【第207話】

夢の中の光


魔王の影を無事切り抜けた私達は、

そのあと、魔物に出会うことなくドムドーラに

たどり着くことができた。


力の盾を早く防具屋に見に行きたかったのだが、

砂漠の連続で過酷な戦いのため、

私達はくたくたにつかれてしまったため、

先に宿をとって休むことにした。




「あぁ・・・・・もう・・・・ダメ・・・・

 魔法力もすっからかん。

 砂漠横断がこんなに大変だとは思わなかった」


イシスに行ったときも砂漠を横断したが、

何より敵の強さが、違う。


「はぐりん、疲れたでしょう?」


いつも、道具袋に入っているはぐりんを

そこから出してあげて声をかけてあげると


「Zzzzzzzz.........」


気持ちよさそうにはぐりんも寝ていた。


「そうよね。

 はぐりんも大変だったものね・・・・」


私は彼をベットの上にのせたあと、

よろよろと立ち上がり、私も深い眠りについた。




変な夢を見た。


私は、野原にいた。

花がいっぱいさいている。

いい匂いだ・・・・・・


その野原に、銀色に輝くきれいなもの・・・

あれは、はぐれメタルか?


数匹のはぐれメタルが、きれいな花が咲く野原で

水辺で遊んでいる。


そして、そのうちの一匹がこちらを見て、

笑っている。


・・・・・はぐりん?


私は追いかける。

すると、はぐりんは、そろそろと距離をあける。


はぐりん・・・逃げないで、私よ。


そうすると、はぐりんがこちらを見て笑いかけた。

そして、その後ろに・・・・・女性がたっている。

その女性が現れたあと、

ほかのはぐれメタルも、彼女の足元に集まる。


その女性は・・・・・

水辺に反射する光でその顔を見ることはできない。


あなたは・・・・誰?


私が近づこうとする・・・・・



・・・・・・・・そこで、私は目がさめてしまった。



第208話 在庫一個限り

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