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【戴冠式の夜 Phase 2】

「コホン。新郎セシル=ハーヴィ、ローザ=ファレルとの永遠とわの愛を誓うか」

「誓います」

「では新婦ローザ=ファレル、セシル=ハーヴィにその身を寄せ、共に道を歩むことを誓うか」

「誓います」

「では、指輪の交換を」

僕たち2人は指輪の交換をする。僕は薬指に、ローザも薬指に。

「では、誓いのキスを」


「きれい…私もあんなかっこしてみたいな…」

「バーカ、おめーには無理だ」

「こんのぉ!言ったわねっ!」

「ははは、単純な奴だよ、おめーはよ」

「あっ…」

リディアが顔を赤くしてうつむいた。

「でもよ、セシルとローザがこうなっちまったんだ。おめーもいつかなれるぜ」

「………」

リディアは口を閉ざした。

「…うーん」

エッジはこめかみのあたりをポリポリ掻いた。


「セシル…」

「ローザ」

僕はローザにキスをする。共に過ごそうという誓いの口づけ。

口づけが終わってちょっと離れたと思ったら。

「セシル…っ!」

思いっきり抱かれた。やっぱり僕はローザのことを大切な人だと思ってる。

そう思ってなかったらこんな話になんてならなかったはずだから。


「おめでとう、セシル、ローザ」

「ありがとう、ジオット王…みんなも」

無事に結婚式は終わり、今度は戴冠式。

「結婚式終わりたてで申し訳ないんじゃが、すぐに戴冠式を始めるぞい!」

「王冠…僕は誰から?」

「ワシじゃダメだろうじゃが!ほれ、ローザ」

そう、僕に手渡されたのは妃用の王冠。そしてローザに手渡されたのは王用の王冠。まさか。

「指輪交換じゃなくて王冠交換じゃない…」

「そうとも言うな!」

シドがげらげら笑っていた。

「それじゃあ…はい、セシル」

「なんで僕からなんだ?最初はお妃様からだろう?」

「そんなこと言わずに…ほら」

ローザは半ば強引に僕の頭に王冠を載せた。

みんなから拍手がわき起こる。僕がバロン王になった瞬間だった。

そして僕は…

「じゃあ…ローザ…はい」

ローザの頭に王冠を載せる。

「…ありがとう、セシル」

「ほっほ、これでめでたくバロン王とお妃様が誕生したわけじゃな。ほれ、宴の準備じゃ!」

「イエッサー」

他にもたくさんの人が来ていた。

バロンのみならず、ミシディア、ファブール、ドワーフ国、トロイア、そして幻獣までも。

「この夜は楽しいことになりそうだな…」

エッジが意味ありげな言葉をつぶやいた。

「ささ、王様、お妃様も下りて」

「ああ、ローザ、行こう!」

「ええ!」

そして最高の夜が始まった!


