例えば、全部のページに戻るボタンをつけたりとか、テンプレートを書き換えるため
ＨＴＭＬのレイアウト部分（ヘッターとフッター）を一括書き換えしたりなどに使用したり
文字列をＨＴＭＬ化するときに、文章を改行置換（エディタで置換してもよいです）なんていうときに使用できます。

◆文字列置換

文字列置換とは複数のHTML（に限らず他のファイルも含めて）にある文字列を他の文字列に書き換えたいときに使用するソフトです。

・Devas

「第２５話　メンテナンスのしやすさを考えてサイト作成しよう」でご紹介した文字列置換ソフトです。
正規表現も使うことができ、ファイルを一括置換するときに便利ですね。

・Speeeeed

同じくファイル一括置換ソフトです。Devasより優れているのは、複数の文字列を同時置換することができることです。
例えば、「音楽・写真・日記」という文字列を「音楽／写真／日記」に
「雑談掲示板・音楽掲示板・ＨＰ宣伝掲示板」という文字列を「【雑談掲示板】【音楽掲示板】【ＨＰ宣伝掲示板】」
なんていう２パターン（もちろんこれ以上でも可）置換したい場合があるとします。
Devasを使用すれば、二回置換する必要があります。
しかし、このSpeeeeedを使用すれば、置換パターンを登録すれば一度の置換処理で複数の置換処理を行ってくれます。
何十パターンも置換する必要があるときに、Devasを使って置換をするのは面倒くさいなんていうときは、
このSpeeeed、すごく役立ちます。

・TextSS

これも複数のHTMLやテキストファイルの中を一括置換するフリーソフトです。EUCやJISの日本語コードに対応、改行コードのみを置換する機能などもあります。バックアップ機能を搭載しているので置換操作を間違っても元に戻すこともできます。VB6(SP5)ランタイムをインストールする必要があります。ビジュアル的には、見やすいですね。

私は主にDevas、そして置換パターンが多いときはSpeeeeedを使用しています。

◆文字列抽出

文字列抽出ソフトとは、ある文字列とある文字列の間にある文字列を抜き出すときに使用するソフトです。
置換ソフトよりは使用頻度は低いですが、これらのソフトを知っているとＨＰ作成時に得なことが起きることもあります。

例えばＨＰリニューアル時にＨＴＭＬベースで会員名簿を作成していたのだけれど、データが大きくなってきて
名簿の不要なタグデータは除去し、会員のデータだけを抽出してテキストとして保存したいなんていう時や
掲示板の過去ログを整理するときに、氏名一覧やコメント一覧など何かの一覧のみを抜き出したいときなどに利用ができます。

・ChrTrim

複数のテキストファイルの文字を検索、置換できるソフトなので、上記の置換ソフトにも分類はできます。
最もお勧めの機能が「キーワード指定範囲抽出」機能で
開始キーワードと、終了キーワードを指定するとその中の文字列を抽出してテキスト保存が行えます。
これを利用して、上記で説明した掲示板の名前一覧を抽出したり、メールアドレス、URLのみを抽出するなんてことも可能ですし
抽出したデータからＤＢにデータをいれて検索を作るなんてことも行えます。
応用の仕方によって無限に使い方が広がるツールです。

以前、私が運営するサイトの１つリディア同盟で会員名簿のデータをHTMLで作成していました。そんなに会員の数は多くないからいいだろうとHTMLで作成していたのですが、会員が200名を超え、300名を超え、とてもですがHTMLで管理できる量ではなくなってしまいました。
そこでChrTrimを使用して、ハンドルネーム一覧、メールアドレス一覧、URL一覧、コメント一覧などを抽出してCGIを使って表示ということを行いました。

またパステル・ミディリンの雑談掲示板の過去ログはHTML形式で作成されるのですが、この過去ログを１つ１つの記事にしてPHP＋Mysqlで作成した検索システム（現在はnamazuでログ検索システムを稼動）にデータを流し込むときに、過去ログのHTMLを１つのファイルに結合し、結合したHTMLからChrTrimを使って記事部分を抜き出して、データを抽出なんていう方法を使っていました。
(CSVとCGIの説明は後ほど。また現在はフリーソフトを使わずJavaのプログラムを作って作成）

掲示板ログ管理：
プログラム：Java：http://midilin.cloudfree.jp/midilin/php/ppblog/index.php?UID=1102248290