【第198話】

さらばラダトーム


お父さんが生きていると私は再度信じることにした。

はぐりんに事情を話し、もう1日出発を延ばすことに。


ラダトームで、お父さんと知り合った人達と

話すことにした。


お父さんを治療した人、

お父さんのことを慕ってた子供達。


とにかく・・・・・ラダトーム中を

お父さんの話を集めた。




集まった情報はまちまちだった。

私自身、最後のお父さんを見たのはもうずっと前のこと。

だから、記憶のお父さんと、ここで話されるお父さんとは

違いがある。


でも、それは格好とかそういうものであって、

オルテガと呼ばれていた人はやっぱり

人望があり、子供達にもたいそう慕われていたそうだ。



なんていうのかな・・・・


生きているって思っていた方がいいじゃない。

ゾーマを倒しても私は、この世界でお父さんを捜し続けると思う。


そう思う方がいいから。

だって会いたいから。


後になってあきらめて後悔するより、

その時まであきらめないで、行動をおこしたほうがいいと思うから。




・・・・・・・・残念ながら

お父さんがラダトームに今でもいるという

情報は得られなかったので私は旅立つことにした。


ゾーマを倒すため、伝説の武器防具を手に入れること、

そして、お父さんを捜すこと。


アレフガルドを、これから全部回ることになると思う。

きっと、上の大陸にいるより、

もっと過酷な旅だと思う。


でも、決して負けない。

絶対に負けない。

お父さんをみつけて、アリアハンに戻ってみせる・・・・


まずは、ドムドーラにいって、装備品を整えてこよう。

そして何か新しい情報も手に入るかもしれない。


「いこうか・・・・・・・」


私はラダトームの町を振り返りながら

はぐりんにそう呼びかけ、町を後にした。


いつか、またここに戻ってくる。

必ず・・・・・・





第199話 砂漠の激戦

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