時を待って
魔王の爪あとの奥底で勇者の盾を見つける。
そこではぐりんは、奇妙なことを口にした。
「アレフガルドに以前来たことがある・・・・」
どういうこと?
はぐりんは、ネクロゴンドのあたりで生まれたんじゃないの?
リレミトを使い、洞窟から帰還して、
近くの泉で体のよごれを落とすことにした。
血みどろの格好で、街中には入れない。
はぐりんも私もよごれを落として、
一休みした。
はぐりんはすぐに寝てしまった。
沈黙の洞窟での出来事が思いだされる。
「アレフガルドに来たことがあるって・・・
どういうこと?」
「う〜ん・・・・わからない・・・・
でも、見覚えあるんだ・・・・
さっきのサラマンダーと戦って
チェルトがやられそうになって
ボクの体が光って・・・
それからなんだ。変な気分で・・・・」
そのあと、あの陽気なはぐりんは黙りこくってしまった。
それから無理に聞くことはやめた。
まだ、今はその時ではないのだろう。
はぐりんが自然に思いだすのを待つことにした。
さて、これから、どうしようか・・・・・
やはり、王者の剣のことを知っているかもしれないという、
マイラにある鍛冶屋のところにいくことにするか。
再度、ラダトームに戻り、沈黙の洞窟で使った薬草や水を
補充したあと、私はマイラの村へ向かった。
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