Story of Libral 1章-旅立ち- 1-7ゴールドマンティスの巣
 

Story of Libral
(Kathieさん投稿)
序章

ストーリー設定
1プロローグ
2-三年後
3-城下町へ
4-稽古

5-邪悪な鼓動

6-混乱
7-故郷の落日
1章-旅立ち-
1-1落ち延び
1-2新たな旅立ち
1-3ティコ山脈
1-4プロシマ王国
1-5アルベル村
1-6ゼフィール一味
1-7ゴールドマンティスの巣
1-8エケラス盗賊団

Story of Libral 1章-旅立ち- 1-7ゴールドマンティスの巣


アリエス「この先か...?」
アリエス達は、ゴールドマンティスの卵を取るため、山の奥地まで来ていた。
オリオン「しかし...随分と入り口が狭いですな...」
シエラ「私なら何とか入れそうです。」
そう言ってシエラが穴に入る。
シエラ「んしょ...っと...あ、中はそんなに狭くないですよ。」
アリエス「どれ...」
そして、アリエスとオリオンも何とか穴の中へ入る。
アリエス「ホントだ...中は結構広いな。」
シエラ「でも...何だかジメジメしますね...」
オリオン「むっ...!?」
アリエス「オリオン?」
シュッ!
オリオン「危ない!」
ビシュ!
小さな虫のようなものが飛び掛ってきていた。
アリエス「助かったよ...でも...何だこれ?」
ゴソ...ゴソゴソ...
アリエス「...ん?...うっ...!?」
シエラ「ひっ...」
オリオン「こ...これは...」
道の先でさっきの虫が無数に這っていた。
アリエス「き、気持ち悪いな...ん?シエラ?」
シエラは小刻みに震えていた。
シエラ「い...」
シエラ「いやああああ!!」
ゴオオォォォ!
アリエス「うぇっ!?」
シエラが虫の大群に向かって炎を放った。
シュウウゥゥゥ...
一瞬にして虫の大群は灰にされてしまった。
シエラ「ハァ...ハァ...ハァ...」
アリエス「シ、シエラ...?大丈夫か?」
シエラ「ふえぇぇ!怖かったです~アリエス様ぁ~!」
シエラはアリエスに飛びつく。
シエラ「わ、私、虫が大っ嫌いなんです~!」
アリエス「そ、そうか...はは...ハハハ..」
アリエス(シエラは怒らせないほうがいいな...うん...)
オリオン「ゴ、ゴホンッ...」
アリエス「...はっ!?お、おいシエラ...そろそろ...離れて...くれないかな?」
オリオンの咳払いにアリエスは正気に戻る。
シエラ「あ...わわっ!ご、ごめんなさい!!」
ブチッ!
オリオン「っ...」
アリエス「ぅあ...」
シエラ「...え?」
飛び退いた瞬間、生き残っていた虫を思いっきり踏みつけてしまった。
シエラ「~~~~~!!!!!」
...
シエラ「ハァ...ハァ...ハァ...」
アリエス「シ、シエラ...大丈夫...か?」
辺りには小虫の残骸が転がっていた。
オリオン「これは...一体どれだけの魔力を秘めているのやら...」
冗談ぽくオリオンが言う。
シエラ「うぅ~...立っていられません...」
ほとんどの魔力を放出してしまったため、シエラはへたりこむ。
アリエス「ちょっと休もうか?」
シエラ「嫌ですよ~、こんな所でなんて...」
アリエス「かと言って引き返すのか?」
オリオン「むう...結構奥まで来てしまいましたからな...」
シエラ「あうぅ...あれ?何か入ってる...」
シエラは服のポケットを探る。
シエラ「あ、これは稽古の時にもらった回復薬!ちょうどよかったわ。」
都合よくポケットに魔力水が入っていた。
シエラ「んっ...んっ...ぅ...」
アリエス「どうした?」
シエラ「あぅ...ぬるいです...」
アリエス「ずっとポケットに入れておいたの?」
シエラ「はい...でも、少し楽になりました。」
アリエス「よかったね、シエラ。」
シエラ「はい。」
オリオン「では、奥に進みましょう。」
...
ザッ...
アリエス「ん?」
ザッ...
オリオン「何か聞こえますぞ...」
シュル...
シエラ「何...?この音は...」
シュッ!
オリオン「うおおっ!?」
ザシュッ!
アリエス「ぐぁっ!」
何か鋭利なものが飛んできて、アリエスの腕を掠める。
オリオン「アリエス様!大丈夫ですか!!」
アリエス「痛ぅっ...心配要らない...掠っただけだ...」
シエラ「あっ!あれは!?」
シュルルル...
奥から大きなカマキリの様なモンスターが現れる。
オリオン「こ、これがゴールドマンティス...!?」
アリエス「な、何て大きさだ...」
シャァァ!
オリオン「来ますぞ!」
ゴールドマンティスが突進してくる。
ザスッ!
巨大なカマが地面をえぐる。
アリエス「うわっ!危ないな!」
シエラ「当たったらひとたまりもないですね...」
オリオン「はあっ!」
オリオンが飛び掛る。
ブウゥン!
オリオン「なっ...!?」
アリエス「と、飛んだ!?」
ゴールドマンティスは、羽を開くと大きく飛び上がる。
シュルルル!
オリオン「くっ!」
アリエス「うわっ!!」
上空からカマを飛ばしてくる。
アリエス「くそっ!あれでは攻撃できない!」
シエラ「これなら!」
ボウッ!
シエラが火球を放つ。
ドォン!
直撃し、ゴールドマンティスは地面に墜落する。
アリエス「いいぞシエラ!」
アリエスが続いて飛び掛る。
オリオン「アリエス様!止まって!」
アリエス「えっ...!」
オリオンの絶叫と同時にゴールドマンティスがアリエスに向かってカマを振るう。
ガキィン!
アリエス「うわぁっ!」
間一髪、アリエスの剣がゴールドマンティスのカマに当り、直撃は免れる。
オリオン「はっ!」
ズバァッ!
その隙に、オリオンはカマを切り落とす。
オリオン「アリエス様!大丈夫ですか!!」
アリエス「私は大丈夫だ。すまない、あれ程言われていた教えを...」
オリオン「アリエス様はまだ実戦経験が少なすぎます。無理はなさらないでください。」
アリエス「わかった。」
シエラ「まだ来ます!危ない!!」
ブンッ!
アリエス「おっと!」
ゴールドマンティスはもう一本のカマを飛ばす。
オリオン「!!危ない!」
シエラに向かってカマが飛んでいく。
アリエス「シエラ!!!」
シエラ「えぇいっ!」
ゴオッ!
シエラは火球でカマを撃ち落とした。
シエラ「私だってやれば出来るんです!」
アリエス「よくやったぞ!」
オリオン「よし!これで奴は丸腰!一気にたたみますぞ!」
アリエス「ああ!いくぞ!」
ズバッ!バシュウッ!
アリエス達はゴールドマンティスに一斉攻撃を浴びせる。
ドシャッ...
ゴールドマンティスは崩れるように息絶えた。
アリエス「やったぞ!」

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