戦士の休息
温泉にはいることも問題ないよね。
沈黙の洞窟から、帰還して、ラダトームから休まずここまで
来たので、一休みするために宿をとり
温泉に入り、少し骨休めをすることにした。
温泉なんてひさびさね・・・・
はぐりんもタオルにくるんで連れてきて、
人がいなかったら、入れてあげようと思ったのでよかった。
タオルの中から、はぐりんを出してあげると
はぐりんは、湯気が出ている温泉に近づいてはしゃいでいる。
「チェルト!はやくはやく!」
「はいはい、今いくから」
といいながら、私も久々の温泉に入れてうれしい。
お風呂の中に入って自分の体を見ると
いろいろなところに傷がついている。
回復魔法で傷は直っても、その傷跡はなかなか消えないもの。
女の子の体じゃないよね・・・
と、ちらっとは思ったけれど、自分で決めた人生だ。
自分で戦うと思ったから、これらの傷をおっているんだよね。
温泉に入っているときくらい、戦いのことを忘れよう。
そんな考えをふりはらおうと、はぐりんの方に目をやると
はぐりんはぷかぷかと浮かんでいた。
あはは、おもしろぉ〜い〜
指でつんつん、お湯に浮かんでいるはぐりんを突っつく。
はぐりんの銀色の液体の体は、
水玉になって、分離するが器用に、はぐりんの体にくっつく。
「気持ちいいね〜」
はぐれメタルにも、人間と同じように温泉の気持ち良さが
わかるんだね。
い、いや・・・・はぐりんだけかな・・・・
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