六月二十三日

妖精の村に来た。ポワンさまやベラに会う。お互い本当に懐かしい相手だが、妖 精にとっての20年は、僕らとは感覚が違うようだ。

事情を話すと、妖精国の女王に会えといわれた。深き森に囲まれた湖、そこに妖 精の城があるという。
子供たちの紹介をし、いろいろな話をしているうちにすぐに遅い時間になったの で、村に泊まる。

六月二十四日

深き森に囲まれた湖。天空の塔から北を眺めたとき、そういうところを確かに見 た。
森から出るのに時間がかかったけれど、魔法の絨毯で夜通し飛んでいるのであさ ってには近くまで行けるだろう。
六月二十六日

妖精の城についてすぐに女王さまのところへ通された。
妖精の女王は、ゴールドオーブを作る力はすでに失われていること、しかし僕にオーブを取り戻す力があることなどを語ってくれた。

今夜半にオーブを持って上の部屋に向かわなくてはならない。多大な精神力が必 要な仕事だ。そう思うとかえって焦る。


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