ホームページ、パステル・ミディリンで掲載していた
ドラクエ3ゲーム小説「チェルトの冒険」が、
第437話を持ちまして、全話掲載終了しました。
皆さん、最後までお付き合いしていただきありがとうございました。
何百人の一般読者の方々から感想をいただきましたことが
何よりも自分の宝物です。
初回掲載が、1997年12月26日なので16年掲載し続けたことになります。
いかがだったでしょうか。
今この文章を読んでいる方が、
私の小説を最後まで読んでくださってエンディングから来て下さった方なのか
それとも、まだ読んだことがなく、何気なく日記を読んでいる方なのかわかりませんが、
もし私の小説を今まで読んで頂いて、感動してくださった方が一人でもいらっしゃるのであれば、
この小説を16年間掲載し続けてよかったと思います。
このページはチェルトの冒険小説の後書きとして掲載します。
●小説の概要
ドラクエ3というゲーム小説でしたが、
様々な現実に起こっている社会テーマを取り上げて、小説を書いてきました。
最初はただの、おバカゲーム日記でしたが、
たまに織り込んだ真面目な内容から読者様の感想があり、
だんだんと小説の姿をかえていき、
社会の問題をとりあげた内容のものになっていきました。
・戦争の悲惨さ
・子供をいくら望んでも生むことができない親の気持ち
・人間のエゴによる動物の虐殺
・自分が死ぬということ
ドラクエという世界をただなぞるのではなく、
読むことで、現在、我々がそれほど意識していなかった
問題を考えてみよう、という試みでした。
●掲載したきっかけ
オープニングムービー(flash3で作成)や、
最初の100話くらいの、つたない文章を読み返すと
こっぱずかしくなって、途中で読むのを辞めたくなりますが
大学時代、Internet Exploere 3とメモ帳でHTMLを作り始めて、
大学のレポートをクリスマスに書きながら
息抜きに秋葉原にスーファミ買いにいって、勢いではじめたものでした。
当時はホームページもそれほどなかったので
すぐにYahooに登録されて、いろいろな方から感想を頂いたことが
とても刺激になりました。
私が初めてホームページを16年前に製作して、
結果、ホームページ関係の仕事に就職し、今もWeb関係の仕事に
携わっていますので、この小説があったからこそ、
今の自分があり、今まで携わったすべての人々との出会いもあったのだと思います。
きっと、この小説がなかったら、今の仕事につくこともなかったわけですから
仕事やWebで出会った人々とも、まったく違うものになっていたでしょう。
この小説に感謝しています。
掲載終わった今は、ようやく終わった、という感じでした。
この作品は、思い出でもあり、呪縛でもありました。
ホームページを運営していれば、よいこともあれば、悪いこともある、
プライベートでも、15年以上もあれば、誰でもそれはいろいろあります。
それでもこれだけは最後まで掲載し続けなければ
何をやっても中途半端になってしまいそうで、
少なくとも自分が一度決めたことは最後までやろう、
ということで16年続けて来ました。
今回挫折せず続けられたことは、一つの自信につながったと思います。
●自分が子供に残したいもの
子供も生まれ、上の娘は今年小学校1年生になりました。
娘は私がホームページを作っているのを知っています。
ただ、詳細は見せていないので
トップページのスライムの絵をみて、かわいいーくらいしか
まだ言っていません。
ですが、少しずつ漢字も覚え、活字も読むようになるでしょう。
そんな娘にドラクエ1をやらせたりもしました。
・やべえぇよ!娘のドラクエのデータ消しちまった。どうする!?
・(続き)やべえぇよ!娘のドラクエのデータ消しちまった。どうする!?
まだドラクエ3というゲームをやらせるのは難しいですが
いつかドラクエ3をやってもらい、このチェルトの冒険を読んでもらいたいと思っています。
娘が私の小説を見て、その時、何を思うのかはわかりません。
ただ、少なくとも父親が16年かけて作ってきたものを読んでみて
最後にこのあとがきにたどり着いた時、
娘が何かを感じてくれれば、私は父親として
形あるものを残せたとその時に実感できるでしょう。
これを読んでくれたアナタにも、なにか一つ
心に残ったものがあれば、このブログか掲示板にコメントの1つでも残してやって下さい。
私が生きてきた価値もあったと思います。
チェルトの冒険が終わり、しばらくはチェルトの冒険の番外編カンダタ物語の連載を再開します。
こちらも既に100話超えていますが、
いずれチェルトとの戦いやメルキド対戦の様子をカンダタ視点で掲載したいですね。
また以前から要望がありました、チェルトのリメイクについても考えています。
最初の日記に近い部分を小説仕立てに起こすか
それともボスなどの戦いを短篇集として文章に起こすかは
まだ考え中なのですが、時間があるときに少しずつ書きためて掲載したいと考えています。
では、最後に。
今まで16年間、チェルトの冒険の小説を見てくださった方、
心をこめて・・・ありがとう。

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