【第244話】

同じ目的


オリハルコンを探しに、ドムドーラにきた私。

そこで、たしかにオリハルコンはあった。

しかし、数日前に旅のものが、オリハルコンを掘り起こしたようだ。


普通の人がオリハルコンを知っているとは思えないし・・・

いったい、なんのために使うのだろうか。




完全に、オリハルコンの情報がまた途絶えてしまった。

せっかく、目の前にオリハルコンがあったというのに・・・


方法としては、その人に分けてもらえればいいんだけれど・・・・


「そういえば、そのオリハルコンを掘り起こした人は

 立派な体格をした人でしたよ。

 あれは、どこか名のある戦士さんじゃないのかな」


「その人はどこにいったかわかりますか?」


「たしか・・・・・このオリハルコンを使って剣を作るといっていました」


「剣を!?」


ということは、目的は私と・・・・・・同じ?


オリハルコンを手にいれて、剣をきたえられるのは

マイラの鍛冶屋夫婦しかいない。


ということは、マイラの村でさきまわりをして待っていれば

きっと、その旅の人に会えるかもしれない。


私はマイラの村にルーラで再度戻ることにした。




「これは、チェルト様、よくぞ戻られました」


鍛冶屋夫婦は、最初に訪れたときと同じように

私を暖かく迎えてくれた。


私は今までの経歴を話した。


「そうですか・・・

 ということは、その旅の方が私のところに訪れるかもしれないのですね。

 わかりました。

 では、その方がこの村に訪れたら、チェルト様にお知らせします」


「ありがとうございます。

 それまで、私はマイラの宿でいますので、

 もしその方がいらっしゃったら、事情を話していただけるとうれしいです」


あとは、待つだけだ。

その人が話のわかる方ならいいんだけれど・・・



第245話 見知らぬ男

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