【第123話】

夢・・・であって欲しい・・・


いきなり、ロマリア王のきまぐれの一言で、

わたしは、女王様になってしまった。

すぐに反対をしたと思うのだが、次から次へと

お祝いのお酒を飲まされ、その後の記憶がない・・・・・・

そのまま、眠りについたようで、やっと今、目が覚めたところ。

昨日のお酒が残っているようで

どうにも、こうにも眠くてしょうがない。

まだ、夢のよう・・・・

そうよ、きっと、あれは夢だったのよ・・・・・



体がだるくて、このまま、ベットの中に入っていたかたったのだが

体を起こし、ベットに腰掛けた。

うっ・・・あ、あたま、いたい・・・・・・・・・

・・・・・・2日酔いだわ・・・・・・


片手であたまを押さえながら、よれよれと立ち上がり、

近くの水差しに入っている水を飲み、頭をすっきりさせようとする。


はぁ・・・・・・・・・・

久々にあんなにお酒を飲んだ。


一応、この国では、お酒は18歳から飲んで良いことになっているので

わたしが飲んでも平気な訳なんだけれど・・・・・


言いたいことはそんなことではなく、

昨日のことが夢であって欲しいと言うこと。

いや、夢でしょう?

だって、普通、どう考えたって、一国の王様が

簡単に王位を譲るわけないじゃない。


不安な心を押し隠すように自分で言い聞かせ、

アリアハンに戻るため、旅支度をし、いつもの格好に着替え始めた。



「チェルト様!

 なんて、格好をなさっているですか!

 今、お召し物をお持ちしますので、そのドレスを着てくださいまし」


客間を出て、王様に謁見しようと思ったところ、

女性に見つかって

(たぶん、王様の服とかを着せたりする人だと思う)

怒られてしまい、手を取られ、連れて行かれてしまった。


連れて行かれた部屋で、私はドレスを着させられた。


「チェルト様。

 チェルト様は、女王様なのですよ。

 あんな姿を他の方がみられたら、大変じゃありませんか。

 お城を歩くときは、気品良く、

 そして女王ということを自覚を持たれて歩いてください」


やっぱり・・・・・・夢じゃないみたい・・・・・・・

どうしよう・・・・・・


第124話 消えた王様

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