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四凱将オスカーは一本の剣に語りかけていた。
それは一つの魂が宿っており、
オスカーはその魂にわら人形を与えると
実体を取り戻す。
その名は魔道士。
潜航艇ジェーンは雲の上に乗っかっていた。
ジェーンから雲にチョビが飛び降りると
雲の上に乗ることができた。
アイやユウ達も飛び降り雲の上ではしゃぐ。
船員達も久々にのんびりとした雲の上でゆっくりと羽を伸ばした。
突然、雲の上で地震がおき、柱がせり上がってきた。
潜航艇に戻る船員達。
その柱から赤いマントに包んだ魔道士が現れた。
魔道士は赤い霧を発する。
その霧を浴びたリサ達は動けなくなる。
ユウは風に助けを求める。
その声に反応するように風の魔銃が発動し
シヴァを召喚する。
しかし魔道士は赤い剣を振りかざし
シヴァを粉々にする。
魔道士は剣の魔力により風を
閉鎖空間に閉じこめる。
さらに状況は悪くなる。
魔剣士が現れた。
しかし魔剣士は風を倒しに来たわけではなかった。
魔道士は、魔剣士の兄だった。
魔道士はゆっくりと語りだした。
過去に戦があった。
その戦で戦陣をきった。
その理由は、弟の魔剣士で
弟より剣が勝っていることを示したかったのだ。
弟よりも勝ることを示すため、
魔道士はこの世によみがえった。
そして魔道士と魔剣士も異界に
自分の世界を飲み込まれた犠牲者だった。
魔道士は剣を振りかざし、魔剣士に襲いかかる。
弟の魔剣士は兄に戦うのをやめてくれと懇願するが
魔道士は手をゆるめず全力でぶつかってくる。
魔道士は赤いミストで真紅のレクイエムを使い召喚獣を呼ぶ。
魔剣士も白銀のレクイエムで召喚獣を呼ぶ。
この二人の戦いにより、”混沌”はより肥える。
魔道士の魔法は魔剣士に勝り、魔剣士を吹き飛ばす。
しかしとどめをさそうとした召喚獣が砕け散った。
それは先ほど風が魔銃を討ってダメージがあったからだ。
二人は、剣を握り激しい戦いを演じる。
そして魔剣士の剣が魔道士をとらえた。
魔剣士は実の兄を斬り殺してしまい、涙する。
■次回予告 第１９話 アイ（クリアとの出会い）
離ればなれになる双子
オメガが潜む珊瑚の森。
少女は知ってしまう
不思議な少年の真実を。
■安田レビュー
今回のストーリーはかなり暗いですね。
主役は魔剣士とその兄の魔道士でした。
魔剣士も異界の被害にあった一人であり、
以前失った魔道士の兄がオスカーにより蘇らせられ、
魔剣士に戦いをするようし向けられます。
魔剣士と魔道士は、ミストを使い
召喚獣を戦わせます。
魔剣士は、おなじみに白銀のレクイエム、
これは風との戦いでも出ましたが
銀色のリヴァイアサンみたいのですね。
そして、魔道士は、真紅のレクイエムということで
姿形はまったく白銀のレクイエムと同じ、
ただ色が真っ赤であり、この二匹はほとんど
同等の戦いを演じます。
オスカーの狙いは、
兄弟の望まぬ対決により、”混沌”を肥えさせること。
二人を戦わせることで、
結局、魔剣士が勝利したけれど
実の兄を斬り殺して、涙をし
混沌に静かな怒りをする魔剣士が印象的でした。
また久々風の出番がありましたね。
脇役としてですが、魔道士にシヴァを召喚するシーン、
シヴァが通用しなくても
まったく風は動じません。
今回は魔剣士が現れたので風は静観していましたが
もしあのまま魔道士と戦っていれば
きっと奥の手もあったのでしょう。
次回は、双子が分かれ、アイがクリアという少年と
出会うストーリーみたいですね。
オメガとどう関わっていくのか楽しみです。
（２００２／２／６）
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