【第191話】

伝説の武器と防具


「伝説の武器防具ですか?」


「そうじゃ。

 遥か昔・・・・

 この世界が闇に包まれたとき・・・・・

 神々が闇を打ち倒すために

 一振りの剣、そして防具一式を作ったそうじゃ。


 しかし、大魔王ゾーマはそれらを恐れ、

 破壊してしまった」


「ということは、もうこの世には存在しないと・・・・」


「いや、破壊したのは、剣だけじゃ。

 その剣を壊すのには大魔王ゾーマは2年間の年月を費やしたと

 聞いておる。


 武器の方は残念ながら、手に入れることができんかもしれん。

 だが、その武器は、オリハルコンという世界一固い金属から

 鍛えられたという。


 そのオリハルコンと、優秀な鍛冶屋がいれば、

 もしかしたら・・・・・・あるいは・・・・・


 また、防具については、大魔王ゾーマが自ら

 どこかに封印したそうじゃ。」


アリアハンの王の間での惨劇を覚えている。

殺気、邪気は当然感じたが

それ以外に圧倒的な魔力を感じた。


あの魔力に耐えられるほどの、防具が必要だものもね。

きっと、伝説の武器防具は、ゾーマとの戦いに

絶対に必要となるはず。


「お主が太陽の石の輝きを取り戻したという事は

 勇者の資格があることを示している」


「わかりました。

 では、私はまず、武器防具を探す旅から始めようと思います・・・


 あと、ラダトームの王様に一つ申し上げたいことがあります」


「なんじゃ」


「この町に始めてきたとき、民衆は絶望に包まれていました。

 それは、ゾーマの支配に屈服しているのと同じです。


 どうか・・・・・・一人一人が、大魔王からの支配から

 戦おうと・・・・・そう呼びかけて下さい。


 絶望は何も生みません。

 悪魔はそういう人の弱みにつけこんできます。

 でも、人一人一人が希望を持たなければ、

 勝利は訪れません。


 それを・・・・・・私は望みます」


「当然じゃ。

 確かに、民衆、いや、儂だって希望という気持ちを

 久しくわすれていた。

 しかし、お主の顔を見て・・・・元気がでてきたぞい。


 お主は不思議は瞳をしているな。


 顔を見ていると、自然と人は落ち着き、勇気がでてくる。

 そなたの人徳かもしれん。」


私はそれについては何も言えなかった。

だけれど、王様がゾーマと戦う意志をもてば、

民も動く。


今は、一人一人の希望・・・・・

それが必要なのだ。



さてさて、久々チェルト長編です。

今回は太陽の石についてのストーリーを書いてみました。

特に訴えたい議題とかは全然ないんですけれど、

ゲームでは太陽の石をとってそれで旅にでるだけで

それだけを書いても、面白くないですものね。

 

ずっと暗いストーリーが続いていたから、

明るいストーリーを次回は書いてくださいっていう

リクエストが来ていたんです。

 

チェルトがお手伝いさんで忍び込んで 賊に間違えられ、

王様に謁見するというストーリーを考えていました。

 

最後は、真面目に閉めてみたけれど、どうだったかな?

 

あと、かなり先になりますが、

雨雲の杖に関するストーリーでオリジナルで1つ、

執筆するつもりです。

 

これは、バラモスを倒すずっと前から構想で固まっていたんですけれど

そこは結構気合いを入れて書くつもりなので(笑)

 

で、ここで、あともう1つ大事なお話があります。

 

スーパーファミコンのDQ3、1人旅ですが、実はもう完了しています。

一番最初の趣旨としては、

「1人旅で、DQ3をクリア」して日記を書くということだったのですが

ゲームをする時間より、どうしても、小説の方が間に合わない状態で

先にゲームの方をクリアしてしまいました。

(1人旅で最初から最後までクリアするの、つらかった(苦笑))

 

それで、クリアまでの、詳細なデータを記録してありますので

それに乗っ取って今後は、チェルトを書いていこうと思っています。

 

クリアLV、倒し方、装備等などは、チェルトの冒険が完結したあと

公表しようと思っています。

 

やっぱり、チェルトは、小説方面に力をいれたいですからね。

 

次回は・・・・オルテガについて、少し触れてみようと思っています。


第192話 砂漠の街ドムドーラ

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