第五日目

昨日の続きを書く。
城の名前を思い出せない。確か、レヌール城だったか。
アルパカの悪ガキがネコ?をいじめていて、ビアンカが口を出したんだった。 で、ネコを助ける条件として、幽霊が出る城にいくという事になった。

夜になってビアンカと一緒に、城にいった。ビアンカはこわいこわいと言いなが らにこにこしているので、僕もそんなには恐くなかった。でも、つれさられて墓 の中に押し込められたり、生け贄にされそうになったときにはさすがに恐かった のだろう。今度は逆に、平気よ、といいながら真っ青になっていた。僕よりも2 歳年上だから、あの時は8歳。まだまだ子供だ。いったん家に帰ろうという事に なった。

次の日の夜、ビアンカが宿屋の寝室までやってきて、また行こうと言い出す。仕 方が無いので前日と同じく城へ向かう。
親玉らしいお化けのは2人で何とか倒せた。ビアンカがメラを使えたとは言って も、8歳と6歳に負けるとは、ずいぶんと情けない親玉だ。

親玉を倒すと、幽霊となった王様と王妃が現れてお礼を言った後、きれいな玉を くれた。
この世のものでないような不思議な輝き。あの日以来見ていないけれど、もう見 る事はないのだろうか?


アルパカに戻ると、例の悪ガキはネコをいじめるのを止めて、僕たちのものにし てくれた。ビアンカはうちじゃ飼えないからといって、僕に預ける事にした。 気は強いけど優しい、いい子だった。でも、ネコにゲレゲレという名前を考え出 すセンスは、やっぱり変だと思うぞ。

 
第六日目

始めの方のを読み直してみたけれど、少し堅苦しいかもしれない。僕に字を教え てくれた大人が、こんな書き方をしていた。書く事は未来への希望をつなぐ事だ と言っていた。彼は三年前に脱走しそこなって処刑された。
僕のとなりで歯を食いしばってそれを見つめていた人がいた。僕と同時期に入っ てきた人だ。彼も今日、処刑された。丸三年がかりの計画だったようだ。 部屋がおおぜいの見張りたちによってあらためられる。


今日はよくものを考えられない。何をかいているのか分からない。眠る。

 

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