【第14話】

タニアとグプタ


わたしは王様のグルメにつきあうため、もとい、船を手に入れるため、

東の大陸にわたることにした。ホビットのノルドさんに、

バーンの抜け道へ案内してもらう。外見は恐そうだけれど、

やさしかったわ。


ここから、多少、戦闘がきつくなってきた。

デスジャッカルのマヌーサ、ハンターフライのギラに悩まされるが、

先日手に入れた、魔封じの杖が役に立った。

無事バハラタについた。


私は、今まで溜まったお金で、鋼の鎧魔法の盾を購入し、

黒こしょうが売っているところを探した。

「ん?なんか、怒鳴り声が聞こえたけれど。」

声が聞こえた方に向かってみると、若い男の人と老人が

なにやら興奮して、喚いている。いや、喚いているのは男の方で

老人はその男をなだめているみたいだ。

「僕はタニアを助けに行くんだ!」

「待つんじゃ。おまえが行っても、どうにもならん・・・」

「あなたの娘が捕まっているんですよ!

 僕は、僕は・・・・・何もできなかった」

「グプタ、おまえの気持ちは、うれしい。

 しかし、おまえまで捕まえられるわけにいかんのじゃ」

「それでも、じっとしているなんてできません!」

「これ、待つんじゃ!・・・・・」


このままほうっておくわけにはいかないわよね。

私は、グプタの後を見つからないよう、慎重に追っていくことにした。


第15話 退却

前ページ:第13話 「港の町ポルトガ」に戻ります

目次に戻ります

ドラゴンクエスト 小説 パステル・ミディリンのTopに戻ります