【第181話】

お手伝いさん


これから城に入って、アレフガルドの情報を仕入れることにした私は

変装をして、裏門から、お城で働くお手伝いさんのふりをして

お城の中に入り込むことにした。


「あの・・・こんにちは」

 

私は裏門の門兵に話しかけた。

 

「ん?

 見かけない顔だな。」

 

「今日から・・・・新しくこちらで働くことになりました・・・・」

 

私は恥ずかしそうに、おもいっきりしおらしく、女の子っぽく話しかけた。

(もともと、私は本当はしおらしいのだが・・・・

 ん?

 信じないって?

 いいもん・・・・・・・・)

 

「そんな、話は聞いていなかったが・・・・」

 

「今、臨時で、お城で、募集がかかっているんです。

 どうやら、料理を手伝う人が今病気らしく・・・・

 それで臨時で募集されているみたいで・・・・・」

 

「そうか・・・わかった、入りなさい」


えへへ・・・・・楽勝・・・・・

ほらみなさい?

私が本気を出せばこんなものなのだ。

 

(う〜ん、それは関係ないような・・・・

 っていうかぁ、ただ、本当にお城で、人が足りないと感じたからじゃないの?

 別に魅力とか、そういうのではなく、男でもよかったのでは・・・)

 

おだまり!

 

(ひぃ!)

 

私の”美貌”と、”女の子らしさ”と”しおらしさ”で、

お城に入り込んだ私は城の文献室を探すことにした。

 

まず、アレフガルドの歴史とか知らないとね。

ここで、情報を集めればたやすいだろう。

 

なぁ〜んて思っていたら、

さっきの兵士さんが入ってきた。


第182話 ばれる?

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