第2幕 いさ熱海!!

 

改札へ向かって歩く異様な集団

我らがパステルミディリンご一行様である。

これよりいざ宿熱海へ向かうのである。

結局予定していた午前10時発の踊り子103号は諦め、30分後の午前10時30分発踊り子105号に変更した。

これで少しは余裕が出来るはずだ。

朝飯を食べていない関西遠征組のために何か軽く食おうということになったが、あたりに何も無しで断念。

仕方なくホームへ上がって何か買おうということになり、改札へ向かっているのであった。特急券特有のでかい切符を自動改札に通す。

ほう。

この切符を通したときにも穴は開くのか。

…などとくだらないことが頭に浮かぶ。

そして、踊り子の来るホームへ向かう…と不意に誰かが、

人数足りないよ。

と言う。

ホンマか?

ひい、ふう、みい…確かに一人足りない。

誰だ??

安田さんがいないよ~。

なんと言うことだ!

早くも総大将が討ち死にとは!!!

こうしてパステルミディリンのOFF会は幕を下ろしたのであった…ってオイ!!

とにかく安田さんを見つけなければ。

一行は大挙ぞろぞろ付近を探し回りながら改札へと戻る。

改札まで戻ったが…いない!!

まさか神隠しか?

となると誰が罰当たりなことを??

ひょっとして(ひょっとしなくても())???()

とその時、改札の入り口の柱の影に安田さんの物とおぼしきコートが見える。

そして顔が見える。

安田さんであった。

ありゃりゃ?

まだ入っておられなかったのか?

どうしたんだろう??

その疑問がぐるぐる頭を駆け回ること約2分。

ようやく安田さんは入ってこられた。

どうやら、切符をどこにしまったか忘れて探していたらしい。

ぐあ!!安田さ~ん(^^;;

ようやく全員が改札の関を突破。

今度こそホームへ上がった。

我々は2号車であった。

2号車とかかれた札の前まで移動、荷物を下ろし、買い出しに行くことにした。

それぞれいくつかに固まって、時間差で買い出しに出る。

しかしこの買い出しですら一筋縄ではいかないのがパステルミディリンのOFFである。

スペアリブさん、森田さん,KUZUさんの腹減り3人衆(全員関東者(^^;;)は焼きおにぎりの自動販売機をめざとく発見!

すかさずこれを買いに行った。

森田さんがお金を入れようとしたところ…すでに全てに赤いランプが!!

そう、全て売り切れだったのである。

うわっ、これ・・・・・

い~みな~いじゃ~~ん!

とはスペアリブさんの叫びである…。

続いてまたもやスペアリブさん。

スペアリブさんは大のコーラ党で、喫茶店などにはいると必ずコーラを注文するほどだそうだ、との安田さんの談。

そして…やはりその予想に違わず、スペアリブさんはコーラのペットボトルを片手に帰ってきたのであった!!

一同の笑いが起こる。

さすがだ。

更に私が、売店にて午後ティーのペットボトルを買って戻る。

すると…「あ~~!午後の紅茶あったんですか~!!」の声が上がる。

誰だ??

三度スペアリブさんであった。

「午後の紅茶なんて売ってなかったですよ~。」

「ん?いやありましたよ。」

どうやら、スペアリブさんと私は違うところで買ってきたようだ。

「午後の紅茶があるのなら午後の紅茶が良かったですよ~。実はペットのコーラはレモンが入ってないから美味しくないんですよ~。」

悔しそうに言うスペアリブさん。

この日の東京駅は、スペアリブさんにとって鬼門の日そして鬼門の方角であったようだ…スペアリブさんが嘆いていると、ようやく電車が入ってくる。

我々が乗る踊り子105号の車両だ。

席はどこだったかな…そう思い切符を取り出して確認しようとした瞬間…電車は止まった。

しかも真ん前は車両のど真ん中…つまりドアが来ない…。

何!!

我々は2号車の札のかかった場所にちゃんと並んだんだぞ!!

ここにこのまま車側に館ひろしばりのアクションでへばりついてそのまま熱海まで行けというのか()!!!

くそ!!

これはJR、いやひいては、

国家を上げての陰謀に違いない()!!!

