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バイオリンの弓
ヴァイオリンの弓の構造 弦に接触する馬の尾の毛 (Hair) がフロッグ (Frog、フロッシュとも言う) と呼ばれる部品によって、支持材となっている木製の棒 (Stick) から浮いていることが分かる。
弾力のある湾曲した木製の棒(スティック)に、馬の尾の毛が平たく張ってあり、この毛に松脂を塗って摩擦を強くし、これで弦の上をこする(滑らせる)。スティックは通常ペルナンブコという木(南米産)で作られるが、安い物にはブラジルウッドが使われる。また最近ではカーボンファイバーやグラスファイバー製のものもある。演奏しない時は、弓の毛は通常ゆるませておく。
先端(ヘッド)にはチップと呼ばれる薄い保護板があり、象牙や銀板が用いられてきたが、最近ではナイロン系の合成樹脂の事も多い。銀板などの金属製チップは(英国の作者が良く用いる)ピンを差して固定しているため、ヘッド部分の内側に亀裂が入りやすい。
弓はフランス製が尤も優れるとされ、トゥルテ(または、タート)、ペカット、サルトリーなどの著名制作者がいる。現在ではフレンチオールドボウとして数百万円で販売されている。その他、英国のヒルやタッブスも有名。作者名はスティックに焼き印として記される場合が多いが、当時のディーラー名を記したり、イミテーションやコピーとして著名作者名を記したりする場合も少なくない。またトゥルテなど全く作者名を記入しなかった人もいる。この作者焼き印(スタンプ)は、フランス式とドイツ式で異なり、フロッグを上にした時に読める向き(弓のスクリューから先端方向)がフランス式、フロッグを下にしたときに読める向き(弓の先端からスクリュー方向)がドイツ式である。ただし、著名作者の作品をお手本にコピーした弓などは、ドイツ製でもフランス式の焼き印がなされる事があり、真贋判断は専門家でも難しい。
フロッグには黒檀が、金具には銀製が一般的に使用されるが、黒檀の代わりに鼈甲や象牙、銀の代わりに金が使われることもある。装飾として美しい螺鈿細工が施される。これらは現代スタイルの弓を確立したトゥルテが元々宝石職人であり、その技術を弓作りにも応用したことから始まる装飾の文化である。ラッピングにはナガスクジラのヒゲが用いられてきたが、現在では銀線や銀糸がほとんどである。
記事元:Wikipediaより引用
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