十月三日

火山は近くだけれども、高い山に囲まれて遠回りしなくてはならない。意外と時 間がかかりそうだ。
十月四日

山道に入りはじめた。これから北に進めば火山に着く。
十月五日

いよいよ死の火山のダンジョンだ。一日でどうにかまわれる大きさらしいが、そ れはだいぶ昔のことで、溶岩のせいで広がっているという話もある。
心配してもはじまらない。とにかく内部を調べてみようと思う。
十月六日

ダンジョン内で回復所を見つけて、そこで休んでいる。ここまでよく来れたと思 う。ちょっと魔物の数が多すぎる。みんなストレスが溜まって押し黙ったままだ。

競争相手のアンディにであった。他の連中はしり込みしていたのに、根性がある。 その上、性格もいい人だ。好感を持った。

十月七日

炎の指輪を手に入れてサラボナに戻ると、アンディがやけどをして戻ってきたと いう話を聞いた。慌ててお見舞いに行くと、フローラさんが看病に来ていた。責 任を感じているらしい。少し嫉妬を感じる自分に気がついた。


ルドマンさんに指輪を見せると、次は水の指輪を期待しているぞといわれた。船 を貸してくれることになっている。準備はしてあるそうなので、さっそく明日か ら出港するつもりだ。今日のところはゆっくり休むことにしよう。


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