第30話 CGI編1 CGIとは?
 
今回の話は、CGIの話です。

第25話「メンテナンスのしやすさを考えてサイト作成しよう」に引き続き、いかに負担を少なくして
HPの管理を行うかという話で、HP管理編3を書くつもりだったのですが、
それにあたって、CGIというものを利用します。

そのため、まずCGIとは何か?
という説明をしなければいけませんので
今回はCGIの説明をしようと思います。

今回は若干内容が難しくなりますので、
効率よくメンテナンス(更新)をするには
こんな方法もあるんだなということを頭にいれておくくらいで大丈夫かと思います。

CGIとはCommon Gateway Interface の略で、
HTMLの補助的な役割をするプログラムのことを言います。

例として、掲示板や、トップページなどにつけるカウンター
メール送信フォーム、チャットや、簡易検索ページなどが
これにあたります。

第20回のFTPのところで、自分のPCと読者さんのPC、
そしてHPが挙がっているサーバーの3つの関連図を示したかと思います。

このサーバーに、CGIというプログラムをあげておくと、
読者さんが、サーバーにアクセスしたとき、
プログラムが動き、HTMLを表示する仕組みとなっています。

ここでわかりにくいのが、
「HTML」と「プログラム」の違いです。

HTMLもプログラムの1つといえば、そうなのかもしれませんが、
通常「プログラム」とは、1つのもので、多機能のものを使うことができることを言います。

つまり、HTMLで作ったものは、そのHTMLで記述された1つものもしか表示できないのですが、

プログラムで作ったものは、そのときの条件によって
複数の種類のページを表示したりすることができるのです。

イメージがつきにくいかもしれませんが、例として、「掲示板」を考えてましょう。

掲示板にアクセスするには、それに該当するURLにクリックすると
掲示板が表示されますよね。

HTMLであれば、現在表示されている1パターンしか表示できません。

しかし、掲示板は、テキストフィールドにメールアドレスや、URL、コメントなど
を打ち込んで、送信ボタンを押すと、
同じCGIの画面なのに、書き込んだ内容が、
追加されて表示されますよね。
これは、CGIによって(プログラムによって)、データが書き換わり再表示されているのです。

言い方を変えれば、1つのCGIで複数のページ(複数の見せ方)を表示することができるということです。

これは、実際にどういうことが行われているか、図解してみましょう。

●HTMLの場合

とHTMLをそのままサーバーから返され、HTMLを表示します。

●CGIの場合

CGIにアクセスがあったら、サーバーで処理をして
それに沿ったHTMLをブラウザにHTMLとして表示します。

つまり、CGIを使うことで、動的なページの表示が可能ということですね。
CGIとHTMLの違い、なんとなくわかってもらえたでしょうか。


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