【第209話】

交換条件


力の盾を買うため、砂漠を横断した私。

しかし、その盾は、1個しか残っておらず、

30000Gという途方もない値段。

そんなにお金持っていないんだよなぁ・・・・


私がその盾を買うことに躊躇していると、


「ん?

 お嬢ちゃん。ずいぶん、立派な剣を持っているね」


と2本の剣を指差す。

稲妻の剣と背中に背負っているバスタードソードだ。


え・・・・まさか・・・・・


「だ、ダメ!

 これは絶対にダメ!」


私は剣をかばうように後ずさる。


「そうか・・・・・

 2本ともたいそうな剣のようだが・・・・・

 2本とまでは、言わないが、その剣のどちらかと

 力の盾を交換というのだったら考えてもよかったのだがなぁ・・・・」


ダメに決まっているじゃない。

だって、稲妻の剣がなければ、私はイオナズンが使えないし、

バスタードソードはアリアハンの国宝でしょ?

ダメよ。


「じゃぁ・・・・・・・・・この盾は売れないな」


うぅ・・・・・・・・・


しかし、今持っている盾はとても使えそうもない。

盾もないのに戦うのは無謀すぎるし・・・・


稲妻の剣に関しては絶対に手放せない。

これがなければさっきも言ったが、

私は戦えないから。


するとなると・・・・・


「ほんとに・・・・いいんだな?」


おじさんが、のぞきこむように私を見る。


「わかった!

 わかったわよ!」


私はバスタードソードを大事そうにおろし、

防具屋のおじさんに手渡す。


国王様ごめんね。


伝説の盾を手にいれたときは、

必ず買い戻すから。


私はアリアハン王に心の中で詫びた。




第210話 詩人の噂

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