久しぶりのドレス
王様の宴の誘いを断ることのできなかったわたし。
頼まれちゃうと、嫌とはいえないのよね・・・・
この流されやすい性格をどうにかしないと・・・・・・
結局、何も言えない私は、王様のお部屋の一室を
与えられて、そこで宴が始まる夜まで待つことにした。
王様から、与えられたドレスを着た私は、
ベットに座り、足をばたつかせた。
久々、ドレスを着ることができたのでそれはうれしかったけれど、
家に帰れなかったという思いのほうが強い。
「それに、お腹すいたぁ〜」
一応、お菓子とか、部屋においてあるんだけれど
でも、宴ででるおいしいお料理、いっぱい食べたいから、
お腹、開けとくの。
え?
つつましくしろですって?
そんなの、わたしにいうだけ、無駄よぉ。
色気より、食い気だわ。
旅の間、ろくな物食べていないし、
せっかくパーティーに出るんだから、おいしい物いっぱい食べないと。
そんなこと言っているから、もてないんだろうですって?
余計なお世話よ。
わたしは、もてないんじゃなの!
もてるんだけれど、そういう暇がないの!
いや、もてるというのは語弊があるかもしれないけれど・・・・
い、いいじゃない!
人のことは、ほっといてよ!
ふんっ
似合うのぉ〜」
「ありがとうございます・・・・・・」
ほら、見なさい。
わかる人にはわかるのよ。
それにしても、誉められるのもまんざら悪いものではない。
フフフ・・・・
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