【第240話】

オリハルコンを探せ


予言師のおばあさんにオリハルコンの場所を占ってもらったのだけれど、

あまりに漠然としたキーワード

「西」と「体格のいい男」。

西って言ってもねぇ・・・・マイラがアレフガルドでも、

東に属するんだから、他は全部西じゃないぃ〜



がっくり肩を落としている私を見て、

おばあさんもさすがに気の毒かと思ったのか

助言をくれた。


「西と確かに言ったが、あれはどこかの町並みのようじゃったぞ。

 アレフガルドには、町、村と呼べるものは、

 ラダトーム、ドムドーラ、メルキド、リムルダール、

 そしてこのマイラの村しかないからのう。

 リムルダールは、マイラとほぼ同じ位置じゃから、

 マイラとリムルダール以外の三択ということじゃろうて」


「そうですか!」


た、たすかった・・・

もし、荒野も全部含めて、西を探すっていったら、

絶対無理だもん。

とりあえず、町にあるというだけでも、助かった・・・


でも、何で、街中にオリハルコンなんてあるのかしら・・・


地図を広げてみると、

ラダトームが、北西、

ドムドーラが、南西、

マイラが、北東

リムルダールが、南東

そして、中心にメルキドがあるという感じだ。


もっとも、地図は当てにならないが・・・


しかし、ラダトームかドムドーラが可能性的に高いかな?

両方とも行った町ではあったが、王者の剣の話はまったくえられなかったけれどな。


道的には、未知のリムルダール->メルキドを通って、ドムドーラにいくよりは

来た道を戻って、ラダトーム->ドムドーラと行ったほうが近道で、行った事があるので

道中も、比較的安全だし、

一度行ったところだから、ルーラを使い、瞬間移動も可能だと思うけれど・・・・

しかし未知の領域に行きたいという気持ちもある。


・・・・・・・・・・やはり、王者の剣が最優先だ。

来た道を戻ろう。

ここは、予言師のおばあさんのことを信じて、西にいくため、

ラダトームに再度戻ることにしよう。




もう、この町に来たのも何度目かな・・・

私はラダトームに来た。


ん?

なんだろう?

あの人だかりは。

そのとき、街中で、喧騒があった。


第241話 賊の脱走

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