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各弦は、指で押さえない状態(開放弦)から一音高い状態を人差し指、順に中指、薬指、小指として、小指で押さえた状態が右となりの弦と同じ音になる。例えばE線では、何も押さえないとE(ミ)、人差し指で押さえるとF(ファ)となる。
この状態が第一ポジション(first position)であるが、ここから左手を少し手前に動かし、開放弦より二音高い状態(第一pos.より一音高い音)を人差し指で押さえるのが第二ポジション(second position)、三音高い状態を人差し指で押さえるのが第三ポジション(third position)である。一方で第一ポジションより半音低くした状態で押さえる半ポジション(half position)も存在する。
高ポジションを利用するのは基本的には第一ポジションではとることのできない高い音程を出すためであるが、音色を変化させるためあえて用いる時もある。E線の華やかな音を避けたり(A線を用いる)、G線の高ポジションにおける独特の美しさを出す場合である。G線上のアリア(J.S.バッハの管弦楽組曲の第3組曲第2曲をヴァイオリン独奏用に編曲したもの。移調され、全てが一番低音のG線のみで演奏されるため、単純ながら音の深みで奥の深い曲となっている)が好例。
ポジショニングは理論上はいくらでも高次の物があるが、特に高いポジションで弾きこなすには熟練を必要とする。音域が高いとわずかな位置の違いで大きく音が外れてしまい、低音ポジションよりもその差が大きいからである。
ギターやヴィオール族と違って指をおさえる位置を示すフレットが無いため、正確な音程をとるためには何度も練習して正しい位置を覚える必要がある。このことが初心演奏者にとって一つの壁となる。他方、このことは平均律に拠らない音階や微分音を用いた演奏の可能性をもたらすものでもある。

記事元:Wikipediaより引用