「…なんで俺がフォースダンスなんつーものをするんだよ…」

「そんなこと知ったことではないわ。ほれ、踊らんかい!」

「おいじじい、やけに張り切ってんな?」

「じじいは言うでない!まったく…じゃがな、今日くらいは許してやろう…おめでたい日じゃしな」

「さすがはじじい、よう言ってくれるぜ!」

そう言いながらエッジとシドが激しく踊っていた。

僕らももちろん踊っている。ローザとね。

でも意外だった。エッジとシドが踊るなんて思ってもなかった。

「セシル?」

「あ、ああ、すまない…」

「もっと踊りましょ!私だって今日は楽しみたいんだから!」

ローザもいつものローザに戻っていた。


「いやー愉快ですな。ミシディア長老」

「全くですじゃ。パロムとポロムがちょっと心配ですがな」

「確かに!」

「しかしあれですな…セシル殿もご立派になられた…」

「うむ…バロンの今後が楽しみですな」

「ジオット王、踊らんのですか」

「ワシは娘を見てるだけでいいですじゃ。踊ろうとは思いませんな」

「亀の甲より年の功…ですな」

外れの方にはジオット王とミシディアの長老が仲良く話していた。

声をかけにくいな…年寄りに踊らすでない!って言われそうだ…。


「まさか君と踊るなんて…思ってもいなかったよ」

「何言ってるの、私だって踊りたくて…」

「エッジとの方が良いんじゃないかい?」

「…なんでそこでエッジが出てくるの?」

「いや…なんでもないんだ。ちょっとさっきのやりとりを見てね…」

「変なギルバート…ほら、遅れてるよっ!」

入り口近くではリディアとギルバートが踊っていた。

すっぴんのリディアにギルバートは見とれていた気がした。

「リディア、化粧とかなしなのかい?」

「道具がないもの。それに、素のままが一番きれいでしょ?」

そう言われてギルバートは赤くなった。

「あれ?」

「リ…リディア…」

「なぁに?」

「……いや、なんでもない…」

「???」

リディアはいつもと変わらない。笑顔を絶やさず、みんなを元気づける。


「ふぅ…ちょっと疲れちゃったわ…休んでもいい?」

「ああ、そこで休んでて」

「セシルも一緒に…」

「ん…ああ、そうだな」

そう言うと、僕たちはジオット王達のいるところまで来た。

「なんか久々ね、こういうの…」

「ああ…いつのことだったかな…」

程なくしてギルバートがこっちに来た。

「ギルバート、どうしたんだ?」

「だめだ…僕にリディアはもったいなさすぎる」

「どういう事?」

「セシル、彼女と踊ってみてくれるかい?」

「ああ、構わないよ…ローザ、浮気じゃないから」

「わかってるわよ、セシル」

僕は頷いた。心が通じ合う者同士。お互いに頷いた。


「リディア、踊ろうか?」

「ほんと!?踊ろうっ!」

…ギルバートの言っていたことは本当だった。

確かにこれはもったいなさすぎる。かといってローザも同じくらいじゃないだろうか。

「…踊り上手いよ」

「…そうかな?」

「あとでエッジとも踊ってあげたらどうだ?」

「…ギルバートとおんなじ。どうしてそこでエッジなの?」

「気づいてないんだ?」

「?なにに?」

…天然なのかわかってないのか、それともわざとボケてるのか…僕にはわからない。

だが、向こうで激しく,,,踊っているエッジとシドは確実に僕たちから離れている。

「僕が言ってもしょうがない。エッジ本人から聞いて」

「???」

どうしてみんなエッジエッジって言うんだろう?リディアの独り言を聞き逃さなかった。

「あ、私ちょっと風に当たってくるね」

「ああ、ここを出て右に曲がれば階段があるから上がったらテラスに出られるよ」

「ありがとう、セシル♪」

僕はリディアが出て行くのを見た後、再びローザとギルバートの元に戻ってきた。

「ギルバート、君の言うことは間違ってなかったよ…あれは…もったいなさすぎる」

「でしょう?お妃様、ダンスのお相手よろしいでしょうか?」

「ええ、構わないわ。それと、ローザでいいわよ?堅苦しいのは…ね」

「でもしかし…」

「ギルバート、こうして呼んでるんだから、いいんじゃない?」

「では…ローザ、行きましょうか」

「ええ!」

ギルバートとローザは再び踊り出した。


僕はリディアを見に行った。

「リディア」

「わっ…びっくりしたぁ…セシル…どうしたの?」

「…考え事?」

「…うん」

無理に聞かない方が良いと思った。機嫌を損なうこともあるから。

「セシル…」

「ん?」

「人間と幻獣って、仲良くなれるよね?」

「………」

僕は答えるのに少し考えた。

「ああ、もちろん。心があれば誰だって…例え幻獣や妖精…全ての生きるものもね」

「…うん!」

「今日って泊まって良いの?」

「ああ、宿よりは王の間で寝た方が良いかな?」

「何もそんなところで寝なくても…」

「本気…って言ったらどうする?」

「もう…セシルまでからかって…でもそんなところが王様らしいよね」

「…どういう意味?」

「なんでもないっ!」

「…リディア?」

「…あれ…なんで…だろ…」

リディアの目から涙がこぼれていた。

「おかしい…ね…ぐすっ…なんで…だろね…ぐすっ」

僕はリディアの顔を自分の胸に押し当てた。

緑色の髪が今日は特別なことを教えたみたいに。

「ほら、夜は冷える。中に入ろう」

僕はリディアを抱きかかえ、再び王の間へ向かった。


…そのまま入るのはまずい。リディアを下ろそう。

「…歩ける?」

「うん…」

「じゃあ、行こう」


「ローザ、踊っているところをごめん…」

「あ、セシル…リディアがどうかしたの?」

「寝かせてあげられないかな?」

「疲れちゃったのね?」

「あれだけ踊ったんだよ。疲れて寝てもおかしくないし」

「そうね…ギルバート、ちょっとリディアをベッドに寝かせてくるわね」

「あ、ローザ」

ローザは振り向いた。

「なに?」

「僕の部屋のベッドで寝かせてあげたらどうかな?」

「そうね、ちょっと遠いけど…ま、いいか?」

「頼むよ」

「わかったわ」

ローザはリディアを連れて王の間を後にした。


「リディアはどうしたんだ?」

「寝かせたよ。だいぶ疲れてるみたいだったからね」

「そうか…」

「エッジ、この際言ってみたらどう?」

「ななななななな、なんでぇ!?」

「気になってるのはわかってるよ、若様」

「へっ…バレバレか…」

「結婚式始まる前からね」

「エッジの奴、相当疲れてるようじゃが?」

「へへ、どうってことねーよ、このくらい」

「無理は禁物じゃ。1時間も踊り続けてたんじゃ…」

「そんなに…無理しすぎじゃない?」

「へっ…あいつらの方がよっぽどすげーよ…まだ踊ってやがる…」

エッジはあっちにいるパロムとポロムを見た。

「あいつらには敵わないぜ…」

「いつもはパロムが暴走するんだけど…今日に限って暴走してない…」

「あんちゃん!3人で踊ろうぜ!」

「セシル、行ってやれよ…俺はもうクタクタだぜ…」

「しょうがないけど、僕しかいないみたいだね」

ギルバートはジオット王とミシディアの長老と喋ってるし。

ヤンとルカは既に休憩済み。

「セシル殿、服が湿っておりますぞ?」

「あ…ああ、どうってことないさ」

「…ふむ。拙者はしばらく休憩させてもらいますぞ」

「ああ、もう少ししたら夕食だ。ゆっくり休んでおいたほうがいいね」

「うむ、そのようで…」

そして僕はまた踊ることになった。


「よし、これで…あ~ちょっと眠くなってきちゃったな…」

私はセシルの部屋でリディアを寝かせた。

「カイン、あなたは今どこにいるの…?」

私はカインの行方を知らない。魔道船から降りて、俺は世界を旅して父を超える竜騎士になるとか言っちゃって。

…少し休もうかな。なんだか私も疲れてるみたい。

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