【第210話】

詩人の噂


今の私には力の盾の力は必要。

苦肉の策だが、バスタードソードと力の盾を交換した。


力の盾をもってみる。

結構重い。

が、手にしっくりくる。



「おまえさん、魔法は使えるかい?」


「えぇ」


「そうか、魔法戦士か。

 その力の盾はな、自分が傷ついたときに

 天にかかげると、傷をいやす力がある。


 魔法が使えない奴にはありがたいものだし、

 魔法が使える奴でも、魔法を使うときは精神力をつかうからな。

 そういうときには、本当に頼れる盾だぜ」


「どうも、ありがとう」


「アレフガルド最強の盾だからな。

 まぁ、伝説の盾には負けるだろうが」


「伝説の盾!?

 ご存知なんですか?」


「いや、実物をみたことはもちろんない。

 だが、それは"勇者の盾"と呼ばれるもので

 もっているものには、鉄の意思と力、

 そして、文字どおり、勇気を与えてくれるらしい。


 実物に存在するか・・・・わからないが・・・・

 しかし、ガライならその場所をしっているかもな」


「ガライ?」


「あぁ、吟遊詩人ガライだ。

 彼なら、アレフガルド全部を回っているから、

 そのありかをしっているかもしれない」


「その、ガライさんという方ははどこにいるですか?」


「さぁ・・・・どこだろうな。」


んな、無責任な。


「詩人だけに、放浪の旅をしているからな。

 ただ、ガライの家は、ここから、ラダトーム城から

 はるか北西にあるらしいぞ」


えぇ~~

また、砂漠を渡って、ラダトームの方に戻るのぉ?




第211話 尊敬と恐怖

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