【第233話】

戦士の休息


はぐりんの体って、液体なのに、油のように水をはじくので

温泉にはいることも問題ないよね。

沈黙の洞窟から、帰還して、ラダトームから休まずここまで

来たので、一休みするために宿をとり

温泉に入り、少し骨休めをすることにした。



時間のせいなのか、周りには人がいなかった。


温泉なんてひさびさね・・・・


はぐりんもタオルにくるんで連れてきて、

人がいなかったら、入れてあげようと思ったのでよかった。


タオルの中から、はぐりんを出してあげると

はぐりんは、湯気が出ている温泉に近づいてはしゃいでいる。


「チェルト!はやくはやく!」


「はいはい、今いくから」


といいながら、私も久々の温泉に入れてうれしい。


お風呂の中に入って自分の体を見ると

いろいろなところに傷がついている。

回復魔法で傷は直っても、その傷跡はなかなか消えないもの。

女の子の体じゃないよね・・・

と、ちらっとは思ったけれど、自分で決めた人生だ。

自分で戦うと思ったから、これらの傷をおっているんだよね。


温泉に入っているときくらい、戦いのことを忘れよう。

そんな考えをふりはらおうと、はぐりんの方に目をやると

はぐりんはぷかぷかと浮かんでいた。


あはは、おもしろぉ~い~

指でつんつん、お湯に浮かんでいるはぐりんを突っつく。

はぐりんの銀色の液体の体は、

水玉になって、分離するが器用に、はぐりんの体にくっつく。


「気持ちいいね~」


はぐれメタルにも、人間と同じように温泉の気持ち良さが

わかるんだね。

い、いや・・・・はぐりんだけかな・・・・



第234話 異世界からの客人

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