〜!!!)

「ラムウ様・・・恐れい入りますが、
 ここは、食堂でございます。
 銭湯ではございませんので・・・さすがにそれで湯をわかすというのは・・・」

「できないというのか?
 このラムウの言うことが?」

ラムウはギロっと幽霊シェフをにらんだ。

(ひいぃぃ〜〜!!!!)
第168話 あびさん 590000HIT
「・・・かっ、かしこまりました・・・
少々お時間をいただくことになりますので、こちらのお部屋でお待ちくださいますか?」

幽霊シェフは『特別室』とプレートの書かれた部屋を示した。

「うむ、わかった、いいじゃろう。
して、この特別室というのは何じゃ?」

「はい、贅沢に慣れたためか『下賎のものと一緒にものが食べれるか』などと、
おっしゃる方がまれにご乗車になることがありまして、そうすると、
ほかのお客様の迷惑になってしまいますので、このお部屋を案内することにしております」

「そうなのか、わがまま言うやからもいるんじゃなぁ。
あいわかった。待たせてもらうことにしようかの」

(あんただって似たようなことしてんだよっ!!(怒))

「ありがとうございます。
では、30分ほどでご用意できると思いますので、どうぞごゆっくり」

皮肉がさっぱり通じないラムウを案内し終わると、
幽霊シェフはさっそく下のコックを呼んだ。

「五右衛門風呂を用意するぞ。
人間をそのまま煮込むなべを用意しろ。」

「仙人のかすみの次は風呂ですかぁ?
ラムウ様も幽霊使いが荒いですねぇ・・・
でも、暖は何で取るんですか?」
第169話 ミディリン@安田 -HIT
「風呂の暖は何で取るんですか?
 まさか、風呂を沸かすとは思っていなかったものですし、
 この魔列車は、薪を炊いて動いているわけじゃないですから」

「仕方ない。
 魔列車の一番最後尾の列車を燃やそう」

「ま、まじですか!?」

「仕方ないだろ!
 料理の火だったら、霊の鬼火でどうにかなるが、
 五右衛門風呂のような、風呂の火をわかすには薪が必要だ」

仕方なく、最後尾の15両目の魔列車の車両を走りながら
解体し、その薪を使って、五右衛門風呂をわかすことにした



「ふぅ・・・・・いい湯じゃわい・・・」
第170話 江端さん 600000HIT

「はて、何か忘れてるような・・・・・
むっ!お湯がぬるくなってきたぞい!」

「火力が衰えてきた・・・・
おぃ、もっと薪を持って来い!」

「最後尾の車両を解体したものを、
全て使い切ってしまいました!」

ワンワン!

遠くで犬の鳴き声が聞こえる・・・・・

「誰だ?
この列車に犬を持ち込んだのは・・・・・」

第171話 ミディリン@安田 -HIT
俺の名はシャドウ。
過去に・・・・・親友を手に下してしまった男だ。
それについて言い訳はすまい・・・・
しかし、今一度・・・・・奴に詫びたい。

ケフカとの争いによって、俺は死んだかと思った。
だから、俺も奴のところに行けると思った。
だが、今もこうやって俺は生きている。
生き恥をさらしているわけだ。

俺はこれからどうするか迷った。
奴は俺に生きろ・・・そう伝えているのかもしれない。
しかし、その前に奴に詫びなければ気がすまない。

その想いが俺を、死後の世界に来ようということを決心させた。
そのために、魔列車に乗ることになった。
そういえば・・・以前魔列車に乗ったことがあったよな。
もうずいぶん前のことだ。
マッシュやカイエンがその時がいたが・・・どうしたのだろうか。
そんなことを考えていた。

「ぬぉ〜〜
 お湯がぬるくなってきたぞい!
 火力が衰えてきた・・・・
 おぃ、もっと薪を持って来い!」

突然、そんな声が聞こえてき、
その声に驚いたインターセプターは、ほえだした。

何だ・・・・・騒がしい・・・

最初、ほおっておこうと思ったが、あまりにインターセプターがほえるので
部屋の外から出ることにした。
インターセプターの後についていくと、
あるドアの前でとまり、そこでほえる。

そのドアを開けると、食堂だった。
食堂には、見覚えのある、顔ぶれが地に伏せていた・・・・

カイエン・・・それにセリス?
第172話 神楽坂秋人さん 610000HIT
目の前で突如繰り広げられた邂逅
床に倒れている二人を見つめるシャドウ
吠え続けるインターセプター

(何故この二人がこんな所に・・・?)

そのひとつの疑問を
車輪の音だけが縁取り

失われた時間と再会の瞬間を
少しずつ埋めるように
列車の振動とシャドウの歩調が

次第に合わさり
やがて完全に一つの音になった場所で
三人は再会した

しかしインターセプターが吠えつづけたために
奥にいた幽霊達が様子をうかがいに
車両の中へと乗り込んできた

強そうな犬と強そうな漢

見た目はどう考えても悪役だ

「こりゃ勝てねえ」

幽霊達は死後の姿になりながらも
敗北の恐怖は忘れられずに
瞬時にそれを悟った

「まともに戦っても勝てん
この車両から先を切り離せ」

幽霊の長はそう言うと
手元のレバーを引き車両を切り離した

ガシャンという音とともに置き去りにされてゆく車両&シャドウ達

「これで問題はあのジイさんだけか・・・。」
幽霊達は最後の難問に頭を抱え始めた

第173話 ミディリン@安田 -HIT
「む・・・・ここはどこでござるか・・・」

「・・・・・気がついたか?」

「むむ・・・・・おぬしはシャドウではないか!」

「・・・・久しぶりだな・・・・」

「どうして、おぬしがここにいるのでござるか?」

「・・・・・・・・・
 それより、お前達の方こそ、なんで魔列車なんかにいたのだ。
 お前と、セリスは眠らされていたぞ」

セリスのほうはまだ眠っている。

「なんとそうであったか!
 いや、話すと長くなるのだが、セリス殿が、記憶を失われての・・・・
 それで、その原因が、死後の世界にありそうでござるのだ。
 それで、拙者とセリス殿と、ラムウ殿で、
 魔列車に乗ったのでござるが・・・・
 はて・・・・ラムウ殿は?」



「いい湯じゃのぉ・・・・
 マテリア風呂は、効果があるわい」

「あの・・・・ラムウ様・・・・お湯加減のほうはどうでしょうか?」

幽霊シェフが尋ねる。

「おぉ、いい湯加減じゃ。
 魔法力がみなぎるわい」

(ったく・・・・車両を燃やしてまで、
 なぜ風呂を沸かさなければならん・・・)

「おぬしも一緒に入るか?」

「け、結構でございます・・・・」

(あのうまそうな女も逃して、
 車両も、失って、なぜ、さらにじいさんと風呂にはいらなきゃいけないのだ)

「ぬぉ!」

「ど、どうなさいました!」
第174話 あびさん 615000HIT
がこん、きん、がこん、がこん・・・

「なんかものすごい音がしたようじゃが、どうしたんじゃ」

「うわ〜、全部の車両の連結が外れちまった〜。
機関車だけ先に行っちまってる!」
「機関室長とは連絡がとれないのか!」
「運行ダイヤが乱れる〜!」

「だからどうしたん・・・」

「「「うるさい!いま一大事なんだ!」」」

「・・・分かりました・・・」

幽霊達の迫力に小さくなっているラムウであった。
第175話 ミディリン@安田 -HIT
ラムウがまたのんびりして風呂に入ることにした。

「むぅ・・・・何があったんじゃろうて・・・・」

一方、幽霊達は

「魔列車がどんどん失速しているぞ!
 どういうことだ!」

「わかりません!
 今、動力炉を調べさせているところです!

