【第99話】

呼吸困難


城の複雑さに頭にきた私。

それで道を自分で強引に作ろうとしたの。

(どこから、そういう発想が出るのぉ?)

だってぇ~、マッピングのような、緻密な作業は私にむいていないんだもん。

・・・・・・・・と話が少しそれてしまったが、イオラの魔法を唱えようと思ったら、

私の顔に何かがよぎった。


「ん・・・・・・・・う~んっ!」


私の顔に何か得体の知れないものが張り付いている!?

それを必死にひっぺがそうとしている。

いやぁぁぁぁ~ 何よぉ~~ この物体は!


「キミ、ボクの家、怖そうとしたぁ」


ずいぶんかわいい声がする。


んなこと考えている場合じゃないわ!

早く離れなさいよぉ!!

う~ん、う~ん、く、くるしい・・・・・・・・

離れてぇぇぇ~!


「もう、こんなことしない?

 しないなと誓うんなら、離れてあげる」


私はコクコクうなずいた。


「ほんとにしない?」


さらにうなずく私。


「ほんとに、ほんとに、ほんとぉ~~にしない?」


だから、しないって言っているじゃない!


私は何回もうなずきかえした。

それと同時に、顔にくっついていた物体もとれる。


あぁ~~、死ぬかと思ったわ。


「だってぇ~、あのままだとここを

 めちゃめちゃにされちゃうと思ってさ」


ん?

どこから声がする?

視線をしたに落とした。


「どこ見てるの? もっと下、下!」


さらに私は視線を下に落とした。

そこには銀色の液状に、目と口がついている物体がいた。


第100話 はぐりん

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