忘れられた冠
道具袋の奥底に入っていた1つの冠を見つけた。
あっ
(あっ・・・・・じゃない・・・・)
旅だってすぐ、バラモスの情報を集めようと思ったとき
大国ロマリアに行くことになったんだけれど
そのとき、ロマリアの王様にカンダタという盗賊退治を
どさくさに紛れて、頼み込まれてしまったのだ。
(なんで、私が行かなければいけないのよ)
その盗賊から、取り返したのは良かったんだけれど
そのまま、北に進み、ノアニールや、エルフの隠れ里にいって・・・・・・
・・・・・・・すっかりわすれていた・・・・・・
や、やっぱり、返した方がいいわよね・・・・
「はぐりん、ちょっと予定変更。
家に帰る前に、ちょっと寄るところあるの」
「いいよぉ〜別に」
体力の回復した私は、瞬間移動魔法ルーラで
ロマリアへ、行くことにした。
よくぞ、戻ったチェルトよ。
ほ・ん・と・う・に久しぶり じゃのぉ〜」
皮肉っぽい言い方・・・・
「お、お久しぶりでございます、王様・・・・・・・
第4話以来でございます・・・・」
「なんじゃ、その「第4話」というのは」
「い、いえ・・・・・・・・・・」
(余計なこと言っちゃった・・・・・)
それにしてもかなり怒っていらっいます?
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
こめかみ、ぴくぴくしているぅ・・・・・
きゃぁああぁぁ〜〜
こ、この無言に間に耐えられない・・・・・
「王様、ご、ごめんなさい!!!
実は、忘れていたわけではないんです・・・・・
なのですが・・・・・・・
その・・・・・あのですね・・・・・・ゴニョゴニョ」
・・・・・・・フフフ・・・・
ハハハ!!!」
「・・・・・・・・・・・
きゃっ!
な、なによぉ・・・・・突然・・・・・・・・
お主の言いたいことはわかっておる」
「よい、よい!
「・・・・・・・・・」
「金の冠のことじゃろ?」
「はい・・・・」
「あれはじゃな、お前を試すためにただ言っただけなのじゃ」
「えっ?」
どういうこと?
「実はなぁ・・・・その冠、偽物なのじゃ」
「ええ!?」
いきなり、お主をバラモス退治に
いかせるのもどうかと思ってのう。
しかし、まったく知らせがないので、どうなったことかと思ったが、
見事、バラモスを倒したとはのぉ〜
あっぱれじゃ!」
「わしからの最初の試練とでも言おうか。
なに・・・・・じゃぁ、わたしは試されたわけなの?
・・・・・・あっぱれじゃないわよ・・・・・
そのため・・・・・
わたしは・・・・・わたしは・・・・
つける運命になったというのよぉ〜
ガーターベルトと革の腰巻きを
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