 あ・・・・今、帰ってきました!」

「大変です!
 魔列車の動力源に巨大な触手をもった
 化け物がいます!
 そいつが、動力源のエネルギーを吸い取っているみたいです!」

「なんだと!!!」



「エネルギー・きゅうしゅうぅ〜」

魔列車の動力源でエネルギーをすっていたのは、第137話辺りでちらっとでた
たこお化けこと、オストロスだった。

「列車・乗っていた・かわいい女の子〜
 いなくなった〜
 だから、このエネルギーもらう〜」

 エネルギーを吸収したオストロスはどんどん巨大化して、
今にも魔列車の動力炉の部屋を壊すほどの大きさにになっていた。
第176話 江端さん -HIT

「やめなさい!」

「このオルトロス様に向かってくるのは誰だぁ?」

「お絵かきなら、なんでもこいのリルム様、初登場!」

「リルム様?お絵かき?」

「このリルム様があなたの似顔絵かいてあげるからやめなさい!」

「似顔絵なんかいらないもん。」

「いらないの?いらないの・・・・?」

目にあふれんばかりの涙をためてオルトロスの方を見た。
そこに、幽霊たちが駆けつけた。

(なんだ?あのガキンチョは一体どこから忍び込んだんだ?・・・)
(そんなことはどうでもいい。あのタコを止めようとしてるのか?
それならあのガキンチョを応援した方が・・・・)

「おチビちゃんを泣かせるのか?
この人でなし・・・・じゃなくて、タコでなし!」

第177話 ミディリン@安田 -HIT
幽霊達からも罵倒され、動揺したオストロス。

「な、なんだよ!
 似顔絵なんか、いらないものは、いらないんだ!」

「薄情!!!」

「オニ!」

「そのたこ足食うぞ!」

さらに罵声をあびるオストロス。

「前にも描いてあげたのに・・・」

リムルは泣きながらそうつぶやいた。

それを聞いたオストロスは

「そ、そういえばオマエは以前、俺様の似顔絵を描いて
 俺の分身を作った奴ではないか!?」

自らのたこ足で撃退されたことを思いだした。

「ひ、ひぃ〜〜もうご勘弁を〜」

そういうと、オストロスは体をくねくねさせて
魔列車から逃げ出した。

「やった!!!」

「わ〜い!」

喜ぶ幽霊達。

「私たちは魔列車が壊されたら、もう生きていくことはできませんでした。
 お嬢ちゃん、本当にありがとう。
 これはもてなししなくては」

幽霊シェフ達は、ラムウのことはすっかり忘れ、
リムルをもてますことにした。
第178話 江端さん 650000HIT

幽霊たちは列車をすくった“英雄”リルムを食堂車まで丁重にもてなした。

リルムがそこで見たものは・・・・・
そう・・・・眠り込んでいるカイエン達!

「カイエン、起きろ!何こんなところで悠長に寝てるんだか!」

まだ幼さ残る声だがしっかりと“タメ口”で寝ているカイエンたちを起こし始めた。

(何?あの子供はあいつらの仲間だったのか!?)

幽霊たちはざわめいた。

第179話 ミディリン@安田 -HIT
そうカイエン達がまだ魔列車にいた。
幽霊達は、シャドウとインタセプターを恐れ
列車を切り離していたはずだったのだが
シャドウの機転で、気を失っているカイエンとセリスを乗せ
切り離されそうになった車両に急いで飛び移ったのだった。
そして魔列車の中で二人を起こしていたのだった。

そのあと、カイエンとセリスはシャドウに事情を話し、
このまま戦っていると敵の本性が暴けないかもしれないと思ったので
食堂で眠っているふりをしたほうが、
幽霊達が何をたくらんでいたのかあばけるということで、
二人は寝ているふりをしてのだった。

しかし、起こしに来たのが料理を作った幽霊シェフではなく
リムルということにカイエン達は驚かされた。

「な、なぜお主がここに!」

嘘寝をしていたのだが、嘘が下手なカイエンは
すぐに起きてしまった。

一方、それを影から見ていたシャドウ。
シャドウは、魔列車の天井からリムルを見ていた。

彼はリムルが実の娘だと知らなかった。
そしてリムル自信もシャドウのことを父とは知らなかった。

二人はまったく別世界で過ごしてきたのだ。
リムルはストラゴスと一緒に魔法の村で過ごしてきた。

一方、シャドウは血塗られた世界で、
暗殺者としてずっと生きていたのだ。

その二人の気配、境遇、生活はまったく違う。
しかしシャドウはリムルを見て・・・・何か懐かしいものを
感じていた。

「なんだ・・・・この気持ちは・・・・」
第180話 らいこ 660000HIT

「まずい・・・ますいぞ・・・」

「このままでは・・・・」

あわてる幽霊達。

「こうなったらあのじーさんを人質に取るしか!?」

「それであいつら3人を脅して喰ってしまおう!」

 

第181話 ミディリン@安田 -HIT
ラムウを人質にしようと考えた幽霊達。
ラムウを恐れる気持はあったが、
目の前のシャドウ達複数よりはラムウ一人であれば
数でかかれば何とかなるかもしれないと考えた
列車乗組員(乗幽霊)総勢16人はラムウを人質にとろうとした。

しかし・・・・

「しゅうて〜ん、死後の世界でございま〜す〜
 しゅうて〜ん、死後の世界でございま〜すぅ〜
 お忘れものないようにお降り下さい」

という放送が魔列車の中に流れた。

ラムウ達が風呂に入ったり
列車を切り離している間に
オストロスが暴れている間に
死後の世界についてしまったのだった。
第182話 江端さん 700000HIT
「・・・・・」

カイエンは黙り込んだ。
そう、ここは・・・・・死後の世界・・・

妻と子供を乗せた魔列車の終着駅
いるかもしれない・・・・

「あなた・・・・」
「パパ!」

「ミ・ミナ!?
それに・・・シュン!」

久しぶりに顔を合わせた家族。
暖かい空気があたりを包む。

「ミナ、シュン・・・・ゴメンでござる。
守りきれなかった・・・・」

「そんなことはないわ。
あなたと離れるのは寂しいけど・・・・
でも、幸せだったわ・・・ね?シュン。」

「うん、パパ大好き!」

「そうか・・・・拙者はそろそろいくでござる。」

「あなた・・・・がんばってね。
今度会うときは・・・・あなたがもっと年を取ってからね。」

「あぁ。」
「パパ!僕も剣の練習をして強くなるよ!」

「がんばるんだぞ、シュン!」

こうして、家族との再会を終え先に進んでいった。
第183話 ミディリン@安田 -HIT
失った妻と子供に久々再会できたカイエン、
それと記憶を失ったセリス、
自分の親友を殺してしまったことを謝るために死後の世界に来たシャドウは
三人で死後の世界の先に進むことにした。

これからどんな危険が待っているかわからないため、
リムルには魔列車で待ってもらうことにした。
その横にはラムウも付き添っていた。

「カイエンおじちゃん達、大丈夫かな?」

「むぅ・・・・確かに三人だけじゃ心配じゃのぉ・・・・」



「さて・・・・これからどうするでござるか?」

「・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・」

記憶を失ったセリスと、普段はほとんどしゃべらないシャドウから返答はなかった。

「ラムウ殿が、死後の世界に何かしら関係あるといったから
 ここに来たでござるがあてがないからのぉ・・・・」

すると、突如シャドウが呻いた。

「どうしたでござる!」

「ゆ、指輪が・・・・・・」

シャドウは黒い手袋をはずすと、指輪が赤く輝いていた。
第184話 神楽坂秋人さん 800000HIT
〜以下シャドウの回想〜

私が妻の死を聞いたのは三ヶ月ぶりに戦場から家に戻ってきた直後であった。

その夜は雪が降っていて、街灯の明かりが時折花火のように

白銀の模様を夜道に照らしていた。

どこまでも続く静寂の中、積もりたての雪を踏む自分の足音が

周囲の幻想的な風景を消し去り、戦場から生還したという現実を感じさせていた。

私は家へ向かう道を胸を弾ませながらも、焦ることなく一歩一歩進んで行った。

焦る必要は無い。

そこに行けば彼女はいるのだ。

そこではいつもの様に部屋の明かりが

周りから見ると幸せそうに灯っていて

そして帰ってきた私に彼女はこう言うのだ

「お帰りなさい-----あなた」と。


臆病を隠すのは卑怯ではないが、残された者の事を考えない事は勇気ではない

そう思って私は戦場へ赴いた。

だが先に旅立ったのは私の帰りを待ち続けていた妻の方だった。

大事な物を守るために自分は戦っていたのではないのか?

