【第83話】

変わり果てた姿


遅かった・・・・・・・・・・

後悔している。

私がもっと早くムーンにあっていれば・・・・・・


「久しぶりだね・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・うん・・・・・・」


「みんなのためにと思ってやんだんだけれど・・・・・・・・

 やりすぎちゃったみたい・・・・・・・・」


「わかっている・・・・・・・・・・」


今、私はこの街に唯一ある牢屋にいる。

鉄格子越しに話しかけている相手は、もちろん、ムーン。


「私がみんなに説得しているあげるよ・・・・・・・・」


「それはダメ」


「でも!」


「それは・・・・・・・・ダメ・・・・・・・・・・」


「だって、ムーン、この街のために・・・・・・・」


「お願い・・・・・・・・・チェルト・・・・・・・・・

 今は一人にして・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・うん・・・・・・・わかった・・・・・・・」


「・・・・・・・・・来てくれて・・・・・・ありがとう・・・・・・・

 ・・・・・・うれしかった・・・・・・・・」


「・・・・・・・私も・・・・・・会えて、良かった・・・・・・・」


だめだ・・・・・・・・これ以上、ここにいると泣いてしまいそう・・・・・・

わたしはこの場を立ち去ることにした。


「・・・・・・・・・あっ、チェルト、ちょっと待って・・・・・」


「・・・・・・・んっ?」


「私の屋敷に行って、部屋に宝箱があるから・・・・・・

 ・・・・・・・それにチェルトの探している物が入っているから。

 それを・・・・・・・・私だと思って持っていって欲しい・・・・・・」


うなずく私。


「私は・・・・・・みんなが許してくれるまでここにいる・・・・・・・」


それがムーンとの最後の会話だった・・・・・・・・


第84話 時が経てば

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