十月十三日

潮の時間を待って、ゆっくり川をさかのぼりはじめた。
このあたりの漁師から、滝の洞窟について聞く。これでまず間違いないだろう。 水の指輪はここにあるに違いない。


ビアンカにフローラさんについて訊ねられた。いい人だと答えると、じゃあ愛し ているのと聞かれる。実はほとんど会っていないし、よく知らないと白状すると、 ビアンカはふいと船室を出ていってしまった。そんなにまずいことを言ったかし ら?

十月十四日

今日は早く目が覚めた。今ちょうど朝日が出た頃だ。

船はもう滝についていた。薄暗い中水煙を上げていた滝が、次第に朝日に照らさ れて金色に染まっていくのは壮観だった。


洞窟への入り方はもう分かっていた。一個所流れの薄いところがあって、そこか ら小舟で一気に通り抜けると滝の洞窟へ入れるという。不安はあるけれどやるし かない。


みんなが起きてきた。もう朝食だ。

 
 
 
 


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