戦いの代償に彼女に与えた物が寂しさと死ならば

勝ち得えようとした平和とは一体何なのだ?

私は妻の名前の彫られた墓標を見ながら自分の無力さに絶望した。

そして私は決心した。

これから自分は影として生きようと。

愛する者一人も守れない自分は生きる資格の無い人間であると----。

第185話 ミディリン@安田 -HIT
忘れていた記憶だ。
いや、封じ込めていた記憶だった。

あのときの思い出すのは、悲しさと怒り。
今はもう持ち合わせていない感情。

しかし忘れていた記憶がそれらの感情も思い出させていた。
思い出すのはひどい有様の家。
帝国の侵略は、恐怖ある秩序と抜かし
次々と街を侵略していった。
私が住んでいる街も、家も、そして妻もその犠牲となった。

私は帝国に復讐を誓うため・・・・・・・・・・暗殺者となった。



「今のは・・・・・」

シャドウが気が付くと、心配そうな顔をしたカイエンと
記憶を失ったセリスが覗き込んでいた。

「どうしたでござる?」

「いや・・・・・」

どうやら、二人にはシャドウが体験した出来事は見えなかったようである。

(なぜ、妻の指輪が光り、このような光景を見たのだろうか・・・・・)

シャドウは自ら封じたものが2つあった。
「過去の記憶」と、「感情」だ。
過去の悲しい出来事の故、シャドウは感情を捨てた。
暗殺者として過ごす毎日、それはシャドウにとってはなんのためらいもない
冷酷な日々だった。
いつしか、過去のことを記憶に封じていた。
しかし、記憶から消したはずの出来事が断片的であるが、シャドウの記憶と感情を蘇らせた。

(もしかして妻の魂が、ここにあるとでもいうのだろうか・・・・)

久しく感じていなかった感情にとまどいながらも、
シャドウは過去の記憶を再度封じ込めようとした。

しかし、そうすると指輪がまた光った・・・・・





「とう・・・たん・・・」




小さいかわいらしい女の子がたどたどしく父を読んでいた声だった。
今度は先ほどのように長く記憶を失わず、ほんの一瞬だった。
指輪の光はすぐに消え、シャドウはすぐに我に返った。

(今の声は・・・・・いったい・・・・・誰だ・・・・・)
第186話 asakoさん 815000HIT
そして忘れられているクラウド・・・いや、クラリーネは・・・・・



地下道を発見し、コルネオの館から抜け出していた。

「ふう。何とか抜け出せたわね。」

まだ女口調が直っていない&女装のままのクラウドは言う。

「ところで・・・ここはどこかしら?」

彼女……………彼はやっと地下道から抜け出したと思うと、いきなり森に出てきたのだ。

たまたま持っていた地図で場所を確認しようとするが、地図には載っていなかった。(実はこれ、詐欺師から買い取ったものである/爆)

途方に暮れていたクラウドは、とりあえず歩きまくろう、と考え、歩き出した。

と、そのとき。



―――――ザッ―――――



「・・・?何かしら?」

聞こえてきた音が聞こえた。

音のした方へ言ってみるとそこには・・・・・

「お・・・・・?なぁ、君。この辺で君みたいに金髪で、髪が立っている男、見なかったか?」

綺麗な黒髪を肩辺りまで伸ばしている、黒い瞳のちょっとかっこいい人がクラリーネに話しかけてきた。

(・・・?誰だ?こいつ・・・怪しいな。俺のことを探しているのか?・・ちょっと探ってみるか。)

「多分・・・その人、私のお兄さんだと思うのですが(ゴソゴソ)・・・この人ですか・・・?」

そう言って、ティファたちと一緒にとった写真を見せ、写真の中の自分を指差した。

「間違いない・・・クラウドだ。」

(やっぱり俺のことか・・・?俺のことを知っている・・・?誰だ?コルネオの手先のやつか・・・?)

「まあ、いいや。悪かったな。それじゃ・・・」

去っていこうとするその怪しい(?)男を止めようと、クラリーネは呼び止めた。

「ま、待ってください!兄が・・・・・クラウドがどうかしたのですか!?」

自分の名前を呼ぶのも、結構変な感じだな。と思いながらも続けるクラリーネ。

「いや・・・・・・・実は俺、クラウドのトモダチなんだが・・・聞いたこと無いかい?『ザックス』って名前なんだけど・・・・・?」

「ザック・・・・・ス・・・?」



違う・・・!彼は死んだはずだ・・!第一、外見も全然違う!!



必死に今目の前の人物が言うことを否定しようとするクラウド。

しかし、そんな彼の心情にも気づかず、ザックスと名乗る男は、話を続ける。

「クラウドとは六、七年前かな・・・?そのくらいのときにトモダチになって・・・

君も知っているだろうけど・・・五年前の、あのニブルヘイムの事件の後、別々になっちまったんだ。」



それからいろいろと話を聞いて、五年前のことをいろいろ思い出してしまっていた。

そして、途切れてしまった話の続きをしようと、そして、今の会話でなんとなくこの人が本当にザックスだ、というのは分かったが、もう少し聞きだしたいということもあり、言葉を続けた。

「そうだったんですか・・・・・でも、兄に一体なんの用だったんですか?まさか・・・・・兄が何かしたのでは・・・!?」

それまで座っていたクラウドはいきなり立ち上がった。

ザックスも少し驚いている。

すごい演技である。

「いや・・・別にクラウドが何かしたわけじゃなくて・・・・・ただ・・・本当のことを言うと、クラウドの命を・・・狙っている奴がいるんだ。そのことを知らせようと思って・・・・・」

(俺の・・・!?一体誰が・・・!?)

「・・・一体誰が・・・?」

「君は知っているかな・・・?新羅の『宝条』ってやつなんだけど・・・」

「『宝条』!?あいつが・・・!?なぜ・・・?復讐か・・・?いや・・・あのときのことか・・?」

いきなり口調も変わり、驚いたらしいザックスは、少し引きながらも尋ねる。

「知ってるのか?クラリーネちゃんは・・・・・?」

「ザックス君・・・・・いや、ザックス・・・俺、あんたが本当にザックスなのかいろいろ聞きだそうとしたものだから騙していたんだけど・・・俺、実は・・・『クラリーネ』ではなくて、『クラウド』なんだ!!」

そういうと同時にクラリーネ・・・いや、クラウドは着ていたドレスを脱ぎ捨て、普段のソルジャーの格好になった。

そして、すぐさまカツラを取り、化粧もふき取った。

というか、クラウド、ずっと下に服着ていたのか!?

