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カテゴリー » Web/ミディリン October 31, 2001
Webクリエータとして必要な要素 ID:1004454000
さて、10月も最後ということで、10月最後の日記になるわけだが、
最後くらいは、おバカ日記ではなく、マジメにしめてみようかと思う。
今日は、ホームページ制作(商業用)のお話。
(今回のお話は、Webクリエータ、デザイナーに限らず、
これから社会人になる方、すべての方に読んでもらえて、役にたてればと思っています)
お忘れかもしれませんが、バカ話ばっかり書いていますが
こんな私も社会人なのです。(え!?っていうな)
私のお仕事というか、職業はWebクリエータやっておるのですが
例の委託のプロトタイプで今、デザインを作りこんでいるところ。
今回の依頼は、何十枚も、紙に手作業でペンで書いて
郵送するものを、
パソコンでインターネットを使って、応募するシステムの
プロトタイプ(試作品)を作るのがお仕事で
実質の制作期間は、11月1日〜12月17日なのだが、
先を見通して、その試作品を10月の終わりからやっているわけだね。
フォームを作って、インターネットで応募するという、
まぁ、簡単に言うと、アンケートフォームの大型版なのだが、
応募項目が1000個くらいあるので、これがすごくでかい。
テキストエディタでべたうちでは、時間がかかりすぎてとてもできません。
伝家の宝刀Dreamweaverを使って、簡単なデザインなどを作っている。
さて、インターネットを使って、データを集計することを考えたら、
あなたならどういうことを考えるだろうか。
一番簡単なのが、アンケートフォームをHTMLベースで作って、
それを、CGIで飛ばすパターン。
入力のエラーチェック(電話番号のところに名前とか入れた場合エラーを返すということ)
などは、JavaScriptである程度は制御できるよね。
今回はプロトタイプなので、このパターンで一度デザインを作ってしまおうと
私も思っている。
”個人で作るWebページ”と”商業用で作るWebページ”
今まで、数知れない読者さんとお話をしてきましたが
その中に、プロのWebデザイナー、クリエータを目指している
読者さんがかなり多くいらっしゃることを知りました。
(少なくとも私が把握しているので5人はいらっしゃいました)
読者の皆さんの中に、プロのWebデザイナーがいらっしゃるかはわからないが、
Webで食べていって、まだ3年目の私が言うことではないかもしれませんが、
そういう方の参考になればと思い、
今回は、”個人で作るWebページ”ではなく、”商業用で作るWebページ”
のお話をしようかと思う。
Webクリエータ、Webデザイナーが大切だと思う要素、
デザインだけでなく、あらゆるパターンのことをあげられ、
それをプレゼンできる力も含まれると思うのね。
つまり、インターネットでデータを送るとしたら、
当たり前のように、
HTMLで組んで、CGIで送るということ”しか”考えられないようでは、
たぶん、Webクリエータって難しいって思うんです。
それは個人のWeb制作レベルにとどまってしまうということなのです。
例えば、他に、アンケートなどの統計を集計するシステムでどんなことが
考えられるか?
(1)
エクセルでフォーマットを作って、それを
メールで送るか、ブラウザでアップロードという方法もあるわけだ。
ただ、メールで送ると、送信履歴に、送信したエクセルファイルが残るため、
セキリュティ面で甘くなってしまう。
入力のエラーチェックなどは、エクセルのマクロ(私は使ったことないけれど)
これにより、Javascriptよりさらに高度な入力制御ができるため、
こういう方法もある。
ただ、それには、エクセルのマクロや、VBAがわかる技術者が必要になるかもしれないよね。
(2)
今、制作している、HTML+CGIベースのもの。
普通はこれを考える。
さて、これには、本当に問題点がないのだろうか?
個人のHPなら、これもいいのかもしれない。
しかし、これが、企業Webとなると、そうもいかなくなる。
今回、このプロトタイプを本番実行させるとき、
フォームから答えるユーザーは最大で18000人を対象にしている。
実際に18000人から、すべての人がフォームで入力があることはないだろうが
最大値が決まっているため、実際はそれを過程したシステムを考案しなければいけないわけだね。
また、普通のWebページのように、アンケートフォームをクリックして
そこから送られるようなシステムも×
これは、赤の他人がなりすましによって、回答をしてしまったら、
わからないよね?
