第5幕 別れの時

 

ここは上野駅しのばず口正面のビルの2階にあるファミレスである。

運良く、ここを発見した一行は、すかさずここに入り、軽い夕食(まだ昼飯が腹に残っていたため())を取ることとなった。

10人の一行は4(KUZUさん、M365さん、あらいさん、BCGさん)・4(安田さん、スペアリブさん、藤原さん、ダパンプさん)・2(小樽さん、)に別れた。

そしてこのグループごとに頼んだものの偏ること偏ること。

KUZUさんのグループは普通に料理一品とデザートという構成。

まあ普通であろう。

ところがここからは、偏る。

安田さんのグループは4人そろってチョコレートサンデー

もはや男共の集まりではない内容である()

つくづく安田さん達はこういうヤツが好きなんだなぁと感じた。

そしてもっと偏っていたのが小樽さん。

小樽さんは何故かラーメン(それも豚骨。)を頼んだのであった。

おお!!ファミレスに来てまでラーメンを頼むとは何という異端か!!

そしてそれに輪をかけてアホをやったのが私。

注文内容。

生中と枝豆。

ここは飲み屋か!!()

すっかり親父化の感がある注文内容である(核爆)

しかしここのファミレスは不満点があった。

生中を注文したら1分以内に持ってこい!!

ということである。

遅すぎだぞ!!

またここでは小樽さんの水好きが大発覚。

最初に来た水を怒濤の如く飲み干すと、続けざまに次々とおかわりを要求

あげくの私の水まで飲み干す…。

何でも小樽さんは家に浄水器を入れるまでの水愛好家だということだ。

この日はその一端をかいま見ることが出来た。

最後の晩餐も終了。

ファミレスを出た。

我々は、いったん地下鉄のコインロッカーへと移動し、荷物を確保。

再びJRの駅へと向かう。

いよいよ宴の終焉の時が近づいたか。

感慨に耽りながら歩く。

すると不意に、スペアリブさんがいきなり

ヴィブラホン!!

との謎の言葉を発した。

いきなり何を…。

この言葉を発す意味、そしてその時彼の胸に去来したもの。

それは彼以外、一人として知る由もない…。

上野から山手線東京駅へ。

そして新幹線乗り場へ。

まだしばしの時間があった。

よってここでM365さんお別れ撮影会。

我々は童心に帰る。

そしてノーフィアーとなる。

そこでの姿は平均20過ぎの連中ではなく、もはや15歳前後のそれであった。

午後8時40分、M365さん離脱。

翌日学校という普通の土日と変わらない中の参加お疲れさまでした。

今度こそしっかり許可をもらってきて、一緒に飲みましょう。

M365さんを除く関西遠征隊は帰りも夜行バス

まだそれまで時間があったため、その間東京駅近郊の茶店にでも入って時間を潰そうということになる。

当の東京駅周辺にはそれはないため、

神田側に出るか、有楽町側に出るか?

ということになる。

しかし、どちらに行くにも決め手に欠ける。

そこで、スペアリブさんとあらいさんをそれぞれ神田側有楽町側とし、ジャンケンで勝った側に出撃ということになった。

いいんかいこんな適当な方法で決めて()

スペアリブさんVSあらいさんのジャンケン勝負!!

あっけなくあらいさん勝利。

よって有楽町側に出撃することとなった。

山手線に乗り、有楽町駅へ降りたった一行は、喫茶店を求めて夜の有楽町を徘徊(BGM:「果てしなき世界(ロンダルキアは寒いのよMIX)())

しかし、なかなか見つからない。

そんな中、途中、電光掲示板ニュースあらいさんが発見!!

これによって、熱海駅での競馬勝負の結果を知ろうというのだ。

しばらく見ていると、スポーツニュースが流れ出す。

野球の話題、サッカーの話題、そしてラグビー同志社大勝利。

おぉ。同志社勝ったか。

まあ順当だな。

ラグビーが出てくるということはそろそろ競馬のニュースも出て来ていいはずだ!!

…が、何とそのニュースはラグビーのニュースで終了してしまい、天気予報へと移行してしまった!

ぐあ!!

なんということだ!!

結局この勝負は次回会う時までお預けということになった。

(後日談:結局スプリンターズステークスブラックホークが優勝、2着アグネスワールドで両者の手に勝利が帰すことはなかった())

さらに徘徊するが、喫茶店はあるが席が足らないといった状況が続く。

しばらく歩き回って、ふと脇道にカラオケボックスらしき看板が目に入る。

入ってだべるだけだしカラオケでもいいか、ということになる。

そしてそちらへ向かい、カラオケボックスのまで出来てみると…、何とその1階が喫茶店であった!

しかも席は十分に確保できる!!

なんということだ。

目的を持って徘徊しているときは、その目的を達成できなかったのに、諦めて別に目的を持ったとたん目的物が転がり込んでくるとは…。

人生得てしてそんなもんである。

早速ここへはいる。

メニューを見てみると、そこには普通の喫茶店のメニューの他に「新世代コーヒー」なるモノがあった。

その項を見てみると「ニッキ水を使った新たな味」。

……()

なんか怪しいぞ。

ネタのために頼もうかとも思ったがさすがに断念した。

それぞれコーヒーなり紅茶なりを頼み一息つく。

ここでの話は、今までの話内容とは異なり、かなりまじめなことであった。

パステルミディリンを作った経緯。

パステルミディリンを管理していて…。

など、その辺に関することを安田さんが話して下さった。

おそらくこのOFF会で話した内容の中では一番感慨深いものであった。

やがて飲み物が運ばれてくる。

どれどれ。

せっかくだしここの喫茶店の味を堪能するか。

そう思い、紅茶を口にする。

すると…。

非常に美味い!!

お茶の味がしっかりしていて、それでいて、苦すぎず、薄すぎず、ちょうどいい具合であった。

また私は別に、ダパンプさんが頼んだチーズトーストを見ても食べたくなり、これも頼んだ。

こちらの方も非常に美味しかった

偶然入った店ながら、この美味さとは。我々は非常に運が良い!

それくらい美味しかった。

紅茶トーストに舌鼓を打ち、安田さんの話に感銘を受けながら、喫茶店の閉店まで居座った我々一行は、喫茶店を出た後、東京駅までの道のりを歩いた。

大した距離でもないし、それにOFF会最後のイベントということで…。

喫茶店の雰囲気そのままに感慨惜しげに一行は歩く。

しかしその時間もいつかは終わる。

東京駅、夜行バスのターミナルの到着したのだった。

夜行バスまでもう少し時間があったので、最後の会話を楽しむ。

今度会えるのはいつの日か。

そんな思いを誰もが心の中に持ちながら…。

最後の記念撮影とそしてお別れ。

そして午後10時45分、パステルミディリン第1回OFF会はお互いの握手と共に解散したのであった。

小樽さん、藤原さん、わざわざ関西からの遠征ご苦労様でした。

帰りも夜行バスとはまたきついことだったでしょう。

しかしこれに懲りずまた上京してきて下さいね。


エピローグ「そして伝説へ・・・」へ行くのぉ~~