「ク…クラウド……?う…嘘、だ……!!」

「・・・?どうした、ザックス!?」

ザックスは急にうつむいてしまった。

何かにおびえているようにも、何かにショックを受けているようにも見えた。

「クラウドが・・・完璧な女装を・・女声を・・・女…口調を………!」

「・・・そんなにショックを受けることか?そんなことよりザックス。お前、どう見ても昔までのザックスには見えないぞ。性格もちょっと変わってる。

それに、おまえ、五年前に・・・!!」

クラウドは、次の言葉をいえなかった。が、ザックスがクラウドの代わりに言った。

「………五年前、確かに俺は死んだ。けど、あれから暗闇の中をずっと歩いていた。そしたら、宝条の奴に会って、よく分からない言葉を言ってきた。

だけど、なぜか、怖くなってしまって・・・・・何があったのかはよく覚えてないんだけど、宝条がクラウドを殺そうと、いろいろと企んでることだけは覚えているんだ。あ、それと、こんなことも言っていた・・・・・」

「?まだ他にも覚えているのか・・・?なんて言っていたんだ・・・!?」

「!!・・・・・・・・・・ぅ・・・ぁ・・・」

「・・・・・?どうした・・?ザックス!?」

ザックスの様子がおかしいと思い、駆け寄るクラウド、

だが、クラウドが気づいたときには、もうすでにそこにはザックスの姿はなかった。その代わりに、後ろからものすごい殺気が感じられ、クラウドは反射的に避けた。

後ろを向いてみると、そこには、銃を手に持っているザックスの姿があった。

しかし、クラウドは、重要なことに気がついた。

ザックスから感じられている殺気に似たような気を感じたことがあった。

それは五年前まで英雄だった人物。実は自分の兄弟だったらしい人物が発していた気と似ていた。

(ザックスは惑わされている・・・?一体死後の世界で何があったというんだ・・!?)







「ザックス、やめろ!何でこんなことを!?」

「ぐ・・・・・・ぅあぁ・・・・」

ザックスは、よく分からない言葉を言いながらも、銃をクラウドのほうへ向けてくる。

(違う・・・俺が知っているザックスは・・・)

「俺が知っているザックスは、優しい、友達思いなやつなんだ―――――!!!」

クラウド叫んだ直後、気がぶつかり合ってできたような爆発が、ある森の中を燃やししていた。



−一方、バレットたちは−



「ん?あれは・・・?」

先ほど起こった爆発に気づいたバレットは眠っているマリンを、とあるとある部屋に寝かせたまま、爆発した方向へ行った。

第187話 ミディリン@安田 -HIT
激しい気のぶつかりのあと、クラウドはゆっくりと目をあけた。
そこには先ほどまで目の前にいたザックスがいなかった。

「夢・・・・・か?」

いや、そんなはずはない。
あれは間違いない、ザックスだった。

その証拠に先ほどザックスが撃った銃の後が地面に刻まれていた。

死後の世界からザックスがよみがえった。
死後の世界で、北条にザックスがあった。
北条が、俺を狙っている。

このことから考えられるのは、死後の世界で北条が
ザックスに何かマインドコントロールを施して
俺を付けねらうように現実の世界に来させたのではないか・・
ということだ。

そして、あのザックスから感じられた気。
あれは、間違いなくセフィロスの気だった。

セフィロスが復活したのか?
それともセフィロスの魂、
もしくはセフィロスコピーを北条がザックスに埋め込んだのか?
ジェノバ細胞がまだ現実に存在するのか?

いろいろな仮説が考えられたが結論が出るわけがない。

ただ、1ついえること。
それは・・・・

「死後の世界にいくしかない」

ということだった。

親友のザックスをこのままにしておくわけにはいかない。
また、北条が死後の世界でも危険な研究をまだ行っているのであれば
それも止めなければいけない。

もしかしたら・・・・エアリスにもまた会えるかもしれないな。



クラウドは一通りの考えをまとめた後、辺りを見渡すと
先ほどはコルネオの館近くにいたのに、
いつの間にか燃える森の中にただずんでいた。

「ここは・・・・・・」


ここは、「迷いの森」
魔列車でこの世とあの世をつなぐところだった。
シャドウやカイエンたちが通った後だった。

しかし、クラウドが彼らのことを知るはずもないし、
ここが、死後の世界と結んでいることを知る由もない。

「森が燃えている・・・・・・・
 このままじゃ危ないな」

どっちの方向に逃げればわからなかったが
クラウドは女装を脱ぎ捨て駆け出した。
第188話 クッポさん 880000HIT
迷いの森の中へクラウドが駆け出して程なく後ろから声がした。
「そこにいるのは誰だ!」
クラウドは後ろを振り返った。振り返った先には刀を持ち、額にまっすぐに入った切り傷をもった男がいた。
その刀はまるで持つところが銃のようになっている不思議な刀だった。
「俺の名前は元神羅兵のクラウドだ、クラウド=ストライフ、お前こそ何者だ!」

「俺はバラムガーデン出身のSeeDのスコール=レオンハートというものだ。
・・・神羅か・・・一つ聞くがクラウド、お前はセフィロスの仲間か?」
「セフィロス?セフィロスを知っているのか?SeeDとはなんだ?
俺はセフィロスの仲間ではないが、一体ここはどこなんだ?」

「・・仲間ではないのか・・それを聞いて少し安心した。
奴の仲間にお前と同じ巨大な剣を持った神羅関係者がいたんでな。
質問に答えよう。まずここはこの世とあの世を結びつける場所・・・
[迷いの森]という。また、ここはそれぞれのファイナルファンタジーの
世界をつなげる場所でもある。SeeDとは・・まあこっちの世界でのことだ、
あんまり気にするな。
セフィロスを知っているのは奴が様々な世界で力をつけていっているからだ。
他の世界に行き強力な仲間を加えていっている。
その中にはFF10からシーモア、FF9からクジャといった者もいる。」
第189話 ミディリン@安田 -HIT
「セフィロスは悪の力を着々とつけているのか・・・」

クラウドは考え込むように手を顎にあて下を向いた。

「それと、もう1つ。
おまえは、何故こんなところにいるのか?」

クラウドはスコールと名乗った青年に聞いた。

「セフィロスとその仲間を倒すためだ。
奴は仲間達と共にあちこちの世界を恐怖に陥れている。
奴の真の目的はわからないが、それは世の中を
支配するためなのか・・・・
そういうおまえこそ、何故こんなところにいるのか?」

「俺も似たようなものだ。
俺の旧友・・・ザックスと言うのだが、セフィロスに以前殺された。
そのザックスが死後の世界からよみがえり、俺をねらってきたんだ。
そのザックスからはセフィロスの気を感じだ。
もしかしてセフィロスが復活したのか?
それを確かめるために、俺は今ここにいる」

「そういうことか。
では我々の目的は同じだな」

「あぁ」

「俺はこれから迷いの森を進み、
死後の世界に先に同志が行っているから合流するつもりだ。
同じ目的であれば、おまえのことを歓迎する。
おまえも一緒に来るか?」


一方、魔列車から降りて死後の世界に来た
カイエン、記憶を失ったセリスは
突然座り込んだシャドウをゆすっていた。

「シャドウ殿、大丈夫でござるか?」

「あ・・・あぁ・・」

カイエンのおかげで、我に返った。
シャドウは指輪が光り、自分の失った妻と一人の女の子の夢を見ていたのだ。
指輪の光が消え、再度気がついたとき
カイエンがシャドウを心配そうに見ていた。

シャドウは、自分の記憶を呼び起こしていた。
あの小さな女の子は・・・・私の娘だった。
そう、私には娘がいたはずだ。
今までそれを忘れていた。
いや記憶から封じていた。

妻が帝国に殺され、復讐を誓ったとき
すべての記憶を封じ込めていたのだろう。
暗殺には不要な感情だったからだ。
それを今思い出したということは
私にとってそれが必要な感情であるからなのか?
だが、自問自答したところで始まらない。

「先に進もう・・・」

「むぅ、シャドウ殿がそう言われるのなら致し方ないが・・・」

カイエンも立ち上がる。

「セリス殿は疲れておらんか?」

黙ってうなずくセリス。

そしてセリスも立ち上がろうとすると、はっとする。

「あっ・・・・・・」

セリスは何かを見て驚いている。

「どうした、セリス殿?」
第190話 クッポさん 940000HIT
俺はスコールと仲間になることにした。
初めてあった相手をそこまで信用してもいいものかとも考えられるが、
一人では到底力をつけているセフィロスを倒すことはできない。
ましてやさらに多くの仲間をつけているのではこちらも
それなりの対処をしなくてはならない。
「そういえば、さっきいっていた神羅関係者は
確か俺のような巨大な剣を持っていたっていっていたよな。」

