【第43話】

お茶目なトロル


ラーの鏡 を手に入れた私は、サマンオサの城に戻ることにした。

昼間は、城に忍び込むのが困難なので、

(消え去り草、もう使っちゃったし)

夜まで、待つことにした。


「ぐぉおおおお〜〜、ぐぉおおおお〜〜」


・・・・・・・すごい、いびき。

鼻、おかしいんじゃないの?

いびきする人って、たまに窒息死することあるんだよ!

あぁぁ!こんなところで雑学、披露している場合じゃないわ。

とっとと、こいつの正体暴いてやる!


私は、背負っている、ラーの鏡をそぉっーと下ろし、

偽王様に、月明かりの反射光を当てた。


「ぐぉおおおお〜、ぐぉ・・・・・・

 ん?・・・・・

 な、なんじゃ!この光りは!」


「目が覚めたようね。

 あんたが、魔物だという事はわかってるんだから。

 はやく、正体を現しなさい!!!!」

「お、お前は、  

オルテガの息子!!!」

「娘よ!!!!」(激怒)


「お、おっと、これは失敬した。

 もう一回やり直そう。

 う、うん、コホン、コホン・・・・・・・  お、お前は、  

オルテガの娘!!!!」

「・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・もう一回やり直そうか?」

「・・・・・・・・いい・・・・・・・」


第44話 ボストロール戦

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