五月三十一日

天空の塔は廃虚になっていた。本当に天空界まで通じているのだろうか。塔はあ まりに巨大すぎて、まだ中腹にも達していない。はるか北にはセントベレス山が 見える。

戦っている最中、足を踏み外した魔物が外におちていった。あらためて気がつく と高さに足がすくみそうだ。
朝から雨が降っていたが、夜になって雲をぬけるときれいに晴れていた。今は暗くて見えないが、朝になれば外からより上の階の様子が見えるだろう。

六月一日

天空の塔からは天空界には行けなかった。天空城ははるか昔に墜落して、今では 湖の底に沈んでいるらしい。天空の塔の頂上には天空界の名残を惜しむ人々がい て、僕らが来たことに驚いていた。
マグマの杖というのをもらった。これがあれば助けになるというが、はて。

とりあえず、人々を安心させるためにもグランバニアに戻ってきた。ルーラでいつでも戻れるのだし、あまり国を空けて人々を心配させたくない。

しかし、あいかわらずビアンカの情報は入ってこない。僕自身本格的に世界を回 ろうかと思っている。


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