「ああ、確かに持っていた。」
「たぶんそれは親友のザックスだろう、
今思う限りではあいつ以外あの剣を扱えるのはいない。」
第191話 ミディリン@安田 -HIT
「しかし・・・・」

「どうした?」

スコールが声をかける。

「いや・・・・」

クラウドは思いにふけっていた。
セフィロスの力は巨大だ。
それに一度死んだものを、
どうやったら封じ込めればいいのだ。
考えれば、考えるほど解決策がないように思える。

それにまたザックスが出たら、俺はアイツと戦えるだろうか。

ティファなら・・・ティファなら
きっといい案を考えられるんだろうがな・・・・


俺がスコールに連れて行かれたのは
操られていたザックスや、スコールとであったところから
ほんの30分歩いたところにあった。

辺りは暗闇の森で一見、木が生えているとしか思えないが
スコールが一本の木に触ると扉が現れた。


「みんな、紹介する。
 クラウドだ。
 同じ目的のため、セフィロスを倒すため。今回仲間になってもらった」

スコールが俺のことをみんなの前で紹介した。

「・・・・・クラウド・ストライフだ」

俺は簡潔に自分の名前だけを言った。
スコールが紹介したアジトにいた者は、
ざっと見た感じ50人くらいの小規模なものだった。

「では、これからセフィロスを倒すための作戦会議をする」

スコールがそう言うとみんなが真剣な顔をした。
第192話 神楽坂秋人さん 965000HIT
突然迎え入れられた新参者のクラウドに怪訝そうな視線が集中する中
会議は開始された。

(フッ。俺だって元新羅のソルジャーだ。仮にこれが罠だったとしても、
俺は生き残る自信がある・・・)

元ソルジャー(勘違い)の血がそうさせたのか、
クラウドは「もしこれが罠だったら」のシミュレーションを
事細かに想像し始めた。

(まず、俺の右に座っている男3人を切り捨てる。
所要時間0.24秒ってところか・・・。
こういう場合に大切なのは、いかに先制するか・・・ということだ。
こっちからいきなり攻撃すれば、それは向こうにしてみれば想像の外。
よほどの猛者でない限り動揺するはずだ・・。
問題はこの兄ちゃん・・・スコールと言ったか・・・だな・・。
だか奴は見たところ顔に傷を負っている・・・。
これは逆に言えば顔にスキが生まれるという証拠でもあるし、
顔を狙えば傷ついた恐怖心をよみがえらせることができる・・。
そうなると・・・)

最早クラウドの妄想を止める物は何もなかったし
クラウドも止める気はなかった。

薄暗い会議室の中、彼のシミュレートだけが確実に進行していった。

誰もがその素振りを見せなかったが、
皆その新参者からの発言、自分たちには思いもよらない提案
即ちセフィロス打破への光明-------
を無意識であっても期待していたに違いない。

そんな雰囲気を察してか、スコールも時折クラウドに視線をやり
反応を伺ったが、その青年から言葉が発せられることは無かった。

スコール一派とクラウドの間に存在する沈黙。時間が経つにつれその密度は
重みを増し、ついにスコールがクラウドに対して口を開いた。

「・・・・というのがこれまでの決定事項だが、クラウド氏はこれについて
何か意見は?」

(何か、意見は?だと・・・? 悪いがこっちは戦いのシミュレーションで
頭がいっぱいなんだよ! でも何か言っておかないとまずいな・・・。
もしこれが罠だったら、こちらの敵意を悟られては困る・・。
正直話しを全然聞いていなかったので解らないが・・・まあ適当に
答えておくか・・・)

クラウドは会議が始まってから初めて視線をスコールに向け、ゆっくりと答えた。

「うん、大体良いと思うが・・・・。その計画の実現には必要不可欠な物が
あるな・・・」

「・・・というと?」

「つまり、その計画には4つのクリスタルの力が欠かせないってことさ・・・」

再び会議室は静まりかえった。

第193話 ミディリン@安田 -HIT
「4つのクリスタル?」

「あぁ。世界には火、水、土、風邪のクリスタルがあるのは知っているだろう?」

「風のクリスタルだろ?」

「細かいことは気にするな。
 この世界の力は、この4つのクリスタルによって
 すべてが構成されている。
 俺が装備しているマテリアだって、そうだ」

「あぁ・・・・確かにマテリアはそうらしいな。
 しかし俺も戦闘のときはドローという術で
 そこから魔法を使ったりするが・・・これもクリスタルの力なのか?」

「あぁ、そうだ」

クラウドはドローが何か知りもしないのに、嘘ハッタリをかました。

「そうだったのか・・・・」

「この世にあるものはすべてクリスタルから力を得ている。
 あんたたちが、セフィロスと何を主戦力で戦うのは、俺にはわからんが
 相手はあのセフィロスだ。
 並の相手じゃない。
 しかし力の元となるクリスタルの力を直で借りれば話は別だ。
 俺達も巨大な力を得るだろう。セフィロスに対抗できる力が。

 そして奴だって力を使うときは、マテリアの力を使うのだから
 クリスタルの力を借りているのも同じだ。
 もしクリスタルを使って、セフィロスの力を逆に封じるということができるかもしれない。
 正攻法で正面から戦うのもいいが、俺達に大切なのは地位や名誉じゃない。
 確実な勝利だ。違うか?」

そういってクラウドは周りを見渡した。

スコール達は黙ってクラウドの話をきいていた。

「以前俺は奴と戦ったが、愛する人を失った。
 多くの犠牲があった。
 きっと今度も多くの犠牲が出るだろう。
 しかしセフィロスと対決するには、クリスタルの力を借りれば
 勝機が見えるかもしれん。俺がいいたいのはそれだけだ」

そう言うとクラウドは腕を組んで、目をつぶった。

(フッ・・・・・なんとかごまかしたぜ・・・・・)
第194話 クッポさん 1000000HIT
しばしの沈黙が流れた。
沈黙が長く続くといけないと感じたのかスコールは口を開いた。
「その話が本当なら・・・そのクリスタルというのを集める考えはいいかもしれん。
しかし、セフィロスもまたそれを狙っている可能性が高い。
もし集めるのならなんとかしてセフィロスよりはやく入手する必要があるな。」

「だがスコール、敵はセフィロスだけじゃないんだぞ。
クジャとかと組んで集め始めたら俺らだけではやりにくい。
・・・・そういえばクラウド…といったっけ。お前実は話し聞いてなかっただろう?」
スコールの近くに座っていた金髪の髪をしている少年がいった。
「な、なぜそう思う?」
ごまかしたと思ったのがばれて少々焦り気味にクラウドはいった。
(まずい。これが罠だとすると奴等は一斉に襲って来るに違いない。
その場合だとさっきまでの俺のシミュレート道理に行かない。さて、どうするべきか・・)
金髪の少年はいう
「だってさっきこういっただろう?
'おまえたちが何を主戦力に戦うのか知らないが・・'
とかなんとか。これってさっきまでの話聞いてなかったんだろう?」

「そ、そんなこといったかな?記憶にないな。
(こんなとこまで聞いているとは・・少年に見えるが侮れないやつだ)」

「・・・・話を戻そう。確かにジタンのいうことも最もだ。
なるべく早く集めるためにはそれぞれを
いくつかのグループに分けて探した方が効率がいい・・・
が、もし向こうとぶつかったら無事じゃすまないだろう。
ここで俺たちが選ぶ方法は
@確実性を重視してなるべく多人数で探し出す
A確実性は下がるが一気に確保するために少人数で
多数のグループをつくり個々のグループで探す、かの二つだ。
どちらもリスクはあるがな。
クラウド、そのクリスタルはどこにあるか何か情報はあるのか?」
第195話 ミディリン@安田 -HIT
「クラウド、そのクリスタルはどこにあるか何か情報はあるのか?」

スコールがクラウドに尋ねた。

(知るわけないだろ?でまかせなんだから)

そう言いたいクラウドであったが、そんなことを言ったら袋たたきではすまない。

「あぁ、知ってる」

(やばいよ、俺。どんどんドツボにはまってるよ)

「だが、ここにはない」

「ここにはない?」

スコールが聞き返した。

「たぶん・・・な。
だってここは死後の世界だろ。
俺はザックスという友人を追ってこの世界に来た。
一度は死んだ人間だが・・・・その友人が俺の前に現れて襲ってきた。

俺はその原因を考えた。
セフィロスの親・・・・これは北条という人間だが、
死後の世界で北条がザックスに何かマインドコントロールを施して
俺を付けねらうように現実の世界に来させたのではないか・・
そう仮定して、この世界に来たんだ。

しかしクリスタルは”現存”するものだ。
この世界にも闇のクリスタルとか、そんなものがあるかもしれない。
だが、4つのクリスタルは現実の世界にあるのではないか?

