Drum and Bass

隊長&隊員による

リズムパート講座

(注:この物語(?)はフィクションであり、実在の人物、団体名とは一切関係有りません。…多分)

Mission1 「リズム隊とは何かッ!?」

隊員:「隊長!! お待たせしましたであります!!」

隊長:「うむ! よく来た!! ここが何の講座かは解っているな!?」

隊員:「ノー・サー!! 全くもってきれいさっぱりナンノコトヤラ解らないであります! サー!」

隊長:「……腕立て伏せ50回!!」

隊員:「イ…イエッサー!!」

隊長:「ここは上にもある通り、ドラムあーんどベースのリズム隊講座だっ!! 我々『リズム隊』の重要性はわかっているな!?」

隊員:「イエッサー!! 文字通り縁の下の力持ち的役割で、ギターやヴォーカルの陰に隠れて全く目立たない存在で、何でいるのか解らないよーな存在であります!!」

隊長:「大馬鹿者!! 我々リズム隊はいわば音楽の屋台骨!! 大黒柱!! 人間で言うならば背骨!! 重要きわまるパートなのだぞ!? それを貴様は…」

隊員:「す、すみませんであります! サー!!」

隊長:「そもそも何故ドラムとベースがリズム隊と呼ばれるか、知っているか!?」

隊員:「ノー・サー! 解らないであります!!」

隊長:「ならば教えてやろう! 腕立て伏せやめッ!」

隊員:「イエッサー!!(ほっ…)」

隊長:「リズム隊とは、主にドラムとベースのことを指す。ドラムはリズムを刻む楽器であり、これは複数の太鼓と金物(シンバル)で構成される。見た目にも大掛かりで体力を最も消耗する楽器の一つだ!」

隊員:「いつもヴォーカルの後ろに隠れていて、しかも楽器に隠れてドラマーが目立つことは全くと言って良いほどないであります!!」

隊長:「…まぁ由々しき自体ではあるがその通りだ。では何故ベースがリズム隊に数えられているかは解るか?」

隊員:「ノー・サー!」

隊長:「ベースはメロディー(旋律)を弾く楽器であるにもかかわらず何故に『リズム隊』なのかッ!? それはベースの音質と大きな関係がある! ベースの音はギターに比べてかなり低く、音の出し方によってはアンプを通すと『音』というよりも『空気の振動』とも取れる事もある!」

隊員:「なるほど!」

隊長:「しかもベースの旋律はドラムによっても大きく左右され、また逆にドラムのたたき方(パターン)はベースの旋律にも大きな影響を受ける! いわばこの両者は切っても斬れない関係なのだ!! また曲のグのグルーヴ(ノリ)を作り出す原動力、それはこのベースとドラム二つの楽器に拠るところが大きい!! よってこの二つが『リズム隊』と呼ばれているワケだ!」

隊員:「イエッサー! 解りましたであります!」

隊長:「そこで今回から数回は、このリズム隊の内ドラムについて解説しよう!!」

隊員:「イエッサー!!」

隊長:「まずドラムだが、下の図のような構成になっている。左から順番にクラッシュ・シンバル、ライド・シンバル、ハイハット・シンバル、ハイ・タム、スネア・ドラム、ミドル・タム、ロー・タム、バスドラムだ! 見えるな?」

隊員:「イエッサー! 情け容赦無いくらい良く見えるであります!!」

隊長:「音符の黒玉の部分がバツ印になっているモノがシンバル、つまりは金物系の楽器。そして黒玉になっているものがドラム、つまりはタムやドラム(太鼓)となっている」

隊員:「楽譜でどの高さにあるかで楽器を分けているであります!!」

隊長:「うむ! お約束の解説台詞ご苦労!! で、シンバルだが、通常よくあるセットでは、クラッシュシンバルが2枚、ライドシンバルが1枚、ハイハットが1つという構成になっている。ここの枚数はドラマーの好みにも拠るところだ」

隊員:「タムの数は決まっているでありますか?」

隊長:「良い質問だ!! タムの数は『3点セット』と呼ばれるものではハイ・タム、ロー・タムの二つのみ。逆にFusion系の曲でタムが合計で10個になることもある! これは曲種やドラマーのスタイルで左右されるだろう!!」

隊員:「スネア・ドラムは他のタム類とどう違うでありますか?」

隊長:「スネア・ドラムは打面の裏側に共鳴線というスチール(または他の金属性素材)で出来たバネが伸びたような線がある。これが『スネア』と呼ばれている。これが付いているから『スネア・ドラム』というワケだ」

隊員:「なるほど…ではタムはそれぞれどのよーに違うでありますか?」

隊長:「それぞれのタムは太鼓の直径が違う。直径が大きければ音が低く、逆に直径が小さければ高い音が出る。それに深さによっても音がかなり変わるぞ? 極端に直径が小さく、深さがかなーり深い『キャノン・タム』というモノもある」

隊員:「そ、それでは早速ドラムセットを叩いてみるであります!!」

隊長:「馬鹿モノ!! まだ早いわ!! 貴様がドラムセットに手を触れるなど言語道断!! 基本中の基本、8Beatを学んでからだ!!」

隊員:「はぅっ!! た、隊長!! えいと・びーととは何でありますか!?」

隊長:「フハハハハハ!! それは次回、Mission2『8Beat』で解説しよう!! 今日はこれまで!!」

隊員:「イエッサー! ありがとうございましたッ!」

隊長:「あぁ、それから」

隊員:「何でありましょう?」

隊長:「さっきの腕立て伏せ50回の残り、やっとけよ?」

隊員:「…イ、イエッサー!!」

Mission2 「講座2:ストローク」

 

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