【第235話】

ジパングの女性


マイラでようやく鍛冶屋の場所をしった。

その鍛冶屋は夫婦でお店を運営しているのだが、

鍛冶屋夫婦はどうやら、別の世界からきたらしい。

別の世界って・・・・・



「あ、あなたは・・・・・」


「はい?」


その上品そうな女性は、特徴のある格好をしていた。

ジパングという国に以前、やまたのおろちを倒しに行ったことがあるが、

そこの国には独自の文化があり、特徴のある服を着ていたのだ。


「ジパング?」


つい、そうつぶやいてしまった。


そうすると、その女性も驚いたような顔つきで私をみて


「ジパングをご存知なのですか?」


「えぇ・・・・・もしかして、ジパングの方では?」


「はい・・・・あなたは、なぜ、ジパングをご存知なのですか?」


「私の出身はアリアハンです」


「まぁ!

 あなたも、上の世界から!」


「はい、それで、以前ジパングによったことがありまして」


そのあと、私は詳しい事情を彼女に話した。


ジパングの卑弥呼は、ヤマタのオロチであり、

魔王バラモスの配下であったこと、

ヤマタのオロチ、また上の世界の魔王バラモスを倒したこと、

しかし、影からあやつっていたのは、アレフガルドを闇につつんだ

大魔王ゾーマがいたこと、そのゾーマを倒すためにアレフガルドに来たこと


きっと、彼女にとっては信じられないことばかりだっただろうが、

私が話し終わると


「ぜひ、主人にあってください」


と言ってくださり、鍛冶屋の奥の部屋に通してくれた。


第236話 マイラの好意

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