九月二十七日

ルラフェンから真っ直ぐ南に向かっている。地図と比べているけど、あと何日も かかりそうだ。

九月三十日

ぽつんと建っているほこらに入ると、宿屋と教会があった。先客といろいろ話を する。
目的地のサラボナに、なんだかすばらしい女性がいるらしい。宿屋中その話で持 ちきりだ。一応、眉につばをつけておくことにしよう。
キャンプつづきで少し疲れている。早く寝よう。
十月一日

洞窟を出たところで夕方になった。チロルが狩りをしたがっているので、早めに キャンプすることにした。
ピエールもだいぶ成長した。以前は、夜中見張っているときに魔物に襲撃された ら僕をすぐ起こすように言っていたが、最近は僕を起こす前にさっさと追い払っ てしまうこともある。
十月二日

ややこしいことになってしまった。
伝説の盾を手に入れるためには、ルドマンさんの娘のフローラと結婚しなくては ならないとか。で、結婚のためにはこれまたややこしい条件を出された。炎の指 輪と水の指輪を見つけてこなくてはならない。

フローラさんというのはこのまえのほこらでうわさになっていた女性だ。確かに 美しく、心のきれいそうな人だ。けれど、いきなりさあ結婚しろと言われても、 戸惑ってしまう。
まあそれも悪くないと思うけれど。むこうはどう思っているのかな?そんなに悪 い印象でもないようだし、、、

おっと、妄想が広がってしまう。そういうのは条件を満たしてから言うことだな、 と。


炎の指輪は近くの火山にあるらしい。今日は情報集めをした。


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