まぁ、これも仮定だがな」

クラウド最初はハッタリをかましていたが、
よくよく考えるとセフィロスが復活した理由がなんとなく
自分の話と意味通じることを感じていた。

クラウドはさらに話を続けた。

「これも仮定の話として聞いてもらいたい。
もし俺がセフィロスの立場なら、
一度は死んだ人間が、力を振るうとしたらクリスタルの力を
手に入れるために、現実の世界の侵略を考えるだろう。
特にクリスタルが存在する王国にはな。

スコールの話からすると、セフィロスはいろいろな世界で
仲間を集めて力をつけていると聞いた。

何故奴ほどの力を持つものが、直接クリスタルを奪わない?
奴の力なら、それほど難しくないはずだ。

しかし未だクリスタルは現存する。
俺達が普通に火を起こしたりできるのが、何よりの証拠だ。

もしクリスタルが闇につつまれれば、 火も風も水も土の力も暴走する。

世界は成り立たなくなるだろう。

奴が今だにクリスタルを手に入れていない理由、
そして仲間を集める理由を考えたのだが、それは奴が現実の世界で
力を振るうことができないからではないか?

仲間を集め、クリスタルを奪い、
この死後の世界に持ってこさせようとしているのではないか?

そう考えると、せっかくセフィロスがいる死後の世界まで来たが
また戻らなければいけない可能性も出てくるな・・・・」
第196話 カオスさん 1070000HIT
嘘百八でなんとかごまかせたかはどうか知らんが俺が言ったのは仮定だったのにだんだん真実に近づいた
俺の頭って凄いな。フッ(笑いがこみ上げてくる)俺ってかっこいいな

「何笑ってんスか?」ズボンの左右の長さの違う金髪なのに根元が黒いどう見ても染めたとしか見えない奴が言う
「いや・・・。ただ俺ってかっこいいなって・・・」〜〜ッスが口調のそいつは怪しげに俺をみる
「なんか隠してそうッスね〜〜。ま、いっか」疑っといてそれは無いだろう。ま、いいか(どっちにしろ両方が両方でどうでもいいようだ)
「ところでどうする?@とAどっちにする?」スコールが言う。
「バトルには自身あるッス!Aで一気に探すのがいいッス!」

結局みんな同じ意見で10のグループに分けられた
(一グループ5人でAの少ない人数で動く奴)
このグループNO3は(1はスコールのグループ、2はジタンのグループ)
俺に、奇妙に一本だけ重力の法則に逆らってるワッカという奴と
犬のアンジェロと真紅の髪の毛で顔が見えないサラマンダーと
ティーダ(さっきの不思議ズボン)
・・・なんで犬が?
スコールの説明ではそれをバズーカーにのせて飛ばすのが唯一使える方法のようだ、
変わり者が多いよな、これ
第197話 ミディリン@安田 -HIT
とりあえず、顔と名前を覚えたところで五人(四人と一匹)で
クリスタル探しをすることにした。

「また、異界から戻らなければいけないのか・・・・」

魔列車の道を逆に下り、各々は現実の世界を目指して言った。

「ところで、クラウドさん。どこから探しまッスか?」

ティーダと呼ばれる青年がクラウドに話しかけてきた。

「その、”ッス”ってどうにかならないのか」

「これは口癖ッス。気にしないでくれッス!」

「まぁ、いい・・・・・
 そうだな・・・・・どこから探そうか・・・」

クラウドが考えていると
ワッカと呼ばれる男が

「コスモキャニオンとかどうかな」

とボールをくるくる回しながら答えた。

「コスモキャニオンか・・・俺の友人があそこにいたから
 行ったことはあるが、クリスタルはなかったぞ。
 ヒュージマテリアはあったが。
 そういえば、あそこにはブーゲンバーゲンがいたな。
 彼なら何か知っているかもしれない。
 よしコスモキャニオンに行ってみるか」
第198話 クッポさん 1140000HIT
クラウド「コスモキャニオンにいくにはいいが、[足]がほしいな。さすがに歩いて行きたくはないし、そう時間もない。」
ワッカ「他の皆はどうしているんだ?」
サラマンダー「スコールのとこはラグナロクを、ジタンのとこはインビンシブルをつかって探索するみたいだぜ。」

クラウド「(シドがもっていたハイウィンドは・・・どこにあるか分からないしな)誰か知り合いに飛空挺もっているやつはいないか?」

「俺の知り合いが持っているっすよ。とりあえず頼んでみるッス。」
そういいティーダは通信機をとりだし喋り始めた。
「・・・・ああ、ユウナか?
いきなりなんだけどさ・・・そっちで使っている飛空挺セルシウス貸して欲しいんだけど」

「私は別にいいけど・・・リーダーはアニキさんっすよ。アニキさんに頼まないと」
「そうだったっすね。じゃあユウナのほうから頼んでくれないか。(アニキならユウナが頼めば一発っしょ、それに俺から頼むと断るかもしれないし)」
「いいっすよ」

「承諾成立」
通信機を切りながらティーダはいった。
しかし俺は少々疑問があった。
「飛空挺を貸してもらえるあてはできたが、どうやって俺の世界まで運ぶつもりだ?
人間大くらいのものなら持っていけそうだが大きい物となると・・・」
「どう・・しようか」とティーダ。
「すっかり忘れていたぜ」とワッカ。
どうやらあまり頭の良くないチームらしい。これでは先が思いやられる。
「まだ出発していないようだから、別の組のやつに聞いてみようぜ。」
このサラマンダーという大男はそれなりにおつむが良さそうだ。
しかし5人中3人が足ならぬ頭を引っ張っているとは・・・(犬など戦力外だ)

とりあえずサラマンダーの意見に賛成してジタンの組に聞いてみよう。

「俺らのインビンシブルは空間転移能力があるんだ。だからそれを使って探索をするつもりなんだ。
すまない、そっちでできる方法はだから知らないんだ。スコールの組はたぶん知っているんじゃないか?あっちのラグナロクは転移能力ないし」

ちっ、思ったより面倒だ。
聞いてみたところジタンのいうとおりスコールは俺たちでもできる方法を知っていた。
第199話 ミディリン@安田 -HIT
「こちら、ティーダ。こちらティーダ」

「こちら、飛空挺ラグナロク。どうぞ」

「スコールッスか?」

「あぁ」

「こちらも飛空挺を使うことにしたッス。
 しかし移空間の移動をする必要があるッス。
 そっちはどうやって転移するッス?」

「ライフストリームを使う」

「ライフストリーム?」

「あぁ。知らないか?」

「あいにく知らないッス」

「ライフストリームとは人の意志によって作られた
 大きな生命の流れとも言おうか。
 ライフストリームは、生きるもの死んだもの
 すべての人々の意思で成り立っている。
 ライフストリームに意志をゆだねれば、
 我々を異空間へ運ぶことも可能だろう」

「どこに発生するッス?」

「ここだよ。
 魔列車があったここだ。 
 ここは霊界とのつながりの場所でもある。
 ライフストリームは たくさんの人の意思が集まるところで発生する。
 俺達がここにアジトを持ったのもここなら他空間への移動が容易に行えるからだ。
 たくさんの人の意思が存在する。たくさんのライフストリームが存在する。
 おまえ達も心を開き、願えば、きっとそれは届くだろう」




