【第4話】

お好み焼き


岡山を出て、さらに私たちは進むことにした。

岡山駅を出たのは夕方6時頃・・・・・・・

行き着く先は・・・・・・・



「ふぅ・・・・・・・・・・」


「ここが、今日の限界じゃないか?」


「そうだね・・・・・・・」


「とりあえず、お好み焼きが食べたいぃ~」


そう、ここはお好み焼きで有名な広島。

なんだかんだ言って、一日で神奈川県からここまで来たのだから

大した物だ。

イスにずっと座っていたせいでお尻が痛い・・・・・


「とりあえず・・・・・・・晩御飯にしたいね。

 朝、昼、カロリーメイトだったし」


「あぁ・・・・・・・確かに腹が減った」


「でもさぁ・・・・・・・周り、みんなお店しまっているね」


「だって、もう9時過ぎているもの」


広島には始めてきたのだけれど、

建物もすごくきれいで都会というイメージを受けた。


ただ、東京の都会とは違い、夜は人がやっぱり少ない。

駅もほとんどの店がしまっていて、食べる店などみんなしまっている。


「どうしようか?」


「明日、長崎に着くには、広島始発の朝5:55の

 電車に乗らないと間に合わない見たい」


「・・・・・・ってことは、今からすぐ寝床を探して、

 ねないとつらいな・・・・・・・」


「え?  じゃぁ、ご飯は食べられないの?

 ねぇ~

 お好み焼きは!?」


「し、知らないよ、そんなこと」


「お好み焼きぃ~~」


ムーンがだだをこねている。


やはり、カロリーメイトにあきたのかも。


「せっかく来たのに、お好み焼きが食べられないなんて、嫌だよぉ~」


「・・・・・・ったく・・・・・・・・

 ん?

 まだ、KIOSKがやっているぞ。

 あそこに書いてあるの、お好み焼きじゃないのか?」


「え!?

 どこどこ!?」


「あ、ほんとだ・・・・・・・

 あそこだよ、ムーン」


ミリーが指さす先に、確かに

KIOSKでお好み焼きと書いてある。


「わたし、買ってくるね!」


「フフフ・・・・・・・・買っちゃったぁ~

 あれ?

 みんなは買わないの?」


「気になったんだけれどさ・・・・・・・

 そのお好み焼き、箱に入っていない?」


「うん!」


「それってさぁ、今食べられるの?」


「どういうこと?」


「だからさぁ・・・・・・・

 別に保温も何もされていなく、普通に売っていたじゃない。

 もし、作りたてのお好み焼きなら、何らかの処理がされているような気がして・・・」


「そういえば、この箱、暖かくない・・・・・」


「あけてみたら?」


「・・・・・・うん」


ムーンが、お好み焼きの箱をがさごそ開ける。


「あぁあああああ!!!!」


「どうしたの!?」


「こ、これ・・・・・・・・・電子レンジで暖めるお好み焼き!!!!

 ・・・・・・・ってことは、家に帰らないと食べられないじゃない!!!

 やぁあああ~ん!!!!

 しかも、すっごく大きいお好み焼き買っちゃった!

 荷物になるうぅ~

 ちょっとぉ~、ミディリン、これどういうことよ!」


「え!?

 俺のせい?」


「そうよぉ~」


「ちょっと待てくれよぉ~

 あんたが、買いたいって行ったから、探してやったのに・・・・」


「弁償してよぉ~」


「なんで、そんなことしなきゃいけないんだよぉ~」


やれやれ・・・・・・・


第5話 「目指せ広島城!」

第3話「カロリーメイト」に戻ります

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