Story of Libral 序章 4-稽古
 

Story of Libral
(Kathieさん投稿)
序章

ストーリー設定
1プロローグ
2-三年後
3-城下町へ
4-稽古

5-邪悪な鼓動

6-混乱
7-故郷の落日
1章-旅立ち-
1-1落ち延び
1-2新たな旅立ち
1-3ティコ山脈
1-4プロシマ王国
1-5アルベル村
1-6ゼフィール一味
1-7ゴールドマンティスの巣
1-8エケラス盗賊団

Story of Libral 序章 4-稽古


それから数ヶ月...
アリエスも外界についての大体の常識は身につけ、
もう街を一人で出歩くようにもなっていた。
そして、アリエスは18歳の誕生日を間近に控えていた。
カン!キィン!
今日も稽古場からは激しい金属音が響く。
アリエス「はぁっ!」
シリウス「くっ!」
ガキン!
オリオン「隙が大きいですぞ王子!」
アリエス「うわっ!」
別の方向からの攻撃にバランスを崩し、倒れる。
今日は、シリウスの他に、老騎士オリオンも加わった二対一での稽古だった。
シリウス「駄目よアリエス、戦いは一対一とは限らないわ。周りを見失えばやられてしまうわよ。」
アリエス「くぅっ...」
アリエスも剣術の腕は上達したものの、まだ実戦レベルといえる程ではなかった。
オリオン「どうも王子は目先の相手を集中して見過ぎてしまいますな。」
アリエス「そう...かもしれない...」
自分でも少し自覚のあったアリエスは、オリオンに指摘されて考え込む。
シリウス「まず、相手に飛び込む前に周りの状況をよく見てから行動を考えなさい、
相手が複数いた場合、無茶に飛び込めば不利な状況になってしまうわよ。」
アリエス「わかりました、姉上。」
シリウス「よし、じゃあそれを頭に入れた状態でもう一度!」
アリエス「はい!」
...
シリウス「ハア...ハァ...ふう...今日はこれくらいにしましょうか。」
アリエス「ハァ...ハァ...そうですね。」
オリオン「お二人とも大丈夫ですか?」
シリウス「オリオン...流石ね、息のひとつも切らしていないなんて...」
アリエス「やはり歴戦の騎士だけあってすごいよ。」
オリオン「いえ、私はただ楽な役目しかしていないので。」
オリオンは、少し前まではその腕を買われ、リブラル騎士団の総指揮官を務めていた。
シリウス「あ~あ、汗かいちゃった。暑いから涼みに行きましょ、アリエス。」
アリエス「そうですね。」
オリオン「森方面へ向かわれるのですか?」
シリウス「ええ、森を抜けていつも行っている高台のほうに。」
オリオン「そうですか、くれぐれもお気をつけて。」
...

次のページへ



ドラゴンクエスト 小説 攻略 音楽があるパステル・ミディリンに戻ります