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+--第5話 お友達--+

朝が来た。
傷が治った鳥さんは、元気よく鳴く。
そして私は鳥さんの背中に乗り走りだす。
最初鳥さんにつかまっているのがやっとだったけれど
でもだんだん慣れてきた。



「鳥さん、走るの速いね~」

「クエ!」

初めて見る外の光景。
昨日は歩きながら不安で不安でしょうがなかった。
好奇心も強かったんだけれど
やっぱり恐かった。
今も不安だけれど、でも一人じゃないから。

周りは緑でいっぱいだった。
ミストの村からも緑が見えるけれど
辺りはこんなふうにきれいな緑でいっぱいに囲まれているのね。
辺りからは風の音、鳥のさえずりが聞こえる。

あぁ・・・・なんて素敵なの・・・・・
やっぱり外の世界は素敵・・・・
きっと私が見ているお外の世界は
まだ本当に一部なのよね。
もっともっといろいろな世界があるんだよね。

いつか・・・・また見たことがない景色をみることがあるんだろうな。
外の世界にはこの大きな鳥さんみたいに
いろいろな動物がいるんだろうな。

私の外の世界の好奇心はもっと強くなった。

しばらくすると緑の中から村が見えた。
あれは・・・・

「ミストの村!」

遠くから見たけれど自分の生まれた村を
間違えるわけがない。

「帰ってきたんだ」

たった1日いなかっただけなのに
すごく嬉しかった。

「連れてきてくれたんだね・・・・・・」

ミストの村の近くにくると鳥さんは座って
私を降ろしてくれた。

「ありがとう」

「クエ!」




あのあとミストの村に帰るとお母さんを初め
村の人がみんな心配していて探していたので
すごく怒られちゃったけれどね。

今思い出すと、あれが召喚師として初めて動物と
心を通わせたときだった。

言葉はわからなかったけれど
心はわかった。

召喚師に必要なもの、
それは「心」を理解しあえること。
後にそれを私は知ることになったんだ。




パステル・ミディリンの安田まことと申します。
リディア同盟の管理人の一人をやらせてもらっています。
ファイナルファンタジー4リディア同盟のために執筆した
リディア小説第1部どうだったでしょうか。
5話のストーリーとショートストーリーですが
リディアの幼少時代をちょこっと書いてみました。

リディアって仲間になったときにチョコボの召喚が使えますが
その時の出会いの部分というのでしょうか。

私の中のリディアのイメージは人間であれ
動物であれ、魔物であれ
姿形が違っても命の尊さはみな同じ、
だから幻獣の世界でもみんなと友達になってやっていける、
そんなイメージをうけるんですね。

しかしリディアも最初から魔物や動物を恐れなかったかというと
やっぱり見たことがないものには恐怖を感じると思うんです。
初めて外の世界に出たリディアがおびえる様子、
しかしながら召喚師の血をひいているリディアは
自然と動物達の気持ちがわかるようになる、
そんなところを書いてみました。

さて、第6話からの第2部は実際のFF4のシーンで
リディアが初登場のあの悲しいシーンから始まります。


第6話 「予感」
第4話 「恩返し」に戻ります
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