【第3話】

魔法の玉


「アリアハン大陸」を脱出するには、どうやら、ナジミの塔にある、

「魔法の玉」が必要だという事を私は耳にした。


とても、今のレベルではいけない。まして、ひとりでは。

スライムだけを集中的に倒し、レベル2になって、メラを習得。

マジックパワーだけは、やたらあるようなので、これを連発して経験値を

稼ぐことにした。

「うーん。ホイミも使えないし・・・しばらくは、

薬草でがんばるしかないか」

一回戦闘が終了したら、家に泊まり、有り金を全部薬草につぎ込む

という作戦に出た。

LV5でホイミ、LV6でニフラム、LV7でルーラを習得し,ナジミの塔に

通じると言われている、西の洞窟にチェルトは足を踏み入れた。


「気味が悪いわ・・・、こんなところで、おおありくいなんかに

おそわれたら、ひとたまりもないわね。」

しかし、チェルトは自分でも考えられないくらい、強くなっていたのだ。

ナジミの塔でバブルスライムの集団攻撃にも、猛然と挑み、

ついに最上階にたどり着き、盗賊の鍵を手に入れたのだ。

チェルトは、魔法の玉をもらうためにレーベの村へ。


コン、コン。

「すいません、勝手にあがらせもらいました」

「わかっておる。オルテガさんの息子さんだな」

「えぇ」(娘ですぅ!)

「じつは・・・」

「みなまで言うな。わかっておる。

 であれば、これをお前さんに渡さねばなるまい。

 この魔法の玉を使えば、旅の扉の封印がとけるはずじゃ。

 あとは、もう言わなくてもわかるな?」

「あっ、はいっ!わかります。

 そこから、別の大陸にわたるわけですね。

 アリアハンのお城の人に聞きました。」

「うむ、旅の扉を抜けると、少し歩いたところに、城が見えるはずじゃ。

 そこで、ロマリアの王様に会いなされ。きっと、何か手がかりが

 あるはずじゃ。」

こうしてチェルトは新天地、ロマリアを目指すことになった。


第4話 「帝国ロマリア」

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