Story of Libral 序章 1プロローグ
 

Story of Libral
(Kathieさん投稿)
序章

ストーリー設定
1プロローグ
2-三年後
3-城下町へ
4-稽古

5-邪悪な鼓動

6-混乱
7-故郷の落日
1章-旅立ち-
1-1落ち延び
1-2新たな旅立ち
1-3ティコ山脈
1-4プロシマ王国
1-5アルベル村
1-6ゼフィール一味
1-7ゴールドマンティスの巣
1-8エケラス盗賊団

Story of Libral 序章 1プロローグ
リブラル王国...
その国は、温厚なレグルス王の統治の下、繁栄とはいえなくとも、
平和で静かな日々を送っていた。
レグルス王は、聖戦士の一人、光のリブラの子孫である。
そして...
...
アリエス「ふああ...眠いなあ...」
リゲイル「これ、アリエス王子。勉強中に欠伸はいけませんぞ。」
アリエス「暖かくてつい...」
大臣のリゲイルに欠伸を指摘される。
リゲイル「もう王子も今年で14歳になられるのですから、少しは真面目に勉強をなさらないと。」
アリエス「それはもう聞き飽きたよ...僕は戦士になりたいの、勉強より剣術を習いたいよ...」
リゲイル「王子、戦士にだって学識がなければいざというときに困りますぞ。」
アリエス「わかった、わかったよ、真面目に勉強すればいいんでしょ。説教はもういいから...」
もう何回同じことを言われただろうか...
そして、リゲイルの監視の下、数刻の間アリエスは勉学に励んでいた。
リゲイル「さて、今日はこの辺にしておきますかな。」
アリエス「はぁ~...疲れた...」
リゲイル「王子、私はこれで失礼します。それでは、また後ほど...」
アリエス「ああ、わかった。」
そして、リゲイルが部屋から立ち去っていった。
アリエス「さて...これからどうしようかな...」
「アリエス?」
アリエス「ん?」
ふと声を掛けられ、そのほうに向く。
そこには、姉であり、この国の王女であるシリウスがいた。
アリエス「ああ、姉上か。なんか用か?」
シリウス「ふう...相変わらず口の利き方がなってないわねぇ...」
グググ...
アリエス「いてててて!痛い痛い!!」
シリウスに頬をつねられる。
シリウス「全く...もう子供じゃないんだから、礼儀くらいはちゃんとしなさい。」
アリエス「何だよ、リゲイルに次いで姉上も説教かよ...」
シリウス「その態度がいけないの!」
アリエス「わ、分かったからもうつねらないでくれ!」
こんな調子でアリエスはいつもシリウスにつねられている。
シリウス「...くれ?」
アリエス「ご、ごめんなさい...すみませんでした姉上...もう勘弁してください...」
シリウス「ふぅ...仕方ないわね。」
アリエス「ところで、何か用だったのですか?」
シリウス「いえ、ただ見かけただけだったから声を掛けただけよ。ちゃんと勉強してる?」
アリエス「それはもう...リゲイルの監視の下みっちりと...」
シリウス「そう?それならいいけど。」
シリウスは微妙に怪しげな目つきで見る。
アリエス「......」
シリウス「そうだ、今は私も暇だし、手伝うわ。ちょっと位は復習でもしたほうがいいんじゃないの?」
アリエス「え...」
シリウス「大臣が嘆いてたわよ、王子は成績が上がらないって。」
アリエス「ぐ...」
思わず、何てことをと大臣に言いたかったが、否定ができないので何もいえなかった。
シリウス「ほら、始めるわよ。」
アリエス「トホホ...」
それからまた数刻後...
シリウス「さて、軽くここまでにしましょ。」
アリエス「もう駄目だ...こんなに連続して勉強したのは初めてかもしれない...」
シリウス「お疲れ様、アリエス。」
アリエス「疲れた...」
シリウス「もう、だらしないわね。待ってなさい、今お茶を持ってきてあげるから。」
アリエス「お願い...」
のどがからからに渇いていた。
しかし、シリウスの復習はとても分かりやすく、アリエスは久しぶりに充実感を覚えていた。
アリエス「...流石はリゲイルに秀才の太鼓判を押されているだけはあるな...」
シリウスは、聖騎士である王レグルスと、魔術・学問に秀ていた王妃ミーラの血を受け継ぎ、
剣術、学問両方に秀た、言わば天才というにふさわしかった。
アリエス「それに比べたら僕は...」
アリエスは思わずため息をつく。
シリウス「何ため息をついてるのよ?」
アリエス「うわぁ!」
後ろから声を掛けられ、アリエスは驚いて椅子から転げ落ちた。
アリエス「いててて...」
シリウス「あはは、何落ちてるの?」
アリエス「わ、笑うなよ!」
シリウスに思いっきり笑われる。
シリウス「気を抜いてるからよ、はい、お茶。」
アリエス「ありがとう。」
シリウスにお茶を受け取ると、そのまま一気に飲み干す。
シリウス「こら、お行儀が悪いわよ。そんなに喉渇いていたの?」
アリエス「昼から何も飲んでなくて...」
昼食が終わると、すぐさまリゲイルの勉強が始まり、休憩のときも何も飲まないでいた。
シリウス「休憩の時は?」
アリエス「何もしてなかった。」
シリウス「もう、大臣は休憩以外じゃ絶対にほかのこと出来ないんだから、何か飲まないと疲れるわよ?」
アリエス「わかってるよ、ただ、今日は暖かかったから、ついぼ~っとしちゃってさ。」
シリウス「ぼ~っとしてるから、課題を増やされたんじゃないの?」
アリエス「う...」
シリウス「もしかして、図星だった?」
アリエス「あ~うるさいうるさい!何だっていいだろ!」
シリウス「口調が乱暴!」
ググググ...
シリウス「ひぃぃ!ごめんなさい~!」
...

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