【第87話】

巫女


前回は、ミディリンのせいで私の出る幕がなくなってしまったが、

6個のオーブを手に入れた私は、

氷の大陸、レイアムランドへ船をつけた。

もう、この船ともお別れね・・・・・・・・


「あなたがここに来るのはわかっていました」


二人のきれいな巫女さんが、声をそろえて言う。

まったく、ずれていない。

この日のために影で練習でもしたのかしら。

(こらこら!そんな罰当たりなことを・・・・・・)


うっ・・・・・うん・・・・・

そうよね。

今日はまじめにやるのだ。


「あなたが持っているオーブを祭壇へ・・・・・・・」


二人の声は、まるで、楽器の音色のように聞こえる。

それほど、きれいだ。

私は言われたとおりに、オーブを置く。


最初はレッドオーブ。

ミリー・・・・・・・・・・


次にグリーンオーブ。

テドンの悲しい事件を思い出す・・・・・・・・


次にパープル、ブルー、シルバーをおく。

数々の死闘。

どれもつらかった・・・・・・・・


そして・・・・・・・最後にイエローオーブを静かにのせる。

ムーン・・・・・・・・・

やったよ・・・・・私はついにラーミアを蘇らせるよ・・・・・・

伝説の不死鳥、ラーミア。

人々の期待の神の鳥。

今、蘇らせてみせる!!!


巫女達の詠唱が始まった。


「我ら、ラーミアの番人、神の子。

 今、その血を持って、汝を召還する」


懐から出したナイフを自分の指に傷つけ、血を流す・・・・・・・・

きっと、儀式の一環なんだろう。


「伝説の不死鳥、今、蘇るのだ!」


第88話 生まれる者、消えゆく者

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