それを防ぐために、あらかじめ、18000人の統計者に
IDとパスワードを発行して、それで認証するシステムが必要なわけだ。
これは、ASPなどを使って処理をすることは可能ではあるが、
データベースも、Accessなどだと、10000件以上のデータを扱うと
どうなるかわからないし、企業レベルとなると、
オラクルなどのデータベースが必要になるわけだ。
ただし、オラクルの値段は高く
(オラクルWorkgroupserverなら22万円から、Enterprise Editionなら160万円から)
導入コストもかかる。
また、もう1つ問題は、これって、つなぎ放題の環境のことを
メインに考えてしまっているってこと。
まぁ、ログイン、パスワードで画面でアクセスしたあと、
メール送信フォームにアクセスして、回線を切って、
データを入力したあと、再度、接続ということもできなくもないが・・・
これをネット初心者の方が、やってしまうと、回線をいつ切ってしまうとか
わからないこともあるわけで、インターフェース的にどうなのか?
と指摘されてしまうことも考えられる。
ということは、スタンドアローン(ネットを使わない状態)で、送信するときだけ
ネットをつなぐにはどうしたらいいのかというシステムを考えると
(3)
VBなどで、ソフトを作って、フォームにデータを入力する。
入力するときに、回線をつなぐシステムを考える。
これも、VBのシステムを組める人でないとできないけれどね。
この他にも、Flashなどで使うパターンや
Directorなどを使って作るシステムもあるのだが、
Flashだとスタンドアローンで
確かデータを受け渡すことができないと聞いたことがあるので
(もしできたらごめんなさい)
不可能な気はするのだが、
とにかく、こういう制作パターンが考えられるわけだ。
いろいろ小難しいことを書いてしまったが、
【Webクリエータとして必要な要素その1】
それは1つの制作パターンにとらわれず、
あらゆるパターンの製作工程が頭に浮かぶこと。
これってとっても大切だと思います。
さて、次に、どれを作るかっていう話になると思うけれど
しかし、自分は、Webクリエータ、デザイナーだし、
VBなんてできん!
当たり前です。
オラクルなんてデータベース触ったことない!
当たり前です。
個人で持っている人、普通そうそういません。
もちろん、できることであれば、VBとかのシステムを
作って見せるのもいいのかもしれませんが、
自分は、Webクリエータなのだから当然、(2)を作りたい。
ではどうしたら、相手に納得してもらえるか?
そこの反撃材料を作ることが、
【Webクリエータとして必要な要素その2】
になるわけですね。
(1)や、(3)より、(2)の方が優れている!
私はこれで仕事をしたい!
これで仕事をとりたい!
そう話をもっていくわけです。
そうしないと、仕事がないですし、
もし、これがあなた、会社に所属していないで、
独立して仕事をとっていたら、ご飯すら食べられません。
(2)しか仕事ができないんだから
そこで反撃材料の作成です。
(1)
エクセルでデータをメールで送る、もしくは、ブラウザでアップロードする方法
これは、最初にも書きましたが、メールで送ると、
送信履歴に残ってしまうので、いきなりセキリュティ面で却下ですね。
そうなると、ブラウザでアップロードするわけです。
しかし、そのブラウザのアップロードから、
他の人が、アクセスして、変なファイルをアップロードされたら困るわけですから、
当然、このアップロードの画面も、IDとパスワードのシステムが必要になるわけです。
必要な技術は
エクセル(マクロ)、HTML、CGI+ログインに必要なもの(CGIおよびASP)
(2)ブラウザで表示された項目にばしばしデータを打ち込んでいく方式
これは、IDとパスワードによって、認識させたあと
表示して、送信。
必要な技術は
HTML、JavaScirpt、CGII+ログインに必要なもの(CGIおよびASP)
(3)VBなどで、ソフトを作って、フォームにデータ入力
必要技術
VB+その他いろいろ
しかし、インターネットに関するシステムを作るのだから
ローカルなどスタンドアローンでやる環境なら、
きっと、ネットを使わないで、郵送したものをそのまま
送り返してくるだろうし、
であれば、インターネットを使った統計システムは、
つなぎ放題の人を対象に考えたらどうでしょうか?
