【第222話】

ヒドラ戦


5本の首をもつ化け物に襲われる私。

ただせさえ、強敵なのに

魔法が使えないのため、苦戦する。

そして、奴の炎は確実に私の命を削っていった。




私は奴の炎と、全身から汗をふきだし、

傷から出る血と地面の土により

ぐちゃぐちゃになっていた。

疲労もかなりのものだ。

あちこち火傷でみずぶくれになってる。


しかし、そんなことは気にしていられない。

やらなければやられてしまう。


地面に転がり、3本の首の炎の直撃をさけるが、

再度、残り1本がそこをみはからって、

また炎をはいてきた。


しつこい!


私はとっさに、稲妻の剣をふりまわし、

イオラの光珠をその炎にぶつけた。


ものすごい爆風が襲う。


くそ・・・・ここが洞窟じゃなければ、

稲妻の剣をつかったイオナズンを使えるのだが

こんなところで爆風上級魔法を使ってしまっては

洞窟が崩れるかもしれない。


稲妻の剣のイオラさえも多用できない。

とにかく、剣でしとめるしかない。


四本の首が次々と襲いかかってくる。

相手も必死だ。


その攻撃をかいくぐぎり、

力のある限り私も全力で戦う。


1本、また1本、首を切り落とし、

最後の首を切り落とした。


その巨体の動きはとまった。


はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・・


もう全身ぐしょぐしょだ。


心臓の鼓動は破裂寸前だ。


もし、音が聞こえていたら、私の激しい息づかいと

心臓の音が聞こえていたに違いない。


瀕死の状態である。


そこへ、はぐりんが目の前に来て、騒ぎ立てる。

なに?


はぐりんが必死にさきほどの化け物の死体に目を向けさせる。

すると、なんてことだろう。


切り落とした首から、またあらたな血みどろの

肉塊がではじめてきた。


もしや・・・・・再生能力をもってるの!?


このままではまずい。

私は、立ち上がり、稲妻の剣を奴の本体に叩き込んだ。


それと同時に、生えかけていた首の再生もとまった。

今度こそ、息の根をとめたようだった・・・・


私はその場に倒れこんでしまった・・・・・


第223話 友からの元気

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