ティーダはスコールから一通り話を聞くと回線を切った。

「うまくいきそうか?」

ことの詳細をクラウドはティーダに聞いた。

「大丈夫ッス。
 ライブスイートリップを使うらしいッス。」

「ライブスイートリップ?
 なんだ?」

「よくわからないけれど・・・・人の石らしいッス」

「人の石?」

みんなが「?」を思い浮かべる。

「ライブスイートリップっていったい何だよ」

サラマンダーが憮然とした表情をする。

「う〜ん・・・・
 きっと何語かに分けるんじゃないかな。
 ライブ・スイート・リップとか?」

ワッカが腕を組みながら、考える。

「ライブをで甘くて唇?」

「わかんねぇよぉ〜!!!」
第200話 クッポさん 1210000HIT
「その名前が意味不明なのはまあいい。重要なのはそのライブスイートリップとやらの使い方だ。
どのように使うんだ?」

クラウドは本題に早くいかせようとした。

「え〜と、たしか心臓をひらきにして、願い事を届ければいい、だったと思うっす。」

「……俺たちに死ねと?」とサラマンダー

「お前何かものすごい間違いしていると思うぞ、
祈り子様に復活してもらってからおかしくなったんじゃないか?」
とワッカ。

「(全く使えないやつだ・・・・。また聞くのも気まずいが…仕方ない。)ティーダといったか、
お前ではちょっと役不足だな…。何とか言い訳してまた聞いてみる必要があるんじゃないか?」

第201話 ミディリン@安田 -HIT
「また聞くッスか?
 う〜ん、面倒くさいッスね〜」

「(おまえがちゃんと聞かないのが悪いんだろ! ・・・・ったく・・・・ここは抑えて・・・)
 そう言わずに聞いてくれよ。このままだと飛空挺を動かすこともできないだろ」

「わかったスよ・・・」

しぶしぶ頷いたティーダは再度スコールに連絡をとった。
「こちら、ティーダ。こちらティーダ」


「こちら、飛空挺ラグナロク。どうぞ」


「スコールッスか?」


「あぁ」


「こちらも飛空挺を使うことにしたッス。
 しかし移空間の移動をする必要があるッス。
 そっちはどうやって転移するッス?」


「・・・・・・・さっき、言わなかったか?」


「聞いたッスけど、もう一回聞けって言われたッス。
出来の悪い連中にもう一回教えてやって欲しいッス」


「おまえだろ!!!!!!」


後ろで、ティーダの毒舌を聞いていたみんながつっこみを入れた。
耐えかねたクラウドがティーダから受話器を奪い取った。


「クラウドだ。スコールすまん。実はな・・・・・・・・」


事情をクラウド再度聞いた。


「よくわかった。ここで祈ればいいんだな。では後ほど合流しよう」


クラウドが正しく他の仲間に話をすることで見事話も伝わった。
ティーダは少し恥ずかしそうな顔をしていた。
第202話 神楽坂秋人さん 1230000HIT
暫くの間、飛空挺内に気まずい沈黙が流れた。
その沈黙を破ったのは、騒ぎの張本人であるティーダだった。

「冷静に考えたら俺たちはクリスタルを見たことないッス
これじゃ、例え足下にクリスタルが転がっていたとしても見過ごすッス」

「・・・確かにその通りだ・・・。とりあえず飛空挺を飛ばしているが
これじゃ、ライフストリームにたどり着いたとしても意味が無いな・・・」

ティーダの一言に、固まった雰囲気から我に返ったかのようにジタンが答える。

「とりあえずクリスタルがどんなものかを、作戦の発案者であるクラウドさんに
聞きたいッス」

「お、俺か?」
クラウドは再び困惑の表情を見せた。
適当に思いついた作戦の詳細を聞かれても、正しい情報など言える訳がないのだ。

「そ、そうだなクリスタルという物は・・・・」

そう言いかけるとクラウドは突如頭を抱え苦しみ始めた。

「あ・・・頭が・・・」

「ど、どうしたッスか?」

「あ、頭が・・・とてつもなく痛い・・・
う・・うがぁ・・・!!!!!」

クラウドの額には汗がとめどなく流れていた。

飛空挺内にはエンジン音とクラウドのうめき声だけが響いていた。

そして苦痛に耐えきれなくなったのか、
ついに彼は両膝を地面に付け、そのまま倒れてしまった。

「い、一体どうしたんだ? 大丈夫かクラウド!?」

ジタンがクラウドを介抱しようと歩み寄ったが、
次の瞬間クラウドの体から閃光が放たれた。

それはまるで音さえもかき消してしまうと思えるくらいの輝きであった。

一瞬の静寂の後、クラウドはそのまま気を失った。
皆が見守る中、飛空挺内には再び非有機的なエンジン音だけが響いていた。




(俺は・・・何をしていたんだ?)

目を覚ますとクラウドは草原の中に横たわっていた。

目前に青空が見える。

太陽の光が不自然な位に明るい----------。

クラウドはぼやけた意識の中、身を起こして周囲を見回したが、
自分がどこにいるのかは分からなかった。

ただ、その世界はあまりにも脆弱で希薄であった。

自然から精一杯エネルギーを受け、その象徴かの様に輝く草の朝露、
巨木の枝さえも揺らし、ぶつかり合う葉に無音階の旋律を奏でさせる風、
そして、全てを司る太陽。

各々の事象には確かな現実感が存在している筈なのに、
クラウドにはそれを感じる事ができなかった。

(まるで自分の視界の外には世界は存在しないのではないか?)
全てがぼやけている。
まるでピントが外れたカメラの様な感覚をクラウドは感じていた。

だがそんな感覚の中で、ただ一つだけ、確かに感じることができるものがあった。

声だ。

遠くから声が聞こえる・・・。

子供の声だ。

何を言っているのかは分からなかったが、
それはとても懐かしく感じられた。

クラウドは自然とその声のする方向へと歩き始めた。

声は次第に近づき、やがてその子供が姿を現した。

子供の腕の中には光輝く宝石の様な物が抱えられていた。

第203話 ミディリン@安田 -HIT
俺は目の前の子供と手に抱えている宝石を見た。
宝石は静かな光を発し、子供は笑顔で俺の前にいる。
俺は子供に無意識に声をかけた。
しかし俺の喉から声を発っせられることはなかった。

どういうことだ。
子供の声は聞こえるのに。

しかし子供が何を言っているかはわからなかった。
陽気な笑い声が頭に響く。

そして子供は俺の前をそのまま通りすぎようとした。
子供の視線を見るとどうやら俺の存在には気が付かないようだった。
俺は子供に触れようとした。だが触ることができなかった。

・・・・幻か?
それともこれは俺が見ている夢か?

そういえば、俺の体はなんだかふわふわしたような感覚がする。
自分の存在が希薄であることに気が付いた。
やはり夢なのか・・・・

しかし、心地よい。そして以前にも感じたことがある感覚だ。
この感覚を感じたのはいつだったか・・・・・

そうだ、俺は一人の女性を思いだした。
ティファだ。ティファが俺を助けてくれたときだ。
あのときはライフストリームの渦にまきこまれ
意識が混濁したときがあった。

そのときにティファが助けてくれた、あのときの感覚だ。
ということは、ライフストリームの中に俺は・・・いるのか?

