【第230話】

温泉の村マイラ


伝説の武器、王者の剣の情報を知っているかもしれない

アレフガルド一の鍛冶屋に会うため、

私はマイラの村へいくことにした。



マイラへの道のりは、楽なものではなく、

たくさんの魔物が襲いかかってきたが、

沈黙の洞窟の死闘をくぐりぬけ、さらに強くなった私の

足をとめるほどではなかった。


5日ほど、野宿を繰り返し、東のほうに向かうと、橋があり、

別の大陸にわたることができた。


大陸をわたっても、緑が多く、

太陽もないので、日の出の方向がわからないが

ラダトームの道具屋で買ったコンパスと地図を頼りに

さらに、東に向かい村を目指す。


すると、


「チェルト!

 なんか、あそこから、煙がでてるよ!」


「ほんとだ・・・・

 こんな山奥で煙がでるなんて、山火事でもあったのかしら?」


森の木々が邪魔をしているのではっきりと見えないのだが

かすかに、煙りが見える。

私達はその煙が出ているところに向かう。


すると、だんだんと明かりが見えてきた。


「村よ!

 あれがマイラの村なんじゃない?」



わぁ・・・・・・


村のあちこちは、泉がいっぱいあった。

そこから、煙が出ている。


マイラの村の入り口には、

「温泉の村・マイラ」

と書かれていた。


どうやら、山火事の煙だったと思っていたものは、

村のあちこちからの湯気だったようだ。


温泉は、上のアリアハンの大陸にもあるが、

闇の大陸アレフガルドでも、

こういう温泉を見るとなんとなく

はりつめていた空気もほっとした。



第231話 無邪気な質問

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