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May 06, 2005

さくらインターネットでの「MovableType」設置方法

第4回

前回はblogには「ASP型」と「サーバーインストール型」があり、
さくらインターネットでは「サーバーインストール型」のblogが設置できる、
また、Movable Typeというblogがあり、cronと組み合わせることで
自動更新が可能であるという記事を掲載しました。

では、MovableTypeの設置方法を掲載していきます。
といっても実はさくらインターネットに
MovableTypeの設置方法が掲載されています。

ただ、さくらインターネットに掲載されている方法をもっと短縮して設置する方法があります。
基本的な方法はほとんどかわらないのですが、私がさくらインターネットにMovable Typeを設置した方法を記述します。
FTPソフトは、FFFTPを使用します。
(FFFTPは、フリーソフトであるのと拡張子によってあらかじめアクセス権限を変えられてアップできるのでまとめてファイルをアップするのに楽なのです)


概略を箇条書きすると

(1)Movable Type公式サイトでアカウント登録
(2)ライセンス形態を選び、ファイルダウンロード
(3)mt.cfgの書き換え
(4)dbフォルダ作成
(5)パッチ適用(pluginsフォルダに入れる)
(6)バイナリでファイル全転送
(7)mt.cfgのみテキスト転送で上書
(8)実行権限付加
(FTPアップ時に、cgiとphpの実行権限を755にしてアップしておけば必要無)
(9)mt-check.cgiでチェック
(10)mt-load.cgi で初期化
(11)mt-check.cgi、mt-load.cgi削除
(12)ユーザ名Melody、パスワードNelsonでログイン
(13)mt.cgiでユーザとパスワード変更

となります。

では、1つ1つ説明していきましょう。

(1)ダウンロードページでアカウント登録
http://www.movabletype.jp/get-mt.html
(2)ライセンス形態を選び、ファイルダウンロード

で、まずMovableTypeをダウンロードする必要があります。
ダウンロードするにはライセンス登録が必要です。

MovableTypeには、個人の場合3つのライセンス形態があり、

A:個人:無料版
B:個人:有料版:5ユーザー版
C:個人:有料版:ユーザ無制限版


があります。

A:個人:無料版は
言葉どおり無料で使えるのですが
投稿する管理者(ユーザは一人)、また設置できるblogの数は3つまでとなっています。
初めてMovableTypeを使ってみようという方はこれで充分でしょう。


B:個人:有料版:5ユーザー版は
個人名義、かつ非商用目的の場合で、5ユーザの方が使うことができます。
5ユーザとは、最大5人までブログ運営が行え、
家族でblogを運営したいなんていう方にはいいですね。
それとblogの設置の数も無制限です。
いろいろなジャンルのblogを設置する、
もしくは家族や友達と一緒にblogを運営するという方法でしたらこちらが良いでしょう。

C:個人:有料版:ユーザ無制限版
5ユーザ版が、ユーザー数が無限になったものです。

具体的なダウンロード方法は、MovableTypeのページにも書いて有りますが
「ダウンロードへ」というボタンを押すと
アカウントを持っているか持っていないかを聞かれるので
「いますぐ登録する」ボタンを押して、アカウントを登録します。

すると、メールでTypeKeyというものが来るので、そのメールに貼ってある
リンクをクリックすると、アカウントが正式に登録されます。


次に、また「ダウンロードへ」のボタンを押してログインした後、
ライセンス形態が、上記で説明した
A:個人:無料版
B:個人:有料版:5ユーザー版
C:個人:有料版:ユーザ無制限版
から選べるので、自分の欲しいものを選んでダウンロードします。
この時、初めての場合は「フル・パッケージ」というものをダウンロードします。

(3)mt.cfgの書き換え
次にダウンロードしたファイルを解凍すると、ルートディレクトリにmt.cfgがあり、
18行目の「CGIPath ...」で始まる行を編集します。
(この時、通常のメモ帳を使って開くと、改行コードの関係で開けない可能性があるので
別のテキストエディタを使うとよいでしょう。
私はさくらエディタというものを使っています。
http://members.at.infoseek.co.jp/sakura_editor/
ちなみに、「さくら」とつきますが、さくらインターネットとはまったく関係ありません(笑)
偶然です)

ここで、自分の借りているWebサイトの名前を書き変えます。

例):私のサーバの場合は、「midilin」というアカウントをとっているので
http://midilin.sakura.ne.jp/というサーバーになっています。

その下にMTというフォルダを作って、MTをインストールしたい場合は
http://midilin.sakura.ne.jp/MT/
と記述します。

(4)dbフォルダ作成
解凍したMovableTypeのルートフォルダにdbというフォルダを作成します。


(5)パッチ適用(pluginsフォルダに入れる)
ダウンロードしたものに、セキュリティ上問題があるので、そのバッチを適用します。
具体的には修正パッチ:http://www.movabletype.org/downloads/patch-20050124-mail-spam.zip
をダウンロードして、その中のファイル「patch-20050124-mail-spam.pl」
をpluginsフォルダに入れます。
(pluginsフォルダがない場合は自分で作って入れます)

(6)バイナリでファイル全転送
FTPソフトを起動して、全ファイルをバイナリで転送します。
FFFTPの場合は、「B」というボタンがあり、そのボタンを押して
転送をするとバイナリ転送になります。

この時、後の設定を楽にする方法を書きます。
FFFTPはアップ時に、拡張子によりアクセス権限を決めることができるので
cgiファイルとphpファイルを755でアップできるようにしておきます。
具体的には
FFFTPの
オプション→環境設定→転送3で
アップロードするファイルの属性とあるので「追加」ボタンを押し、
ファイル名:*.php、属性755
ファイル名:*.cgi、属性755
にしておけば
FTPでアップしたときに既に実行可能になっています。


(7)mt.cfgのみテキスト転送で上書

(3)で書き換えたmt.cfgをテキストモード(アスキーモード)で上書転送します。
テキストモードは、FFFTPの場合は、「B」の隣に「A」というボタンがあり
この「A」というボタンを押すとテキストモードになります。

(8)実行権限付加
これは、cgiとphpに権限を付加するという作業です。
具体的にはルートにあるcgiファイルのアクセス権限を755にするのと
さくらインターネットの場合、PHPは755にしないと動かないのでPHPファイルを755にするのですが、
(6)の時に、FFFTPで拡張子による転送モードを指定していれば、必要ない作業です。

(9)mt-check.cgiでチェック
ファイルのアップロードが終わったので、環境をチェックしてみます。
http://midilin.sakura.ne.jp/MT/
の中にファイルが転送されているはずですから、
http://midilin.sakura.ne.jp/MT/mt-check.cgi
のようにブラウザに入力します。
これで画面が出てくれば環境はOKです。

(10)mt-load.cgi で初期化
http://midilin.sakura.ne.jp/MT/mt-load.cgi
と入れて、初期化を行います。

これでセットアップ完了です。

(11)mt-check.cgi、mt-load.cgi削除

これらのファイルを削除しておかないと他の人が、勝手にファイルをいじってしまう可能性があるので
これらのファイルは削除しておきます。

(12)ユーザ名Melody、パスワードNelsonでログイン
http://midilin.sakura.ne.jp/MT/mt.cgi
とうつと、ログイン画面が出るので、上記のIDとパスワードをうちます。

(13)mt.cgiでユーザとパスワード変更

ログインが成功したら、デフォルトのIDとパスワードを変更します。
これでMovableTypeのセットアップが完了します。

投稿者 midilin : May 6, 2005 07:35 PM

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