そして、さっきの子供は・・・・・
そう思った瞬間、目の前が輝きだし、また俺は気を失った。




気が付いたら、俺はジタンやティーダやワッカが
心配そうな顔で見ていた。

「大丈夫か、クラウド!」

「あぁ・・・・俺は・・・・どうした?」

「びっくりしたぜ、突然体が輝きだしてさ・・・・」

「そうか・・・・・・・」

俺は頭を振り、意識をはっきりさせようとした。

今まで見たのは夢だったのだろうか。
もしくは過去にライフストリームを体験して
その波動に巻き込まれ、意識が別の世界に飛んだのだろうか。

しかし、1つはっきりしたことがある。
あの宝石を持っていた少年・・・・
あれは子供時代の・・・・俺だ。
第204話 クッポ 1270000HIT
あの夢のような感覚…だが単なる夢のようにも思えない…。
もしかしたら俺の子供のころにクリスタルというものが関与していたのかもしれない。

「まず俺の世界へ行こう!そしてニブルヘイム、という俺の育った街に行ってみよう。
たぶんそこに手がかりがあるはずだ。」

さっきまでてきとうに話をでっち上げていた俺だが、この話だけは本当のような感覚がある。
子供の俺が持っていたものがクリスタルである証拠はないが、あれこそがクリスタルなのだろう。

「それじゃ、セルシウスをつかってクラウドの世界に行けばいいんだな、
・・・・・・・・・ユウナ、セルシウスに乗り込むから来てくれ。
それじゃこっちに来る方法を説明する。」
第205話 ミディリン@安田 -HIT
クラウド達はしばらくその場で待つと、しばらくして轟音が鳴り響く。
そして上空には巨大な飛空挺が現れた。

「あれが飛空挺セルシウスっス」

ティーダが指をさす。
コスモキャニオンから移動先がニブルヘイムに変わったクラウド一行は飛空挺セルシウスに乗り込んだ。
中にはユウナという少女とやけにテンションが高い、アニキという男性が一緒にいた。
その二人にクラウドが事情を直接話す。

「というわけで、ニブルヘイムに行ってもらいたいんだ」

「しかしなぁ・・・・・」

この飛空挺の持ち主であるアニキは急にテンションが下がり、あまり乗り気ではないようだった。

「あるかどうかわからない、クリスタルを探すっていうのかい?
 確実にあるっていうならわかるけれどなぁ・・・・」

といって、ニブルヘイムに行くのを渋る。
どうやら男からの頼みというのが気にくわないらしい。

「わかりました、そのニブルヘイムというところに行けばいいのね、
 アニキさん、お願い」

「わかった、ユウナ。ユウナの頼みだったら仕方ない」

変わり身の早いことである。
第206話 クッポ 1440000HIT
ニブルヘイム…俺の故郷だ。ここには様々な思い出があり、そしてセフィロスとの戦いの全ての始まりの場所でもある。
(そういえばようやく現世に帰ることが出来たんだな。)

「まずどこに向かうつもりだ、ここはお前の故郷なのだろう?」サラマンダーが言う。

さてどこに向かうか…やはりセフィロスが関与しているとすれば神羅屋敷かニブルヘイム魔晄炉だろうか…。
町の入口から近いのは神羅屋敷だ、まずはそこから向かってみるとするか。

「よし、あそこに見える廃屋敷に向かうとしよう、あの屋敷の地下室に何か情報があるかもしれない。
宝条が何か残しているかもしれないしな。」

ところで行くメンバーがいつのまにか増えている。

アンジェロと呼ばれる犬っころ、サラマンダー、ワッカ、ティーダ、

そしておそらくティーダにくっ付いて来るつもりなのだろう先ほどの少女、ユウナがいた。全く迷惑である。
こんなとこでのろけたりしようものならたちどころに俺のバスターソードの錆にしてくれよう。
いや、ファイガで焼き払うべきか…考えておこう。

外見に似合わずサラマンダーは意外とおとなしい。
おそらく喧嘩は売らないが買い専門なのだろう。
犬っころはやたら地面を掘ってポーションやらを掘り当てている。
こいつらを統一などできるだろうか?…少し心配である。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

神羅屋敷、やはり中もあの時のまま、さびれたままだ。しかし重要なのは地下室だ。
俺たちは慎重に地下室を下りていき地下通路を歩いていた。
歩いていると暗がりの中にはっきりと目立つ看板が俺たちの目に飛び込んできた。

「なんだあれは……ヴィン…セン…党…?」
第207話 ミディリン@安田 -HIT
「なんだあれは……ヴィン…セン…党…?」

クラウドはこの看板を見て固まった。
(ヴィンセン党・・・・ってやっぱり、ヴィンセントのことだよな)
クラウドはかつて一緒に冒険した仲間ヴィンセントのことを思い出した。

この部屋にはヴィンセントがいて、彼の過去や北条、セフィロスに関することなど
様々なことが語られた部屋でもあり、大量の書物もあったからだ。

しかし彼は今生きていない。何故かって?
もうずっとずっっっっっっと昔の話のことで忘れているだろうが、
仲間であった者達は第32話で俺の女装により全員ショック死している。
その時にヴィンセントも登場はしていなかったが巻添えをくらっていた。
現在俺の仲間で生きているのは第109話で蘇ったバレッドのみのはずだ。

そもそもそのショック死したみんなを生き返らせようと
フェニックスの尾を探しに旅に出たのが始まりだった。
俺は今頃になって旅の目的を思い出した。

「俺・・・いったいここで何をしているんだ・・・・・」

後ろを振り返ると、いちゃついているカップル二人に、
書物をガシガシ噛んでいる犬、勝手に剣を磨ぎはじめたヤクザに、
ボールを床につきながらドリブルして「ディーフェンス〜!ディーフェンス!」と
一人で分けのわからないことをいっているトサカ頭。
地下室は荒れ放題である。

クラウドは旅の目的を見失いそうだった。

いけない・・・・俺一人でもしっかりしなければ・・・
クラウドは旅の目的を再確認する。

そうだ、死んでいたはずのザックスに襲われたときに、ザックスからはセフィロスの気を感じた。
その時に俺はスコールに会ったんだ。
スコールから死後の世界にいるセフィロスが悪の力をつけていたのを知り、俺はこの探索に乗り出したんだった。

ふと、テーブルの上を見ると一冊の本が目に入った。

「Diary」

そう表紙に書いてあった。

これはヴィンセントの日記だろうか。
ページを開いてみる。

一ページ目。

「本日、念願の”ヴィンセン党”が発起設立された。
膨大な資金集め、協力者の収集、大変であった。
だが、ようやく「ジェノバ・プロジェクト」を実行に移すことができる」

・・・・・ジェノバ・プロジェクト?




一方・・・・・(第141話からの回想より)


現在、クラウドとスコールの共通の敵悪の親玉ともいうべき、セフィロスはユフィと対峙していた。

死後の世界でエアリスは黒マテリアを手に入れたが、その黒マテリアをセフィロスは狙った。
どうにかセフィロスを巻いたエアリスだが、そこに現れたのがショック死して死後の世界にいるユフィ、
エアリスから黒マテリアを拝借した。
そこに現れたセフィロス。セフィロスはユフィに襲い掛かり傷を負わせていた。

「死後の世界では死ぬことができない。
ククク・・・・だが、死よりもっと苦しいことを味あわせることができる」

そう言い、愛用の長剣を抜刀したままセフィロスは傷ついたユフィに近づいていった。
ユフィは傷つきながら、どうするか素早く頭を働かせていた。

過去の冒険でいくらユフィが強くなったとはいえ、セフィロスに一対一でかなうはずはない。
戦えば負ける。
死後の世界ということで死ぬことがないとはいえ、死より苦しい世界を与えられるという
セフィロスの言うことは事実だろう。

であれば、戦うと見せかけて逃げるしかない。

「あんたに黒マテリアを渡したら、私を見逃してくれるという保障はあるの?」

「それはどうかな・・・・・」

セフィロスはさらに近づいてきた。

「とられるのは癪だけれど、あんたにやるよ!
ほら!!!」

そういうと、ユフィは思いっきりマテリアをセフィロスの後方に投げた。

「くそ!!!!」

あわててマテリアをとりに背後に振り返るセフィロス。

ユフィはその場をダッシュで逃げ出した。
ユフィが投げたのはたまたま持ち合わせていたカウンターマテリアだった。