これから、ADSLや光ファイバなどのシステムが普及してくるでしょうし、
実質、ADSLはもう普及しはじめています。
それ以前に、ISDNのつなぎ放題も当たり前ですし、
会社では専用線も考えられます。
データが最大値18000件につきましては
これはまだプロトタイプのため、そこまで見せる必要がなく、
実質システムを構築するには、オラクルなどのデータベースも必要となるでしょうが
プロトタイプの作成としては、HTML、JavaScript、CGIの3つでOKなため、
(ASPでID、PASSを認証させるところも、
あらかじめ、パスを入力したようにHTMLで作ってあげて、
ログインボタンおしたら、JavaScriptで、ログインページに飛ばしてあげればOK)
と提案して、(3)を却下させるわけです。
まぁ、他にも、セキリティシステムで、電子認証やSSL、
XMLなども、この話はいろいろ拡張され、
その方向でもお話をしていくわけですが、
こうやって、今現在自分の技術で作れるシステムを相手が受注するように仕向ける(説得する)材料をつくる、
これが、【Webクリエータとして必要な要素その2】だと思うのです。
これで、仕事がとれたら、サイトデザインをすればいいわけですから。
個人で制作するWebページだと、
【Webクリエータとして必要な要素その1】
【Webクリエータとして必要な要素その2】
が抜けているため、こういうことはあまり考えないかもしれません。
しかし、仕事として、仕事を受注するなら、こういうことが必要だと私は思います。
これは、クリエータ、デザイナーなど、物つくりの仕事につくには
(絵描きさん、音楽制作さん、技術屋さんなどなど)
すべての人が必要な要素だと私は思っています。
その技術について、ただ、それを磨いていけば、それについて精通はできるかもしれませんが、
仕事を受注してくる人は、他分野の知識も知っていて、
こういうことはできるのか?可能なのか?
そこを突っ込んできます。
だから、あらかじめ、こっちも他分野について、作れないまでも、多少の知識を身につけて
それを提案して、こちらが得意とする仕事をとれるよう仕向ける、
こういう力が仕事では必要なのかと私は思います。
サイトデザインそのものの話ではなく、
サイトデザイン仕事をとるまでの話になりましたが、
(つまり営業的なところも入っていますね)
これは、Webデザインだけでなく、物つくりの仕事をつく
絵描きさん、音楽制作さん、技術屋さんなど
にも共通するものがあるかと思います。
だって、自分が作りたいものを作るのではなく、
相手が作りたいものを、受注してそれでお金をもらって仕事をするわけですから、
例えば、イラスト描きさんが、このイラストしかつくれないから、
これはダメとか
音楽を制作する人が、この曲の分野はダメとか
そんな話を客先にしても、お仕事をくれるお客さんは、
じゃぁ、他の人に頼むよの一言で終わってしまうのですから。
たまに、イラストの業界は特別だから、そう簡単にはいかないとか
音楽の業界は特別だからなんとかとか
技術屋さんは、そういう問題じゃないんだよ
という方もいらっしゃるのですが、
そういう方のお話を聞いても、
私はそれは、仕事を取る能力がないとしか思えないですし、
否定をするだけでは、その人はプレゼンする、アピールできる力がないだけだと
思われてしまうと思います。
そうではなく、自分が作ったらどういうことができるとかのメリットをあげたり
ここはできないけれど、でも、こういうこともサポートできるとか
そういうプレゼン能力って、大切だと思うんです。
それは、どの業界でも、物つくりの業界なら、同じことだと私は思いますし、
仕事全般、そういうものだと私は思っています。
個人で作る、制作物と
仕事で作る、制作物の違い、少しでもわかっていただければと思います。
もちろん、社会人になっていきなり、こんなことを要求されても無理でしょうし、
私だって、そんな力はありませんでした。
ただ、社会人になるということは、どういうことであるか、
というのが、やはり学生のみなさんはイメージがつかめていない方もいらっしゃると思って
今後、社会人になってから養っていけばいいものだと思いますので、
このテキストが少しでも、みなさんのお役に立てればと思い、
ちょっと日記でマジメに執筆してみました。
安田も、たまにはマジメなこと話すのです。
でもね。今、私はそのあとのサイトデザインのほうで悩んでいます(あう)
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