実はどうやらこの札は、スーパービュー踊り子号の2号車という意味の札であったらしい。

このほかにも東京駅には電車の種類によって様々な特急の札が付いている。

次回以降使用する際は良く注意しなければならない。

館ひろしはさすがに無理なので、渋々ドアのある位置まで移動、車両に乗り込んだ。

席付近に到着。

4人続きの所は4人向かい合わせの席を作ろうということになった。

さて、座席を引いて…と。

アレ?

座席が引けない…

特急といったら座席を引いて座席ごとぐるりと回転、4人向きに出来るというのが普通のはずだが…?

出来ないのか、踊り子よ!!!

しかし周りを見回してみると、4人向かい合わせの席は存在していた。

どういうことだ…?

不意に引いてダメなら押して見ろ、と席を押してみた。

すると…なんと背もたれの部分が移動、4人向きの席が出来たではないか!!

なんと西鉄式であったか()!!

西鉄の古い黄色の特急車両は確かこうやって4人席を作るのである。

確かその車両はかなり古いはずである。

その方式を採用して様とは…やはり

踊り子は古いのか()!!!

席も出来上がり、ようやく落ち着いて席に座るころ、踊り子号は動き出した。

ちなみに今回の席割は、BCGさん・スペアリブさん・小樽さん・KUZUさん、M365さん・藤原さん、そして、安田さん・森田さん・の4,3,2に分けられた。分け方は切符に従う…つまり私が適当に手渡した切符ごとに分けられてしまったのだ!

なんということか!!

ちゃんと考えて手渡せば良かったか!!

M365さん、藤原さん、が適当に配ったばっかりに2人席に追いやってしまいすいませんでしたm(_ _)m

ところで、はこの踊り子号、実家が横浜であるにもかかわらず、乗ったのは初めてであった。

まあ、基本的に横浜⇔東京を往復するのにわざわざ特急に乗る事もあるまいし、熱海方面へ行くにしても始発じゃないんだからと、あまり乗ろうという気も起きなかった。

普通の東海道線で十分なのである。多分これからも乗ることはないだろうと考えていたがここで乗ることになった。

何が起こるかなんてわからないものである。

それぞれ談笑したり、藤原さんが購入されたポテトチップ2箱を感謝しながら頂いたり、安田さんがのグラサンを少しかけた隙にM365さんがその写真を撮ったりしながら、電車はあっという間に小田原を過ぎる。

小田原も過ぎたし、もう次は熱海であろう。

小田原を発車し、しばらくたったころ私は立ち上がり荷物を下ろす。

マフラーをしてコートを着てグラサンかけて()、準備万端。

と、電車が止まる。

さあ降りるか…と動き出すと

真鶴~

はガクンと来た。

おい!!

真鶴なんて止まるんかい!!!

(後日談:後で調べてみたところ止まったのは湯河原でした())

はまんまと連邦の罠にはまったのであった()

気を取り直して、電車が発車し、約5分後再び電車が停車。

今度こそ罠ではないだろうな()

しかし今度こそは、間違いなく熱海に着いたのであった。

ややほっとしながらホームに出、階段を下りる。

ここで最後の仲間あらいさん、くっぴーらいむさんのお二人が待っているのだった。

改札を出て当たりを見回す一行。

二人組は2組ほどいた。

これだけの人数が固まっているのだ。

気付けばあちら側から声をかけてくるだろう、との思惑を持って待つ一行。

それらしき人はいない。

電話をしてみようということになった。

が、こちらに声をかけてくる気配は両組ともない。

しゃあない、と電話をかけてみることにした。

…が両組とも動かない。

どうやらこの両組は両方とも違うようだ。

ではどこへ…?

とかやっていると、が声をかけてくる。

応答の末、どうやらパステルミディリン最後の仲間の一人くっぴーらいむさんであることが判明した(バックミュージックは…以下略())

あとはあらいさんだけだが…とほどなく、やはり眼鏡をかけた男が我々に声をかけてくる。今回の最遠方よりの来訪者九州男児あらいさんその人であった(バックミュー…以下略(核暴))

こうしてパステルミディリンの今回のOFF会のメンバーは全て出そろったのであった…。


第3幕 「どんでんはおでんにも使えるなんてデンデン知らなかった!!(ブーイング)」 へ行くのぉ~~