【第182話】
ばれる?
無事お手伝いさんのふりをして、お城に入り込めた私。
このまま、お城の中で情報を集めようとしたときに
門兵さんに呼び止められた。
もしかして・・・・・・・ばれた?
どうしよう・・・・
もしばれたとき、なんて言おうか、
いいわけを考えていなかったわけではなかったのだが、
突然のことがおきると人間、うろたえるものである。
しかし、それを表情に出さず、
私は笑顔で 門兵さんに振り向いた。
「・・・・何か?」
「・・・・・・・・・・」
ドキドキするぞ・・・・・
なんか、言ってほしい・・・
こういう間ってなんかいやだなぁ・・・
「ええと・・・・・・」
その様子をみて、私がしどろもどろしていると
「そういえば、城の台所の場所を知らないだろう。
それにこの城のことも。
案内してやろう」
とおっしゃってくれた。
はぁ・・・・ 驚かさないでよぉ〜〜
黙っているから、ばれたのかと思ったじゃない・・・
本当はここで断って一人で城の中を探索したかったのだが
ここで、ことわって、変に思われるのもまずいので
ここは、素直に好意をうけとることにした。
「えぇ・・・お願いします」
「ありがとうございました」
一通り城を案内してもらって、 そのあと、台所に連れてきてもらい、
そこで、親切な門兵さんとわかれたので、そこで礼を言った。
ばれるのではないかと少しひやひやしたが、
しかし、ここには私のことを知っている人がいないんだし
そう考えると気が楽になった。
台所では、みんな、忙しそうにみんな働いている。
うん・・・・だいたい、城の中に何があるのかはわかった。
さ・・・て・・・と・・・ まず、城の書物を見て、
アレフガルドの歴史を知るのがいいかな?
少しずつではあるが、アレフガルドのことを知ったとはいえ、
まだ、この世界のことは、ほとんど、知らない。
そう判断した私は、城の中の図書館に行こうとした。
のだが・・・・・・・
「ちょいと、おまえさん!」
大きい声で呼び止められた。
え? わたし?
第183話 勘違い
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