【第4話】
クラウド編第4話
わがまま


エアリスについ、本音を話してしまった。

その言葉に複雑そうな表情をするエアリス。

何かを言いたげなのだが、黙ってしまう。

そして、訴えるような瞳で見つめられた。



「エアリス?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・確かに、俺のわがままかもしれないけれど・・・・・」


「クラウド・・・・・・なんで?」


エアリスは、俺の方を見ている。

不思議そうに・・・・・しかし、俺の心をなんとなく

見透かしているのか・・・・悲しそうな目をしていた。

それは、俺の考え過ぎか・・・・・


「・・・・・・・・そりゃ・・・・・・・・・

 クラウドが・・・・・・・・・・・好きな人に・・・・

 その姿を見せたくないって言うのは・・・・・・わかるよ・・・・・」


「!?」


見透かされている・・・・・・


エアリスとは、ちょっと前にまだ出会ったばかりだ。

まだ友達というにも浅い仲。


俺はエアリスのことを良く知らない。

しかし、俺がティファにどんな想いをしているのか

彼女にはわかっていた。


「・・・・・・・でもさ・・・・・・・・

 女の子だったら、どんなときでも・・・・・

 自分を助けてくれる人が・・・・いてくれたら・・・・と思う・・・・・・・

 もし、私がティファの立場なら、やっぱり・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・」


まだ、エアリスとは知り合ったばかりなのに、

俺はこんなことに彼女につきあわせてしまっている・・・・・


そして、一度も話したことがないティファの気持ちを

誰よりもわかっているのはエアリスかもしれない。


・・・・・・なのに、俺は自分のプライドのことばかり考えていた・・・・・

そんな自分が恥ずかしくなってきた。

ティファが好きなら・・・・・・・・・行くべきだ・・・・・・・・

つまらないプライドを引きずっているわけには行かない・・・・


「・・・・・・・すまん・・・・・・・・

 エアリスの言うことはもっともだ。

 俺がどうかしていた・・・・・・・

 いこう・・・・・・」



第5話 私もすっかり女の子

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